2007年 06月 15日

旅行時の血圧、阪大医学部での論文取り下げ勧告決議

今回の旅行では、血圧計も持ってきました。好奇心というか、前回の米国旅行の時には血圧値で10から20くらいピンと上がったので、今回はどうかとおもったのですが、ぜんぜん低いので驚いています。自分でも低いのがわかります。まったく緊張することが無いからでしょう。米国の時は旅行日が特にでしたが、緊張していた気がします。それで130代まで上がってました。今回は平素と同じかそれより低めです。2年くらい前からは考えられないくらい低い。やはり体重が下がったからでしょうか。一度使っていた手首に巻く血圧計のはどうも誤差が多いのでやめて、上腕に巻く普通ので計っています。かさばりますが、計るからには正確でないと気持が悪いのです。血糖値も順調というのか、予想どおりの低い値になっているようです。ようです、というのは毎日計るのは忘れてしまっているからで、とびとびの値から想像してです。旅行中に2キロくらい体重を増やしたいのですが、やはりもう沢山は食べられないようです。

デンマークの建物の階数の勘定のしかたは日本と同じでした。フランスのように1階が日本の2階の国はヨーロッパではどこになるのか、一度きちんと頭に入れたいものです。
昨日の晩ご飯のテーブルには、沖縄のP君が見つけてきた、スロバキアからの参加者お二人が参加しました。P君はチェコですが、このあいだまでは同じ国だったのですから、まあ同郷なのでしょう。なぜ別の国になったのか、と聞くと、二人の人間が決めたこと、と言って三人とも笑いながら頷いていました。そういうものなのかもしれません。
二つほど、論文のレビューをメールで頼まれましたが、旅行中ということでお断りできました。有名ジャーナルはだいたい最大2週間でレフェリーコメントを出すことを要求されます。今回はまだ1週間は旅行中だし、帰国後も講演とかスケジュールがびっしりあります。

気になる記事ですが、阪大医学部のS教授の論文が教授会で取り下げるようにと、勧告が出たとのことです。
読売新聞では、血中の糖を脂肪に変えて蓄積させるホルモンを見つけたとして、大阪大大学院医学系研究科の下村伊一郎教授(内分泌代謝学)らが2004年末に発表した論文について、同研究科教授会は14日、「都合のよい実験結果をもとに構成している」などとして、取り下げるよう下村教授に求めた、とありました。教授は反論の会見を開いたとのことです。阪大の医学部の学部生が出したデータが捏造ということで問題になり、このブログでもなんども取り上げた時の論文(複数)の責任著者でもあったかたです。杉野教授は懲戒免職になりましたが、この教授の方の場合はたしか2週間の停職という処置だったと記憶しています。わたくしは、このブログでも、その時にこの件はこれで終わりでなく、これが始まりになってしまうとの意見を述べた記憶があります。

この程度の短い記事をもとにコメントするのは無理ですが、前回からの続きとしてみれば、この研究室では、捏造データが出やすい研究環境にあったと、教授会が認識していることが容易に想像できます。客観的な立場で、なおかつ内部事情もよく知っているかたが、説明をしないと、この現在の状況は外からは理解が困難です。記者のかたでも署名記事を書いてくれるといいのですが。
大学側からは、やはり調べていくと、驚くような状況があったと判断されたのでしょう。あの時は学生一人が何もかもやったという判断にもとづいて、そのうえでの監督不行届というようなニュアンスでの処置でしたが、結局そうではなかった、非常に雑な研究をする環境があった、捏造の温床があったという、あらたな判断がおろされたといういことでしょうか。下村教授は反論会見で名誉毀損という法的手段もとるとの意見を述べたとのことです。
おおやけのレベルでの議論というか説明責任が必要な状況とわたくしはおもいます。当事者はほんとに大変と思われますが。しかし、ここを乗り越えないと、展望はでてこないでしょう。
わたくしはつくづくおもうのですが、この有名ジャーナルで発表したいという欲というか、希望があまりにも強すぎる人達がほんとうに多いのです。だせば、研究費や職を得ることができるという、客観状況がありますから、しかたないとも言えるのですが。
しかし、なんとかもうすこし変えないと、これから似たようなことは何度もおきるのでしょう。欲が強すぎなくてほどほどならいいのですが。また本当にインパクトのあおる仕事ができたと本人も周りも思うのならいいのですが。このあたりが、ごく当たり前の常識的な感じであればいいのですが。
不祥事がおきるとか、おきないとかはなにか厳然とした区切りがあるのでなくて、やはりなにごとにもほどほどという、常識みたいな判断しかないのです。ですから、常識がないひとたちが増えてくると、こういうことはどんどん起きるのかもしれません。そうだとすると本当におそろしい世の中がまっていることになります。
そういえば昨日雑談していた、首都圏の大学の先生がいうには、イニシアルを入れると分かってしまうのでやめますが、最近の学生で常識があるのは30%もいるかどうか、というコメントも気になります。この人は大げさなことは決していわない人ですから。

by yanagidamitsuhiro | 2007-06-15 12:57


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