生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2008年 07月 31日

スロバキアのMGさん、まもなくオリンピックそして内閣改造

今週からオックスフォードのMGさんがきています。三週間弱の予定で実験をしにきています。担当のN君は準備をちゃんとしていましたからわたくしも余裕で対応できます。
彼女は生まれ育ちはスロバキアで非常に優秀なかたです。ポスドクです。やる気まんまんで研究に没頭するタイプ、女性のしかも美形ですから仕事師なんていうことばはふさわしくないのでしょうが、わたくしにはバイタリティの豊かな仕事師という言葉がどうしてもうかんできてしまいます。スロバキアはチェコと分かれた東欧の小国で、科学の本場とは誰も思いませんので、メンタルというか感情の中にかつてわたくしも抱いたのと同じようなものがあることに気がつきます。

まもなくオリンピックのようですが、ほとんど関心がありません。でも始まればやはりテレビでダイジェストか何かをみるでしょうが。わたくしはオリンピック競技を会場で見たことがありません。これまで別にみたいとも思いませんでした。ただ東京オリンピックの時はみたくてもたぶん切符が手に入らなかったでしょう。会場でなく、甲州街道をアベベ選手が走っているのはごく短時間ですが見ました。見事な褐色の肌が記憶に残ります。
北京オリンピック色んな雑音があるようですが、ここまでくればしゃにむに始まり終わるのでしょう。15億もの人々の大半はどう考えているのでしょうか。知りたいものです。しかしこれを契機に中国の経済産業がさらに向上するのは間違いないでしょう。北京オリンピックは今後もそういう意味合いで思いだされる、というふうに考えます。

もうひとつまもなくやってくるのは、福田内閣の改造のようです。
それで人気浮揚がおこらないと、福田内閣は使用済みとなって、別の人が首相になって総選挙に臨むのが自民党のお偉いさんの描く予定らしいです。でもほとんど興味は持てません。民主党のほうもまもなく代表選挙をするのかしないのか、決まるのだそうですが、これはもっと興味がもてません。民主党にほしいのはユーモアですね。だからあのよくテレビでみる名古屋弁の人がこの際出てきて、小沢代表と対決するのがいちばんいいのではないか、とおもいます。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-31 17:30
2008年 07月 30日

週末農業人生のピーク、さよなら学術会議

猫はすこしずつ元気になって昨日の夜あたり声を出していました。
妻が比良のほうにいってきて収穫をたくさんとってきました。もちろん二人では食べられませんから、関係の喜んでくれる人たちにおくります。こう書くとなんで自分のところには来ないのかとブログを読んで電話してきたりするのもありますから、へたにここで詳細は書けません。ただまあ今年の収穫量は異常です。わたくしの週末農業人生のピークでしょう。昨年のトマトは熟さないうちに駄目になったのに、今年は順調に完熟です。
娘がいうには、かつて柿の木にあかいネット袋をかけているのは見たことがないと。もちろんわたくしも見たことがありません。なぜ栗のほうはちょっとしかやってないのか。週末だけのかなしさ、いろんなものが中途半端に終わっているのです。

わたくしの学術会議会員の任期は三年ですが、もうすぐそれが終わります。わたくし自身の学術会議会員の任務に対する始めの頃の期待は、まったくの期待はずれでした。これは自分の能力というかその点を申しているのです。なにもまったく出来なかったことに対する自責の念は相当にあります。わたくしはこれまでいろいろな組織の任務に当たってそれなりの実行力を発揮してきた経験があるのですが、この学術会議だけはまったく駄目でした。みずから見事な失敗ともうだいぶ前から結論づけています。それでもうすぐ、辞任できることに相当な解放感を感じています。正直かなり嬉しいです。待ち遠しいです。
このような感情は前に味わった記憶がありました。
なにかと思うと、京大の生命科学の研究科長をしていて、二年の任期でしたが、任期終了数ヶ月前から同じような気分でした。わたくしは研究科長としては研究科内では、まあまあ普通にやったと思うのですが、京大全学の問題を論じる、月に二回おこなわれていた部局長会議のメンバーとしては完全に無力無能であるという感をいやがおうもなく何度も味わいました。
自分には向かない、という感が日増しに増えて登校拒否ではないですが、それに近い感情を持ったものでした。
要するにわたくしの困った気性が出てしまうようなのですね。部局長会議での議論のあとの後味の悪さをおもいだすと今でもゾッとすることがあります。その頃に京大施設部を生涯恨みたくなるようなこともありました(最近類似のことが施設部にはまたありましたが、しかしもう慣れてほとんど何も感じなくなりました)。
部局長を辞めたあとの晴れ晴れ感は忘れられません。
そういうわけで、学術会議と京大の部局長会議これらふたつの場所でのわたくしは、無能であったのですが、比較的短い期間で辞められて、あまり悪い影響はまわりに残さないようなのが、心の慰めでしょうか。
子供の頃になにか類似の出来ことがあったような気がするのですが、うまく思い出せません。

