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2008年 09月 30日

ありがたい展開、記憶に残る旅行

きょうも忙しいスケジュールで、ブログを書く時間はほとんどありません。

きのう、朝発表を済ませました。地道にやっている路線の成果ですが、それなりにいろいろ反響があり、同行のH君のポスターにもかなり多数の訪問者があったとかで、よかったでした。発表後、おもわぬ展開があって驚きました。しかしわれわれのラボにとって、とてもいい話であることに違いありません。

わたくしたちが過去20年以上やってきたことが、ここで花がさいたというか、世界のあちこちで土台をつかって研究を展開してくれている人たちがたくさんいて、月並みの表現ですが、冥利に尽きるとかの状況です。

今回は世界同時株安という深刻な金融不安、それに日本では麻生内閣という訳の分からない内閣がでてきて、民主党にけんか腰で、けんかをふっかけるといういつ解散があるかもわからない政治不安状況なので、強く記憶に残る旅行となりそうです。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-30 14:28
2008年 09月 29日

研究者のはたらきかた、麻生内閣は信念失言居士ゾロゾロ内閣か

研究者が働き者であることは、どの程度世間に知られているのでしょうか。
関空からアムステルダムの機内で、ずっとパソコンを使って仕事をしていたら、到着間近の食事の時間に、アテンダント(日本人の女性)にずっとお仕事をされていましたね、と声をかけられました。あしたから週末なのに、明日もお仕事があるのですか、と聞かれました。そういえば、明日というのは土曜か、そうだったか、考えてみると、今回の会合は土曜の夕方から始まって、日曜はフルに朝から晩まであって、木曜のあさまで休み無く学問に浸り続けるのだったか、と認識しました。
アテンダントのかたには、仕事が詰まっているので、機内でこんどの旅行での仕事の準備を始めているんですよ、正直に返事をしましたが。
わたくしは、だいたい、欧州行きの場合は、パターンがはっきり決まっていて、機内での最初の食事の時にアルコールを飲んで、そのあとできるだけ眠るようにしています。3時間寝られれば、残った時間の大半は仕事をします。折々に体を伸ばしたり、足の指運動をしたり、トイレにいったりして、体が硬くならないようにしていますが、延々仕事を続けることが多いです。
乗り換え便の待ち時間とかも極端に眠くならなければ、仕事を続けます。これに関空での待ち時間での仕事時間を足すと、だいたい二日分くらい働いた気になります。
現地に到着してからは、今回のように深夜でなければ、寝る前にまた歩いたりして、とりあえず11時以降まではできたら12時までは、眠らずに起きていて、疲れ切ってから寝ると、わりあい長く眠れて、運がいいと、翌日からジェットラグなしで通常スケジュールをこなせる場合が多いです。
失敗はたいてい、現地時間で早く寝すぎたりした場合です。いっぺんジェットラグ時差ボケになると、回復に時間がかかります。回復法にもコツがあるのですが。

これだけ土日もなく体を張って働くのに、お国の「国威発揚」のためにも、日本の学問の水準の高さを理解してもらうように、頑張っているのですが、実態はなかなか理解されません。
物見遊山とか、今回のようにわずかな時間と早起きをして(土曜にですが)サンテミリオンあたりに行った等と書いたりすると、遊びにいったけしからんなどと、そこだけ拡大して問題にしようとか、そういう実にくだらない論調が世間に多くあります。テレビの朝ずばかのへンなおじさんが好んで話題にします。大新聞やテレビも大好きな論調ですね。
これがどれくらいネガティブに働いているか、ご存じないでしょうね。日本の若い研究者の多くは萎縮しきっています。萎縮するように萎縮するようにと、世間が最大限はたらきかけているようにも思えます。日本の家庭や学校でもこの萎縮路線が強いような気がします。
このような旅行をひとくくりで海外研修旅行などといわれたりするのも、実態からかけ離れた感があります。わたくしは、呼ばれた以上は、この分野での当然やるべき義務を果たしにこちらに来ているのだと思っています。日本も学問を学者にやらせている以上は、ある水準に到達したかれらが恥をかかない程度のサポートは必要なはずです。しかし、学者の中には、眉をひそめたくなるような人たちが一部いることもたしかです。

