生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2008年 12月 31日

大晦日、下村脩氏へのインタビュー記事、江上不二夫先生、もっとも感動的な事実

きょうで大晦日、2008年も終わりの日となりました。
昨日の夜はこのあいだの沖縄での合同セミナーの時にいったレストランの一つに行きました。妻にも次男にも好評でした。
きょうは、夕方から長男夫妻がやってくるとのこと。
お正月といっても正月料理のようなことは極力しないのがこれからの時代のながれなのでしょうが、やはり多くの日本の主婦にとっては大晦日の夜に元旦の一日くらいは正月らしく過ごさなければならないのかな、という感じでしょうか。わたくしもそれくらいの気持です。手伝えることは邪魔しないことと、せいぜいお酒の種類を揃えることくらいですが。

昨日の朝日朝刊で読んだ、下村脩氏へのインタビュー記事がとても印象的でした。
面目躍如というか、ひとことひとことが面白い。もっともっと読んでみたいと思いました。
このかたが自由にしゃべると、それ自体が日本の学術の体制というか研究者をつくり存続させていく制度にたいしての根底的な告発になっています。
触発されて、書きたくなったことはたくさんあるのですが、きょうはやめておきます。

ただ下村博士がもっと勉強研究したくて長崎から、名古屋大学にいって最初に理学部の江上不二夫教授に紹介されたのが教授が不在だったので、すぐお隣の平田義正教授のところにいかれそこで研究生活を過ごされたとのことでした。そこでの研究が端緒となり米国に行かれたとのことでした。実は、わたくしも約一年東大理学部の生物化学での江上先生の研究室で学部4年の時を過ごしたことがありますので、江上先生の温顔を思いだしました。江上先生はわたくしの下々の学生にもいつもしゃべりたそうに寄ってくるのですが、こちらが緊張しているのを察知すると、なにもいわずに去ってしまったものです。下村博士とは過去にどこかで学問的関心は交叉したのかもしれない、という印象を持ちました。
スエーデンのノーベル賞の委員会(化学はたぶんウプサラなのでしょうか)がGFPタンパク質の業績に賞を与えようと考えて、下村博士の主要な業績にたどりついたということがわたくしにはもっとも感動的な事実です。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-31 14:14
2008年 12月 30日

年納めの出来事;すべて食べ尽くされる、新党の動き

昨夜から次男が戻ってきて、久しぶりによもやま話。動物の寄生虫についていろいろレクチャーを受けました。なにも知らない世界なので面白い。世界中に分布する寄生虫の系統分類のことも聞けばなるほどとおもうことが多いものです。だいぶ専門家らしくなったな、というのが印象でした。

きょうは昼頃に比良の家のほうから冬瓜や足りない椅子など持ってくるものと、こちらから持っていくものがあって、ごく短時間に行きました。

まだだいぶ雪が残っていました。用がすんでふと下の畑のほうを見ると、畑に残った雪に無数の足跡が?! いったい何で、と目をこらしてみると、すべての作物がきれいさっぱり無くなっています。誰かに持って行かれたか、!?と思いましたがさらによく見るとこれは鹿の仕業に違いありません。
このあいだ来たときに、下の畑のネットを支える竹が数本おれているのは目撃したのですが、それ以外の異常はなく、なにもせず帰ったものです。
下の畑にいってまじまじ見ると、なにが起こったのか明瞭でした。
下の畑は鹿よけのネットと、猿よけのネットと二重囲いになってるのですが、内が折れただけでなく、外も折れて、鹿は2つとも折れているので難なく、畑の中に入ってきて、見事にさっぱりことごとく食い尽くしたものです。ネギなど驚くべき精緻さで食べていました。アーティチョークも見事にさっぱり食べられ、後は列挙しませんが、すべて何もかも雪に埋まっていたものを全部食べていました。
腹もたちません、なにか慈善活動をした後のような気分になりました。
まさに、ほほえみの感情でした。
ことしの終わり、これが年納めの出来事だな、と思いました。
あしたはもうなにも起こりませんように。

しばらく現場で立って見ているうちに、2月頃に抜本的対策をすることに決めました。それまでは、下の畑は鹿の遊び場として利用してもらい、せいぜい肥料になるものでも地面に落としてもらいますか。