そういえば最近、基礎研究の重要性を肯定的に論じる新聞記事をよく見ます。たいへんありがたいことです。日本政府が科学研究費の補助金として予算を付けている約2千億円という額は、たとえば武田薬品の研究開発費のざっと3分の1と聞いたことがあります。日本の基礎研究はつつましいものだとぜひ分かっていただきたいものです。学術会議で最後にかかわっていた学術体制委員会の提言ですが、谷口委員長のたいへんな尽力で意をつくしたとてもよいものだと思いました。無から有が生じる、というのは日本人にはよく分かってもらえる感覚だと思うのですが、基礎科学の最高の価値はそこにあるのです。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-30 18:53
2008年 07月 29日

すこし回復した貓、豪雨、博士研究員の社会での意義

昨夜家に戻って最初に聞いたのは、猫のことでした。町の入口にある獣医さんで、朝から夕方まで点滴をしたとか。かなり腎臓機能が低下して、さらに白血球の増加もあるとか。この獣医さん、ほんとうに動物の気持になりきれる人らしく、愛情ゆたかで、妻の評判はたいへんよいのです。
やはりぐったりしていますが、でも体にすこし生気が戻ったような気もしました。人に換算すると93才とかですから、家猫ではありますが、まじまじその表情と姿をみているうちに、生命の尊さというか、一種の尊敬の念が湧いてきました。今朝になるともうすこし、回復して、新聞をよむわたくしの膝の上によおろよろしながらも乗ってきました。きょうもまた点滴に連れて行くとのことです。

昨日の豪雨、京都でも、すごかった。神戸では、町中を流れる川でみず遊びをしていた子供達が鉄砲水で犠牲とか。心が痛みます。山に降った水が短時間で鉄砲水になるのは谷川では常識ですが、大都市での川も同様になるのは、山沿いの土地が住宅地となり、コンクリート面が増えるからだという専門家の言でした。
バスで東山三条を降りたときの雨のあまりのすごさに、なぜか谷崎の細雪にあった、沛然とした雨、という表現が思いだされました。中学校だか高校の国語の教科書で覚えた難しい言葉です。驟雨という言葉もありますが、こちらはそれでもよく見かけます。年をとると、昔のことが突然思いだされます。それに対して、最近会った人たちの名前を憶えるのはたいへんです。覚えてもすぐ忘れて、それで二度と戻ってきません。

多くの博士研究員が苦境にあるとのことが世の中に浸透しだしているようです。人材を社会が適切に処遇できない、もったいない、惜しい、という発想でこの問題を見ていただけると、よい流れが産まれるかもしません。朝刊での榎木(間違っておぼえたかもしれません)氏といかたがもっともなことを論じていました。ある程度以上の年齢の博士研究者を社会が見捨てるというか切ってしまうということがどれほどまずいか、という意見にわたくしも同感です。さらに、後段にあった、博士研究員も自らの創意工夫で働く場所を探すべき、という部分の意見にも同感でした。
基礎科学の博士研究員は総じて相当な薄給で経済的に恵まれなくても一生懸命はたらくものです。日本社会がこういう人たちをぜひとも維持して養っていって欲しいものです。
わたくしは自分でも言うのはなんですが、科学のトレーニングをしっかりと学んだおかげで、学生さんの教育はもちろんのこと、生活の万般においても生命科学者の生活と信条を忠実に実行してきたので社会的には変人の部類に属するでしょうが、その影響は周囲に相当あるはずです。もちろん、いいことばかりではないでしょうが。
専門家としての博士研究員の社会における存在意義は社会の多様性を生みだすし、投資に見合うものになるはずだとおもうのです。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-29 16:01
2008年 07月 28日

うだる暑さ、猫のこと、米国での乗り継ぎを避けたいカナダ人、堀江貴文氏について、2000749人

関西空港に到着してして機外にでるとうだるような暑さにやはりびっくり。メールで日本は暑い、暑いと聞いていましたが、10日以上気温15度とか、たかだか25度くらいのところにいたので、体がびっくりしたのでしょう。家に戻って寝る前に体重を測ったら、出発時とまったく同じでした。
3時間ちょっと目が覚めましたが、もういいかとそのまま起きてしまいました。それで今頃(午後4時)眠くなりました。