ところで麻生内閣、信念居士ゾロゾロ内閣のようです。辞めた中山氏以外にも、鳩山氏など信念の失言候補が沢山いるようです。鴻池氏などもなんかやってくれるといいのですが。でも総じてお坊ちゃんの信念のように感じます。世間を知らない、そういう感じがします。麻生氏も含めて、自らの力だけで本当に生きた経験のない人間の、威勢のいい意見、と感じます。
言葉がひどく悪いですが、どこかに消えてほしいやつ、というのがこの中山氏への正直な感想です。こういう政治家がのさばったら、日本の社会は本当にとんでもなくわるくなります。自分が権力をもった大臣、国民から権力を委託された強大な権限を持った大臣職についている、という感覚がゼロなのでしょう。もしかしたら、あることを分かって、そのうえでいってるのかもしれません。こういう人間を朝ずばのおじさんのようにちゃほやしたら、日本の権力機構はおそろしく悪い方向に向かうでしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-29 12:45
2008年 09月 28日

やはりサンテミリオンはいく甲斐がありました

当然とはいえボルドーは遠い。ドアからドアで、自宅からボルドー駅前のホテルまでおよそ24時間やはりかかりました。アムステルダムの4時間以上の待ち時間はしかたないとはいえ、かなり長くてしんどい。
泊まった駅前ホテルは部屋の狭さは日本のビジネスホテル並でしたが、なんとなくフランス的な居心地良さがあるのが不思議です。
ネットはクレジットカードで支払うまでは順調でしたが、一度セッションを止めたら、その後というか朝起きてからはさっぱり動かずで、困りました。ネットにまったくアクセスできませんでした。こういうことはフランスではよくあることで、別に驚きません。かつて流行った言葉、想定内の出来事です。
メールを見るのも出すのもあきらめて、朝はせっせと歩きました。古い町で、見るものは特にありませんが、1万歩歩きました。
その後、一日数本とかいう、電車に乗って、サンテミリオンに行きました。日本人の好きな世界遺産の一つですしブドウ畑も見られました。
ストラスブールの近くのワイン街道以来のブドウ畑の見学です。
今回はしっかり細かいところまで、畑のなかのブドウ一本一本詳しく見ました。こんな古木とは思いませんでした。何十年も経っているのが多いでした。

スケジュール的にたいへん慌ただしいのですが、結果はまさにきてよかった、のひと言でした。早起きは三文の得ではなく、一生の得でしょう。
昼飯も食べて、もうこれで満足、帰国したいくらいでした。
なぜ世界遺産なのか、ブドウ畑やシャトーの数々、見れば納得です。畑のブドウちょっと、一粒ずつ何度も拝借して食べさせてもらいました。なるほどこれがワインになるのか、食用とはちがう、アロマの香りというか、野性的な味も残って、学ぶことができました。ひとりで頷くことが何度もありました。時間がほんとに足りなかったのですが、でも本当にいろいろ分かりました。
初日は夕方5時過ぎから数人の講演を聞きました。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-28 00:00
2008年 09月 26日

政治俳優三代目小泉純一郎氏の引退、講演準備

王監督の辞任につづいて、昨日の夜に、元首相小泉純一郎氏が議員活動をやめるとのこと、つまり次回の選挙に出馬しないとのニュースが流れました。大きなニュースの扱いです。
しかし、次男を後継者に指名したと聞けば、なーんだ、ということになります。しかもこの次男、27才、政治の実践はゼロ、と聞くと、えーつといわざるをえません。息子であるという以外になんにもありません。
小泉家の家業はよくいわれるように、政治だそうで、彼は三代目なのだそうです。つまり、名優三代目は退場して、四代目をよろしく、と挨拶なのだそうです。
このタイミングなので対立候補もすぐには出られず、子供に世襲させようとする自民党の古参議員はだれもがこのタイミングなのだそうです。
ここまで書いてきて、非常に腹が立ってきたのですが、しかし、横須賀市周辺のニッポン国民が、次男の名前を選挙で書けば当選してしまいます。
原子力潜水艦もしっかり寄港させる町ぶりですから、この米国で勉強してきたとかいう青年を当選させるでしょう。
政治の世襲を平然と当然とやる人間が、改革、改革と叫ぶ、これが日本の政治のエッセンスなのでしょう。かれは何を批判しても、人生色々でしのげますからほんとに強いです。わたくしと同じ年ですから、これでふたり同世代大物が退場しました。

これから、関空に向かって、9時過ぎに着いて、11時の便に乗ります。
目覚まし時計が見あたらないので、買いたいのと、数独の本が終わってしまったので、本屋にあったら買いたいなと思います。
機内では講演準備ですが、もうある程度準備しているのと、K君やH君からのスライド提供もあって楽です。今回は専門家集団の会合ですから、いわゆるイントロの話が簡単ですみます。準備もそれでこんかいはほとんどしていません。自分の前に、誰かが同じような話をしてしまった場合は、急遽関係スライドを除いて、別なのを入れて、重複を避けたりするので、土壇場まで変えられるように、フレキシブルにするのがこういう会でのやりかたと思っています。今回はアムステルダムでも4時間待ちあわせがあるし、機内と乗り継ぎ時間でかなり進むでしょう。あとは、聴衆のようす、息づかい等や雰囲気をみて完成しましょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-26 10:10
2008年 09月 25日