夜は京都にでて晩飯でも食べる予定です。

嘘か本当か聞いた話しでは、年明け早々にも渡辺代議士は離党するとか。あの2兆円のばらまき予算に反対する以上はたしかに離党せざるをえないのでしょうか。
ネットを開けて見たニュースでは、あんまり親近感をもてない山崎拓氏とか加藤紘一氏とか新党準備とか。民主党が社民党や国民新党と連立するよりは、自民党の離党組と組んだ方が良さそうな気はしますけれども、どうなんでしょう。小泉氏が自分の息子を選挙に出させることで、完全に終わってしまったように見えるので、たしかKKYでしたっけ、昔のKKYのKYの残り二人がもうひと花咲かせるべく動き出したのでしょうか。
そういえば多母神氏ですか、彼を党首にして、国防党とか、自衛党という名前の政党とかつくって、単一テーマで主張を展開したら比例あたりでは案外投票が入るような気がしました。
一種の判官贔屓の感情に似たものが世相に出てきたような気がします。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-30 15:56
2008年 12月 29日

すごい年、イスラエルの態度、

2008年も今日をいれてあと3日です。
ことしは色んなことがあって、たいへんな年でした。

日本は日米関係がもっとも重要といわれながら草の根レベルでの交流はだんだん細くなってきました。そういう点で、小浜市のオバマ候補応援は日本の素朴な善意がでていちばんいい交流だったのでしょう。冗談でなく。
アジアとの関係はギクシャクしながらもだんだんまともな関係に向かっているような気もします。唯一駄目なのが北朝鮮との関係でますます遠くなっているよう気がします。
来年はどういう年になるのか、激動の年という予想はかならず当たるのでしょう。どの程度激動になるのか、そのあたりはわかりませんが。

昼飯後歩き不足をおぎなうために真面目に1万歩一気に歩きました。

ハマスを叩くイスラエル政府の態度は次期米国大統領に、イスラエルはアラブも武断主義実行もまったくおそれてないことを学習してもらうための作戦と見えました。
オバマ政権をゆさぶろうとする第一の国がイスラエルかもしれません。次がロシアでしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-29 16:03
2008年 12月 28日

ハマスとの和平、ブッシュ氏とオバマ氏への評価、一勝十敗の胸のうち

年末の日曜、なんとなくのんびりした気分です。とはいえ朝から机に向かって、しごと、しごとです。新年に向かっての家族の集まりの前にできるだけほふく前進、ほふく前進でできるところまで到達したいのです。岩と雪の中の氷壁を昇るわけではなく、くらい森の中を休み休み昇るような感じですから、歩いた時間だけ成果があがったような気分になります。そのうち、森も切れて空がみえるでしょう。道を迷ってなければ。
ただ朝のうちに、二階にある書斎の小部屋の掃除は自分で、隣の大部屋の片づけは妻の手伝いをしました。

ハマスの勢力下にあるガザをイスラエルが空爆して150人ものパレスチナ人が死んだとの報道がありました。1967以降最大の死者のようです。ハマスはファタと争って、停戦協定を破って、イスラエルにロケット攻撃を続けていましたが、停戦期間が終わってしまったので、イスラエル政府は国民の批判に耐えきれなくなって、とうとうきつい軍事報復を開始したものとわたくしなりに理解しました。さもなくば、はるかに軍事的にきびしい攻撃をすべきという右派政党が次の選挙で勝つといわれています。

日本の有力新聞には、報復があるのではないかとあまり意味がない見出しをつけていますが、そもそもこ建国以来、なんでこのように互いに力と力で争っているのか分かってないのでしょう。イスラエルも生存がかかっていますから、そして世界中のユダヤ人もイスラエルの生存が危機に瀕すれば立ち上がるでしょうから、なんらかの和平をする以外に方法はないのです。しかし、パレスチナ人の一部とアラブ原理主義は和平は絶対にあり得ない、といってるのですから、そこの部分が政治的にも軍事的(テロ的)にも無力になるまでは、このような状況はいつまでも続くでしょう。イスラエルに核攻撃をしかける勢力がありそれが実行に移そうとすれば、イスラエルは先制的な核攻撃をする可能性がありますから、やはり局地的な核戦争の可能性は中東にあります。それと、インドとパキスタンの関係も核戦争については、危ないと思います。