家の猫のようすが心配です。16才くらいなので、この暑さにこたえているのか、元気がまったくありません。食欲がずっと落ちていると留守番をしていただいた義妹のHさんも心配していました。たしかに腎臓食になったこともあり、食欲減退、体重低下があるようです。人間だと85才くらとのことですから気をつけないといけません。今朝いちばんで獣医さんのところにいっているはずです。

行きも帰りもトランジットがデトロイトだったこともあり、指紋と顔写真それに殺伐とした荷物と身体検査をせねばなりません。空港にいるのはわずか1時間半くらいですから、ほんとに嫌気がさします。米国という国の勝手さに腹がたつのです。
やはりカナダ人もほとほとこまっているらしくて、今回聞いたはなしでもヨーロッパやアジアにカナダからいったり、帰る場合でも米国の空港での乗り継ぎは決してしないと何人も言っててました。気持よくわかります。
カナダからはキューバにも直行便があります。空港の通関のところにViva Cubaと宣伝文句がありました。カナダ人はやはり政治的には柔軟です。福祉優先の民主社会主義の政党がなんども政権を取っていますから、道路はちょっと悪くても税金が高くても福祉がよいのは正しいと考える人たちも半数ちかくいるようです。
でもモントリオールあたりでは車で40分で米国なので消費税の低いせいもあって米国に買い物に行く人たちも多いとか。

ホリエモンこと堀江貴文氏が高裁でまた懲役2年半の実刑判決を受けたとか。過大な懲罰という弁護にたいしてもまったく潔さがないという、裁判官の意見で、検察と裁判所はまったく同じ意見のようです。最高裁もこれではおなじでしょう。
わたくしは経済犯罪の重さ、軽さはまったくわかりません、がでもこの場合は懲らしめの度が強すぎ、ちょっと重いなという漠然として印象はあります。本人はなにも悪いこと犯罪になるようなことはしていないと言ってるようです。そうだろうと思います。でもまあ捕まってこうなってしまった彼を弁護したいとは思いませんが、日本国のこういう場合の世間の冷たさを感じます。やはり検察や裁判所の世間対する影響は甚大だなともおもいます。
法律は国によって違うので、刑罰も非常に異なるのはしかたないのでしょう。某国に大麻を持ち込めば死刑の可能性もあるし、ある回教国でのむち打ち刑では死んでしまう場合が案外あるとか聞きますから、ムチ打つ人の感情にも影響されうのでしょうか。小林多喜二のように留置所で拷問で殺されてしまった日本人も昔はいたので、昔よりは日本も暗黒的ではないのは間違いありません。ただ法律の扱いが検察や裁判官の裁量によってずいぶん幅があるのは感じます。時代の「感情」で裁かれてしまうケースがあるように感じます。ホリエモン氏のケースは間違いなくその要素があるように感じます。

このブログを書く前に訪問者数の総計をみたら、休憩時間の時代も含めてですが、きょう200万人を越えたようです。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-28 16:27
2008年 07月 26日

いよいよ帰国、大リーグ、一期一会の講演機会、増井先生

いよいよ帰国、いま朝の7時15分、2時間後にはホテルをでます。朝食もこれからで、増えた荷物もスーツケースに入れるのでわたくしも妻も大忙しです。
昨日の夜は、何人か日本からの参加者のかた達と大リーグを見に行きました。接戦で面白かったのですが、延長でイチローのマリナーが勝ったところで、帰りましたがそのあと逆転負け6連敗、その責任の相当はイチローの目に余る不振でしょうか。なんかすごく調子悪そうでした。

こんどの旅はいろいろとてもよいことがありました。時間が無くて書けませんが、学会のオーガナイザーのトロントのお二人に心から深謝です。

なかなかこれだけのかたがたの聴衆わたくしの研究をよく分かってもらえる聴衆をまえにして、1977年頃か1994頃までの研究内容を主体にして今のわたくしの研究につなげるような内容の講演機会はありません。
たぶんもう二度とないでしょう。いつも講演は一期一会とおもっていますが、今回のはわたくしにとっても個人的な一種の総決算として鮮烈な記憶として残ると思います。

昨夜のコンサートは野球とぶつかっていけなくて残念でした。学会はきょう、あすとまだあるのですが、これで失礼します

もう一つどうしても書いておきたいことは、トロント大学においてながく研究を続けてこられた増井先生にお会いできたことでした。
先生のお時間をいただいて、ゆっくり歓談できたこと、これも生涯忘れない貴重な経験でした。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-26 20:26
2008年 07月 24日