新しいロゴ、明日からフランス英国へ、大マスコミが悪い、高橋源一郎風に

あたらしいロゴは沖縄北中城村の中村家の家にあったものです。わたくしの家ではございません。

あしたから、フランス一週間に追加の二日を英国で過ごすための旅行です。
本当はおいしい食べ物を食べられるはずなので、楽しみといいたいのですが、そうでもありません。理由は書けません。
きょうは、何人もの人たちと短時間ながら、打ち合わせなどをしています。海外とのうちあわせもあります。
こんかいはKLMを利用することにしました。帰国の日が週末になってしまって、AFは満席とか。
この間、ブログは非常に書きにくい、とおもいますが、何事にも勤勉なわたくしなので、ついつい書いてしまうとは思います。

けさ朝日の朝刊で、わたくしの三人の子供のうちの一人が特に愛好する高橋源一郎氏の昨今の政治についての「感想文」をよみました。ほぼ100%同感です。しかし、さすが文筆の専門家だけあって、引きつけられました。

しかし、わたくしに言わせれば、政治家もワルイが、大マスコミもワルイ。もっと、悪いかもしれない。しかし、こういう政治家を養殖というか飼っているニッポン国民はもっとワルイのではないか、とわたくしは結論しました。そうすると、わたくしもニッポン国民の1人なので、怒りが内向してしまうのです。

しかし、とりあえず、政治家の動向を報告する役割の大マスコミの悪さに攻撃の矛先を向けるのがいちばん効果的だと思うのです。
大マスコミがいなければ、ナガタチョウとかに生息する政治家は手も足もでません。かれらが世襲というかたちで、目線が内輪内輪になって、内輪主義の居心地よさのあげくに、コイズミ、アベ、フクダと談合、継承、世襲とここまで腐敗しきっても、それを報告する大マスコミがそれを当然とすれば、どうにもなりません。
大マスコミは怒る気力も批判する能力も、無いのでしょう。
というか大マスコミもいまやニッポンの守旧派の最たるものかもしれません。怒りも批判も無くなった、大マスコミを通じてしか、政治が見えない、ニッポン国民は政治メタボ病みたいな状態なのでしょう。
「アソウでいいんでないの」、とかいうのは、メタボになってもヤハリ大福餅うまいとかいって食べるのと同じようなものでしょう。
この際、やはりオザワミンシュにお願いするのが、国民としてはしかたないのかもしれません。悪いのを直すには、そのワルサをとことん知っているオザワ氏のような方に頼むのが一番いいのかもしれません。
しかし、いずれにせよ、こんなセイジ家達ヲ飼っている状態ではニッポン国民に天誅が下るおそれがあります。

きょうは高橋源一郎氏風に書こうとおもったのですが、やはり難しい、駄目でした。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-25 13:40
2008年 09月 24日

雑草に隠れて、極限の世襲政治家達による政治、

きのうは比良のほうで下の畑の片づけというか、作物と雑草の整理をしました。
やはり赤毛瓜、たくさん隠れていました。妻はきょう絵の仲間にあげるべくもっていきました。
久しぶりに写真で雑草の中に隠れていた作物達の写真でも載せておきます。


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きょう麻生内閣が発足とか、解散前の内閣で、どうでもいいのに近いのですが、しかし、窮極の世襲内閣とみました。
麻生、中曽根、小渕、鳩山のような元首相の子だか、孫から始まって、選挙区で親議員、祖父議員から世襲した地盤と利権の継承者たちの政治がいぜん続きます。
わたくしは本当におぞましい、と感じるのですが、そう感じるのは日本国民としては例外なのでしょうか。北朝鮮なんかとあまり変わらない体質の日本国民性なのでしょうかね。
民主党もこれを批判できません。党首が二世ですから。
マスコミも批判しません。国民が好きなことを批判できないのでしょう。
議員になったら、暗殺の危険性があるというような国情にでもならない限り、この世襲が続くのでしょうか。
それとも外圧でしょうか。外国の新聞もこの異様さを批判はしても、北朝鮮がへこたれないように、日本国民もその程度の外圧ならまったくへこたれないのでしょう。

この、世襲政治が続く限り、日本の衰退傾向は続くとおもいます。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-24 13:52
2008年 09月 23日