オバマ氏の評価は圧倒的に高く、ブッシュ氏の評価はとことん、低い。これが現在の米国の次期大統領、現大統領に対する評価だそうです。
オバマ氏はいざしらず、ブッシュ氏をそこまで悪く評価するのは、おかしいと思っています。時がたてばそれほど悪くなかったと言われる時期が来るでしょう。ブッシュ氏のユーモアは誰にも分かるし、率直な人柄にみえますしまた指導力もあり、イラク戦争と9/11テロ時の対応にはもちろん問題があるでしょうが、じゃ誰がやったら満足できるのか、米国の国難でしたから、ここまで悪く言うのは米国人が空に向かって唾を吐くようなものと、わたくしは思っています。
米国の科学者の99%は民主党支持でブッシュ大統領を極悪痴呆のように言う人が多いのですが、それじゃいまでもイラクがサダムフセインが支配していてもしかたなかったのですね、とわたくしが聞くとそれにまともな返事ができた人は一人もいませんでした。
オバマ氏への今の評価はいつまで続くやら。なにか失望する事件がおきたら大変でしょう。周囲はかつて聞いたことのある、クリントン政権下の実力者達を配置しましたから、政治的にはデジャビュ状態にすぐなると思います。サマーズ氏などはハーバード大学で女性蔑視発言でクビになったはずなのですが。ヒラリークリントン氏の攻撃的にして好戦的な態度はかならず国際政治にも現れてくるでしょう。
わたくしはオバマ氏の政権の将来はあまり楽観していません。世界中が揺さぶりをかけてくるでしょうし。

新聞によると、山中伸弥教授はことしはiPS細胞の研究は1勝10敗とおっしゃったとか。どういうコンテクストで言ったのか、背景がわかりませんが、文字通りの意味でとるのがいいのでしょうか。山中氏の心中はなかなかきびしいものがあるのでしょう。想像できないわけではありません。
このあいだの分子生物学会ではいろいろほんとかうそかわからない、話をたくさん聞きました。ようするに、便乗で研究費をもらっている人たちが多すぎるのではないか、という意見をたくさん聞きました。便乗ナンバーワン、ナンバーツーとか実名入りでも聞きました。こういう国策的にお金が出されている分野では、透明な議論がいちばんいいのですが、なかなかそれが出来にくく、最後は先見性はないくせに、したり顔はいくらでもできる研究費に影響をおよぼせる官僚、政治家、研究者たちが決めてしまうのですが、覆面なのであとであとでどうなっても責任追及は出来ません。それで、当事者として精一杯やっている山中教授あたりが責められるのだったら、ほんとに具合が悪いなあ、とおもいます。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-28 12:36
2008年 12月 27日

寒い、積雪30センチ

朝から寒い日です。昨夜はたくさん雪が北の方では降ったようですが、坂本ではうっすらと車の屋根に雪がついた程度。
TP君たちの原稿を見ていますが、面白いのですが、難しいこともあり、小休止が多いです。

昼頃に、比良の家のブンタンとハッサクを収穫したいのと、このあいだ収穫した里芋を正月用に欲しいとの、妻の意見で昼頃に行きました。
やはり相当な降雪があったようで湖西道路は路肩にたくさんの雪がありました。途中橋のところで警察官が数人橋の上から下を覗いているのでなにかと思いました(後で新聞で車の連続衝突でおひとりこの橋から落ちて亡くなったとのこと)。
比良の家につくと、かなりの雪で、道路をあがるのがやっと。スノータイヤでもあまり効果無しでした。一時間すこしで、帰りました。帰途、正月用飾りと小さな梅の盆栽を買いました。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-27 22:19
2008年 12月 26日

今年初めての雪、社会科の先生はたいせつ

今年初めての雪が朝降っていました。
でもラボに来た頃にはやんで、いまは日が照っています。
きょうは大掃除、初めてのこころみで業者の人に来てもらって、床をきれいにしてもらっています。さすがプロ、見事なものです。もうすぐわたくしの部屋になり追い出されるので理髪に行こうと思っています。ゆうがたは早めに帰って、家で鍋でもたべるという段取りになっています。週末はまだ仕事をして、来週の月曜のゆうがたから、年を越す作業をわたくしなりに始める予定です。