Lee Hartwell講演

きょうもまた忙しい日なのでごく手短に。
昨日の昼前のわたくしの講演は東大のOさんの紹介ではじまり45分しゃべりました。
1978年頃から1994年くらいまでを中心に最近の状況をまじえて、話しました。
おもいのほかに好評だったようです。Oさんいわく、先生のはなしのあいだに20回くらい笑いをとってましたね、と。
たしかに聴衆のみなさんは日本とちがって敏感に反応するのでやりがいがあります。
講演のとちゅうで大きな拍手があって、その時はちょっと感無量となりました。
おわった後既知のかたがたも見知らぬわかもののも沢山とてもよかった面白かったといわれました。
苦労した準備がむくわれた気分になれました。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-24 21:27
2008年 07月 23日

哲学者の小径、学会の会場、留学生

ホテルは会場からあるける距離で便利でしたが、せっかくLHさんに哲学者の小径を行くようにと言われたので行こうとおもったら工事中でいけません。強引に草ぼうぼうと泥道を嫌がらなければいけそうですが、哲学者には似合わない行為なので途中でやめました。
大通りのほうからいっても15分強ですか。
京都の哲学の小径は水沿いですが、ここは樹と草のあいだをぬっていく感じで、繁華街を一歩入っての空間ですからたいへん貴重なものでしょう。
トロント大学はきれいなキャンパスでカレッジの名前がトリニティとかキングズとあれば英国に似た発想でのキャンパスづくりでしょう。
学会の会場はソフトボールなどに興ずる若者たちのおおい芝生ゾーンの傍にあって、卒業式などのセレモニーに使うとかで立派な建物です。
ずいぶん大勢の参加者がいましたが顔見知りは年寄りばかりです。
でも日本からの参加者には若い知己の人たちもいました。
オープニングの講演がそこで11時過ぎまでそれからミキサーですが、年寄りの深夜の活動はいけませんのでホテルに激しい雨と落雷の中でしたが戻りました。

トロントのアジア人は多そうですが、とくに大学は多そうです。中国人が多いようです。でも食堂で中国人と思った若い男女が日本語でしゃべっているのを聞いて、見かけでの判断は誤りの元のようです。
カナダは安全なのでおやごさんは大枚をはたいて子供達を留学に送り出すのでしょうがどれだけが本当に勉強に励むのか、そのあたり今の日本は不安要因が多いでしょう。
成功しなければ戻れない、などと決心しているのはほとんどいないのでしょうし。
でも40年前のわたくしなども、最低限外国生活ができて言葉も覚えて知り合いも増えて、という感覚でしたからやはりしかたないのでしょうね。
日本の西欧とのつきあいは曾祖父からなのでわたくしなどでも開化後四代目です。このトロント大学に来ている学生達は5代目でなく6代目くらいですから、西欧に対する気構えもまた違ってきているのでしょう。でも日本人の英語はさっぱり上手にならない、という事実はのこりますが。これもしかたないのでしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-23 19:59
2008年 07月 22日

学会きょうから、ナイアガラ訪問、テキサスからの夫妻

きょうの夕方から学会は始まります。
深夜までやるので気をつけないといけません。年寄りの深夜、は心身ともにこたえますから。

あさバスルームにあった、体重計らしきものに乗ったらデジタルで15.01とでました。なんの数か分かりません。??です。ふとここは英国系なのでストーン単位かと思ったのですが、1ストーンは6.5kgとありますので、これもないし、なんだったのでしょうか。小数点の位置がおかしくてポンドの体重なのかもしれません。気になる謎の計量器です。

昨日は日本も休日のようですが、われわれも休みをとってナイアガラにいってきました。
これで二度目ですが、わたくしはたぶんもうこれで来ることはあり得ないので、よく見ておきました。ただまた来たいとは思いません。妻は聞くとみるとは大違いとたいへん喜んでいたようでした。霧の乙女号にものって滝のしぶきにもあってきました。テーブルロックというところで滝の裏側にいくツアーがあるようです。若い人ならぜひこれに挑戦するといいのだと思いました。ツアーというのは、ほんとに馬鹿馬鹿しい部分がたくさん多いのですが、昼飯に一緒になったテキサスから息子さんのトロントでの結婚式できていた夫妻との会話がとてもよかったでした。わたくしくらいの年齢かすこし上ですが、国はちがえど質素なものの考えは共通です。
アメリカ人と見たら必ず聞くわたくしの癖となった、米国大統領候補について、オバマ候補については今まで聞いた中でいちばん薬味がきいたような意見をたぶん無意識なのでしょうが言っていました。米国の賢い庶民健在だなと思いました。それにひきかえ民主党ベッタリの米国研究者の政治的意見のステロタイプなこと。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-22 22:15
2008年 07月 21日