王監督の辞任

きょうは祝日で休みでしたので、ブログも休みの予定でしたが、王監督の辞任のニュースを聞きました。
ショックです。年もほとんどおなじ、同世代で現役、親近感がありました。
プロ野球に50年、68才になっても心がときめくような、思いをさせていただいて、最高でした、ほんとに感謝しているという、趣旨の退任挨拶。
じーん、ときました。
月並みですが、いまは体がやはりいうことをきかなくなったのでしょうか。とりあえずたっぷり休憩を取っていただきたいです。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-23 23:51
2008年 09月 22日

静寂の二日間、民主党勝つのでは

けさ家をでるときなんだか晴れ晴れとした感をもちました。
なぜだろう、と考えました。
仕事の内容は詳しくはいえませんが、懸案の仕事がこの二日間順調に進んだからかもしれません。
それとも、この二日間、妻が東京に所用ででかけて、わたくし1人でこの大きな(それほどでもありませんが)坂本の家で過ごして(豪雨で週末は比良のほうには行きませんでした)、その間実に静寂な時間を過ごしました(折々に家猫が悲しそうに啼いていましたが)ので、なにか家の精気を体に吸い込んだからかもしれません。
この年になると、静寂というのは元気づけの一つの方法かもしれません。

しかしラボにでれば、もう週末にはフランス行き、会議が終わった後は結局英国に二日ほど行くことに結局決めたので、気分的には慌ただしいです。しかし、実際にはそうでもなく、われながら迅速果敢に仕事を消化しています。これでよし、です。

ところで、民主党こんどの総選挙で勝てそう、勝つのではないか、という印象を持ちました。自民5対民主1なのに、1のほうの小沢氏がここまでは印象点で勝っているとおもいました。
すこし分析的な印象を言いますと、
(1)自民小池候補はかなりの失点でした。大臣としては立派だったかもしれませんが、首相候補として空辣な存在でしかない印象でした。出馬が5年早かったかも。彼女の為にも残念、彼女はやはり小沢氏にずっと付いていたほうが良かったのかもしれません。独自の政策がないとの印象が強すぎました。
(2)与謝野候補が政策で麻生候補と対立できなかったのはかなりの誤算。
(3)麻生氏はほんとに国民的人気があるのか、たいへん疑問。しゃべり方がマッチョ的でうっとうしい。これから、しゃべればしゃべるほど、人気は上昇どころか、下降の可能性があります。政策がはっきりしないので、自民党のこれまでの実績を主張するのでしょうが。小沢氏の人気の上昇はなくても、これまでの政治家としての知られた実績と比べると、麻生氏はしゃべればしゃべるほど、よくわからない、マッチョ系の人物という印象が拡がるのではないか。ただ、人柄的に悪辣な印象はないので、本当はさっぱり路線で行けばいいのかもしれません。しかし、いまさら。
(4)小沢氏については、感想はありませんが、彼の言うとおり、負けたら政治家やめるのでしょう。そこが福田首相とのちがい。
(5)いろいろ政策を並べていますが、わたくしは、3兆円かかると言われている、高速道路タダにする、選挙で勝てば直ちにそうする、という政策をみて、それで民主党が勝つとおもったのですから、所詮わたくしの政治談義などはこの程度の床屋政談ではあります。
しかし、自民党は政権党の悪辣さは十分にもっているので、絶え間なくひそかに世論調査やって、不利な結果がでれば、自分たちに有利になるように、最後の最後まであがくでしょう。そしてそのあがきは、前原とか岡田とか、ノー天気な若手指導者の民主党には充分に効果があるでしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-22 15:41
2008年 09月 19日

苦境の30代

このあいだ沖縄で逃げるようにしてきた台風がまだまだ本土に来てなくて、いまだに雨などをふらしているようです。渇水などには恵みの雨のようですが。

いま投稿して気がついたのですが、最初の200字くらいの導入部が消えてしまったようです。
その、骨子は、窓際族のような人たちが居なくなったのが象徴するように40代、50代でとりあえず給料だけはもらえるような未来のなくなった30代は大変だと言うことです。未来の神様からまいにち、あなたの未来はどうなるのだ、と聞かれているように感じる30代の人たちが多そうです。わたくしの周囲にもそういうそれぞれが難しい問題を抱えた人たちが増えています。

研究者でいえば研究室の主宰者になるのが競争に勝とうと思う人の成功の第一歩ですが、たとえ成功してもそのあと絶えず研究費を獲得したり、そのための論文を発表したり、また研究室での働き手を確保したり、と絶え間ない格闘が必要です。
しかし、主宰者の路線に30代後半で入ろうともしない、入りたくても入れない、もしくは本人は入ろうと頑張っても周囲の判断は難しい駄目、入れないという、人たちが多数になってしまうのです。
この多数の人たちをどうするのか行政がちゃんと方策を考えていないと、研究者になろうとする若者は決して増えないでしょう。増えないどころか、減るでしょう。
科学技術立国などといっても先が暗ければ若者は来ません。