きょうは社会科の先生が日本にとってとても大切、という話題です。これもわたくしの体験からです。
そもそも子どもがなんらかの自分観と社会観を持ち始めるのが4才くらいでしょう。幼児の原体験とかいうのもだいたい4才でしょう。保育園とか家で大人の言ってることが違ってると、それなりにどちらが正しいかどうか判断を始めて、小学校にいく頃にはそれなりの社会観、倫理観を持っているはずです。家での情操教育、しつけ、これは圧倒的に重要ですし、それに保育所幼稚園も含めて地域コミュニティーの影響も大きい。
そのうえで小学校にいくわけですから、小学校の先生が社会科を教える頃には、子どもはいっぱしの考えを持っているに違いありません。
そうだからこそ、社会科の先生は大切なのでしょう。人柄から始まって、知識それも紙の上だけでなく、実人生からくる社会観、問われるわけです。
もちろん小学校では多くの場合は、担任の先生が社会科を教えるのでしょうし、それほど社会で問題になるような難しいことをでなくても社会科に類したことは、たくさん教えることがあるのでほとんどの子どもも親も先生もあまり問題にしません。
しかし、社会科をどう教えるか、どう考えるか、その真剣さがのちのち大きな違いを子ども達の実人生にもたらすはずです。
ですから、わたくしは社会科は非常に大切、教える先生の態度も前向きで真剣、こうであってほしいと思うのです。
偏向教育でも非常に熱心、情熱込めてやるのならそれなりにいい(?)ものです。
わたくしなども子どもの頃から、この先生はえらく偏向しているな、でもなんであんなに情熱的にしゃべれるんだろうと、その先生を見ているだけでも社会科教育になると、思ったものです。小学校の時のコッペ先生は午前ちゅうにお腹が減って、子どもや先生の目を盗んでコッペパンを食べてしまう、口ひげを生やした先生で、この先生が道徳の教えをもごもごと口ごもりながらやっているので、面白くも悲しいという感情を味わった初めての社会的経験でした。
子どもは大人にもヘンな人やおかしな考えを持ったのがいるというのは先刻承知のはずです。親だって、先生の批判を家でしているはずです。だからこそ、社会科のように自分をさらけ出さないと、何が社会正義でなにが歴史の真実か教えることは困難でしょう。社会科を教える先生は熱心に社会正義なるものについて、語れれば、わたくしはそれで大半の欠陥は許せると思っています。シニカルなものの言い方をしても、心の底で社会正義の存在を信じていればそういう先生も、悪くないものです。
そういうことを、わたくしは小学、中学、高校での社会科の先生との授業でのつきあいから学びました。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-26 11:15
2008年 12月 25日

チェーンソーのパワー、英語教育わたくしの場合

数週間前にチェーンソーを買いました。昔のことばで言えば舶来製ブランド品でした。なかなかの優れ物でそのパワーに驚きました。手押し車いっぱいのストーブ用の薪を作るのに10分もかかりません。ただ、チョークで最初にエンジンをかけるところがどうもまだうまくいきません。なんども紐を引くことになっています。
これで、エンジン刈り払い機、耕耘機とエンジン付きの機具は三台目ですが、どれも重宝というかなくてはならない生活の必須機具となりました。こういうのも昨日話題にした中学の職業家庭あたりの教育があったので、気軽にそしてそれなりに安全対策に気をつけてやれるわけだと思っています。

最近の新聞で高校の英語はすべて教師が英語しかしゃべらないとかいう授業になると見ました。高校は義務教育でないので、色んな方法を試す余地があるべきだとおもいます。レベルや能力によって、やり方を変えないといけないと思うのですが。それに、いまの高校の先生でずっと英語の授業を英語で出来るんですかね。