カナダの鉄道、カナダの研究者

きょうはあわただしい一日になりそうですので、ごく短く。

カナダの汽車旅行、楽しみにしてましたが、やはり駄目ですね。
まず列車が満員だったこともあるのでしょうが、われわれは上級の席だったのに、それでも乗客の扱いが、粗いというか荒いというか、もう乗りたくないというのが正直な印象です。一事で万事を判断をするのはいけませんが、旅慣れない人には勧めたくないです。わたくしは乗る前に用心深く沢山質問してから乗車したからOKでしたが、それでも沢山の乗客が情報不足で困ってました。
車窓の景色は確かに飛行機では見られませんが、でも格別に見なければならないようなものでもありませんでした。

夜は知己の人たちと会食しました。とてもなごやかでカナダの研究者の良さと特徴を強く感じた次第です。今回はカナダの優れた研究者とあってかれらの生活と意見をくわしく聞いて、やはり米国とは大違いだなと、感じた次第です。北米にカナダがあるというのはやはり救いですね。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-21 21:29
2008年 07月 20日

研究所の訪問と講演、風景にとけ込まない北米の観光客

日本ではもう日曜夜ですが、こちらはその13時間あと、朝です。
きょうは移動日ですので、いまのうちに書いてしまいます。
講演はやはり長時間準備したせいかうまくいったと思います。最近は沖縄の研究のはなしの需要が多いので、染色体のダイナミックスのはなしはそう頻繁にしてないので準備中に頭が整理出来てたいへんよかったでした。
今回のホストをしてくればAVさんにはたいへんお世話になりました。彼はほんとに親切です。
彼とのつきあいは最初抗体を頂いたところからだと思うのですが、その後Mis16とよぶ遺伝子が彼が長年やっていたRbAPというヒトの蛋白質にそっくりだとわかって、それから国外や国内の学会で会うたびに彼に質問したものでした。最初の頃はわたくしには不慣れな分野のタンパクだったので質問攻めにしたものですが、彼は実に明解かつ率直に未発表データを含めて教えてくれたものです。こんかいは、彼の研究所にいって同僚のかた達にもあえて本当に良かったでした。モントリオールにはまたこれるような気がしました。
カナダの研究者は研究費の争奪が米国ほどきびしくないこともあ流のかもしれませんが、余裕がある感じです。
講演のあとはすごいおいしいレストランに連れていかれました。米国では絶対不可能と思われるようなおいしさと落ち着いた雰囲気でとても良かったでした。

昨日は妻と二人でケベック市までいきました。片道3時間を超えるバス旅行ですが次のトロントでの学会の講演準備があるので、苦になりません。
外の景色もそう見なければならないような変化がありません。座席にコンセントがふたつずつあるのに感心しました。日本はこのあたりJRも含めて非常に遅れています。

ケベックの町自体のセッティングはお城の城壁で囲まれた旧市街、というもので非常にヨーロッパ的で、なぜかフランスよりもスコットランドのような印象をもったのですがとくに理由はありません。漠然とした印象です。小さな町ですが、観光客で溢れていました。どこにいっても人、人でした。
その人混みにもまれているうちにだんだん疲れてきました。歩くのが疲れるというのでなく、心理的な疲れです。
どういう疲れか、一晩寝てみるとよく分かりました。
つまり観光客がそうじて風景にとけ込んでいないのですね。彼等を見ているうちにかれらの傍にいるうちにわたくしはだんだん芯まで疲れたのでしょう。
日本国内でも、観光に人気のある場所でも訪問者がそこの風景にとけ込まない人たちが大多数のところへは決して行かないようにしているのに、今回のケベックは結果そうなってしまったようです。
北米人には、あえて米国人といわないのはやはり相当数はカナダ人でしょうから、景色というものにとけ込みにくい気質があるのでしょうか。
世界中でそういう印象をあたえてるのでしょう。
でも本当は彼等はそういう景色にとけこむ生活の技術のようなものを身につけることに純粋に憧れているような気がします。
日本でも修験者の服装をしなければ駄目という山寺とか、ある種の服装制限をした観光地をつくったら結構人気がでるかもしれません。

by yanagidamitsuhiro | 2008-07-20 19:20