しかし、目を転じれば、日本の社会どこをみても同じような問題があるようです。ですから、どこにいっても類似の問題を抱えた、苦境の30代の人たちが多いのでしょう。
つまりより収入の多い管理職的な職に就ける人たちの絶対的な数が非常に減っているのでしょう。
ずっと一研究者でいたい、と願う人は決して少なくなくても、そのような人たちの居場所がなかなかないのが、公的研究機関の難しさです。

しかし、この問題は、社会構造の変化と言うよりは、まさに地球規模で起きているグローバル化が日本人の就業構造に深々と影響を与えていると考えたほうがいいようにおもいます。
戦前、食いつめた農家の次男や三男は満州やあちこちの植民地、もしくは南米や北米に移民で行きました。現代、ちがったかたちで同じようなことが起きてくると思わざるをえません。
労働問題というか労働運動が政治活動と結びつくべきなのだと思います。この問題を解決しようとする優れた指導者が出てくるといいのですが。

一方で、いやがおうもなく、すこしでも収入の多い職に就こうと考えるなら、苦境の30代の人たちは、日本の外に出ることも真剣に考えざるをえないでしょう。
中堅的な管理者として、日本人くらい優れたひとたちは、なかなかいないと思うのですが、その能力が狭い日本国内では十分に利用されにくい、というのがいまの国情なのだとおもいます。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-19 16:47
2008年 09月 18日

ひどい、事故米の事件、朝の会話

事故米という聞き慣れない、しかし絶対に食用になるはずのなかった汚染された米が食用として日本中で使われたという事件、おぞましいことです。
この三笠フーズのトップがいまだに逮捕もされないのは罪の重さから見ると不思議なのですが、いっぽうでキロ10円の事故米が養護老人ホームに売られたときは370円と聞くと、この倫理観の喪失ぶりは、毒ぎょうざを輸出した中国を非難する資格が日本にはないとも思えます。
新聞で見た識者コメントにあるとおり、こういうお米を作って流通にのせた農水省に大きな責任があることは間違いないでしょう。
じつはこの農薬に関する記事には色々言いたいことがあるのですが、書き出すと本気になってしまうので、セーブして書かないようにしています。でも、いつかこの件では自分の考えを書いてみたいと思っています。しかし、どうしても専門的なむずかしい話になりがちなので、ちゅうちょしているのです。

まったく違う話題です。
けさ、湖西線の車内で隣のふたりの青年の会話を聞くともなく聞いてしまいました。

父親、自衛官なんだけれども出世はぜんぜんできんかった。
そりゃ、自衛隊じゃたいへんだな。
なんか、若い頃に北海道にいけ、といわれて拒否ったんよ。
それじゃだめだ。
新婚まもなくで、おかんがいや、いかんといったらしい。
へえ。
ひとり置いて、いこうとも考えたがやはり新婚すぐだったんで、やめたらしい。
自衛隊じゃそういうよめをもったら、駄目らしいな、最初よめをもらうときから、そのことはっきりせんとな。
そうなんよ。それで、二年もいけば階級あがったはずなのに、ひとつあがるのに、ものすごい時間かかったらしい。
そりやそうだろ。
たぶん、上司が申し送りするんだろな。
そうそう。
むかしなら、拒否ったら軍法会議にかかったんだろうに。
いや銃殺だろう。
(ここでわたくしは顔が笑ってしまうのを、こらえるのを必死でした。前のおばさんは声をださずに笑ってました)
でも父親は、けっこういろいろ表彰状をもらったらしくて、優秀な自衛官だって、本人が言ってるんだけれども。
フーン、それでもだめか。
たぶん、拒否らなければ、中尉くらいにはなったんだろうけれどもな。

ここで長等のトンネルに入って、よく聞けませんでしたが、トンネルをでた頃には自衛隊のえらい階級の話題に移っていました。
この父親と息子、いい関係だな、とおもいました。父親が自分という人間、自分の気持ちを息子に伝えて、むすこもちゃんと受けとめてるのでしょう。息子も自衛官になるかどうかもう真面目に考えてるのでしょう。北海道に一緒にいってくれる、女の子を探すのかそれとも自分のおかんみたいな女性を探すのか、迷っているかもしれません。

by yanagidamitsuhiro | 2008-09-18 16:26