わたくしはたしかに自分の年齢としては英語を生活の必須技術としてよく使うので、しゃべるのも日本人としては下手というわけではありません。しかし、しっかりと自分のやったことや考えたことを表現するうえで、わたくしの英語力なるものはかなりの弱点です。研究者としてのいちばんの弱みを聞かれたら、即座に英語力だと答えざるをえません。
わたくしの英語というのは、根本的にはカタカナ英語が年と共にすこしずつ変化してきたものです。中学校ではまったくカタカナ英語しか出来ない先生ですから、発音などただのいちども正式に習っていません。中学校でやらなかったので、アルファベットをしっかり発音できないのはわたくしの英語学習の点で言うと痛恨の極みです。
そういえばタイプもいちおう5本の指をそれぞれの手で使ってやっていますが、いちども正式に習っていませんので、いわゆる弾丸のようにはキーボードを叩けません。早くやるとミスタイプが沢山出ます。これも残念でした。
それで、下手な発音、それにともなうヒアリングの困難さ、それと日本語を英文に直すもの誰にも個人的に習っていないこともあり、すべてが自己流なのです。
それですから、自分ではこういったつもりでも、そう取られていないことはこれまでなんどもあります。込み入った話になればますますそうです。
この、下手なりに固まった、ある種の進歩の止まった英語力を抱えてずっと人生を歩むというのが、正直な現実です。それでも生涯学習すこしでも進歩をしようという気持はまだあります。わたくしの英語を直してくれる親切な英ネイティブな編集者には感謝する一方で、ひと言でひどい批評をする、研究者に腹が立つことがなんどもあった人生でした。
中学の時に、クラスの女子生徒でものすごく流暢な発音をする(とおもわれた)子がいて、この子が教科書を読むと、教室中がざわめくというか、冷やかしたいけれども本当に真に迫った発音なのか、それがわからない、という経験がありました。彼女はたしか魚か酒か乾物かを売っていた商店のお嬢さんでしたが今ごろどうしているでしょうか。
大学に入って、フランス語を取って、田辺貞之介先生が完ぺきなカタカナフランス語ですごい親近感を感じたものです。いまでも実をいうと学会でカタカナ英語をしゃべる日本人がいるとなんか、ホッとします。この会場でこの英語をちゃんとわかるのは日本人だけだな、とおもうのです。
そんなことで、わたくしは26才から海外に生活しましたが、しゃべるのはすこしましになりましたが、書くのはほんとにひどいもので、学術論文を書くのはなんとか出来ても、普通の英文がなんとかましに書けるようになったのはいったいいつ頃でしょう。ほんとに英語を何十年もやってからでしょう。
それでも、自己流の英語でここまで来たのですから、もしも最初に強力な英語の先生についていたら、どんなに良かったことでしょう。子どもの口の中に指を入れて、舌の位置を矯正するような先生についていたら、良かったに違いありません。そのうえでの、カタカナ的な英語をしゃべりたかったものです。ですから、高校の授業が全部英語というのはその後の人生で英語を使うことになる人々にはとても良いことでしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-25 16:01
2008年 12月 24日

来年の海外旅行、教育を考える

沖縄のほうからの連絡で、むこうのほうにシンガポールからのシンポジウムの招待依頼が来ていました。日取りを見ますと、イタリアでのシンポジウムとうまいこと数日ずれていました。アジアの優れた研究者の発表ということなので、行きたいと思いました。もちろん沖縄での研究を主体に発表しましょう。来年は、中国の北京と上海に呼ばれています。それにスイスでの会合があったはずですが、まだ日取りが決まってないようです。それに米国に一回行きたいと思っています。分裂酵母の国際シンポジウムは東大の山本さんのお世話で秋にあるはずなのですが、まだ日取りが頭に入っていません。沖縄で主催するワークショップもそろそろ考え始めなくてはいけません。

年の瀬、教育問題を一つのアングルで考えてみましょう。数日に分けて短く書いてみます。
わたくしのように年をとった人間が教育を考えるうえで、自分の強みと弱みを自分が受けた教育の観点から考えてみるのも悪くないでしょう。

わたくしが都立高校に入学した頃は、受験がたしか9科目もありました。うち記憶が正しければ、国社数理英の五科目以外に、職業家庭、保健体育、図画工作、音楽が4科目あったものでした。わたくしはこれら4科目をやったことが、自分にとっては非常に為になったと思っています。
わたくしは職業家庭がかなり好きでした。ぞうきんを手縫いするとか足踏みミシンの仕組みを学ぶとか、なかなか家ではやらないことも学校で強制されたかたちでやったおかげで、身についたものでした。他の教科も入試問題があったせいで、勉強もしたし、教養も身についたのでしょう。
何を勉強したのか、もういちど教科書も見てみたいものですが、こういう4科目で入学試験問題を作るのもさぞたいへんだったでしょう。いわゆる資格試験的な問題だったのかもしれません。
でも高校入試の受験勉強のおかげで、生きるうえでの基礎知識をたくさん身につけたにちがいありません。わたくしがセカンドハウスでガーデニングのみならずいろいろな生活周辺の作業を不自由無しにできるのもこの中学校での教育のおかげと思われます。大工さんの作業みたいなもののミニマムも学んだような記憶があります。

だからといって、いまもういちどそういう教育を中学校でやれなどというわけではありません。しかし、そういうことを中学頃にまなぶことがとても良い全人的教育であるのに違いありません。自分ではそうおもいます。
むかし院生のM君だったか、リンゴだったか、柿だったかむいているのを見たら、芸術的というかあまりに見事なのでどうしたのだといったら、子どもの頃に家族全員の作業としてやっていたとのことでした。たしかに彼は実験も非常に上手でした。いっぽうで,正視できないほど下手というか、果物ナイフで指を切断するのでないかというほど、下手な院生もいました。その危険な手つきの姿はいまでもはっきり憶えています。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-24 15:24
2008年 12月 23日

残った風邪、日本経済の縮小のなかでの研究

風邪がまだ残っていますが、幸いきょうは天皇誕生日なので家で休めました。
沖縄のTP君の仕事のまとめを読んで、それに関連してデスクワークをしています。
陛下の体調はだんだん良くなっているとの報道を見ました。

昨日だったか、BBCのトップニュースは日本の輸出が猛烈に低下したというものでした。
日本のマスコミがトヨタの赤字を大きく報道しているのとは印象がだいぶ異なります。
たしかにトヨタは日本の基幹会社という印象があるのですが、英国人にとっては自動車産業というのはもう基幹ではないということではないでしょうか。なにかで読んだのですが、米国では自動車産業は全経済の1%しかないのだそうで、それに対し、日本の自動車産業は日本にとって(たぶん、株価でしょうか)10%を占めるので影響がはるかに大きいのだそうです。
そうならば、見出しの違いは納得できます。

しかし、輸出の激減はすべての輸出産業に関係あるので影響が甚大でしょう。
具合の悪いニュースというか情報は隠すのが普通ですから、日本産業の悪化はいま激しくおきていても明確な症状がでるのは数ヶ月後、半年後でしょうなのでしょうか。
こういう時は、経済の縮小というのでしょうか、つまり毎月これだけ売れていたものが、その半分しか売れないというような意味で。そうなれば、出るのを抑えますね。そうすれば、また売れなくなる、どんどん縮小していくそういうイメージでしょうか。
世間では派遣切りとかいう新語でいまの状況を説明していますが、そんなことで済むとも思えません。
病気とおなじで、病気の本格的症状がまだ出ていないのでしょう。社会が窮地に陥ってくるときの現象は、後手後手の政治、倒産の増加、失業率の顕著な上昇、収入の低下、生活必需品の値上がり、等々なのでしょうが、どれが起きるのでしょうか。最初の後手後手の政治、これは確実に起きていますが。

研究というのは本来不況産業のようなもので、死んでいるかとおもっていたら、どっこい生きていました、というのがかつてのイメージだったのですが、いまはなかなかそういうものでもなくなっています。
わたくしがいる研究環境では、人件費は実際には物件費というものなので、人間を購入するような予算感覚で人件費が存在するので、予算が削減されれば、即刻クビが切られるという流れがあります。つまり、研究費というお金があるときしか、人件費が存在しないというスタイルなのです。
わたくしも大阪の小企業のおっさん経営者みたいなものなので、今後のことは不安です。不況は自分とは関係ないとはまったくいえません。

ただ、昨日いただいた、このあいだの中間評価はたいへん元気づけられるものだったので、とりあえずは、心配しすぎずに今やるべきことをやる以外しかたありません。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-23 16:42
2008年 12月 22日

風邪をひく、アウトローの本、グローバルはダーティワードか

風邪を引いてしまいました。ラボの皆さんが引いた最終段階で感染したみたいです。
実験室居住の皆さんは、数日前に風邪のピークがあり、このオフィスのほうでは、わたくし、Fさんと秘書のSさんがほぼ同日になったようです。症状はほぼ同じ、のどがいたい、咳がでるなどなど、そっくりでした。わたくしも日曜から急速に悪化でした。けさあたり、随分咳が出ました。うつらせてはいけないのでマスクを買いました。

風邪がそこまで悪くなる前の金曜の夜に帰りがけに買って読んだ本ですが山谷の町で暮らした青年と政治家秘書で逮捕されて罪を認めなかったので長いこと拘置されていた女性の本、どちらもそこそこ面白いのと共通点がありました。つまり、肉体的な激しい拘束によりかえっていい意味での人間性を回復させていくことです。この山谷の青年は怠惰でどうしようもない学生だったのが、肉体労働を繰り返すうちに健全な精神が生まれてくる経緯が明確に書かれていました。

きょう、ちょっと書きとめておきたいことはグローバルというのは、進歩を象徴する素敵な言葉としてここ数年使われていたのが、昨今のように経済情勢がなってくると、ダーティワードの筆頭になってしまったのかもしれない、という感想です。
グローバル、つまり地球規模での即時性、近接性なども、マネーゲームの結果を見れば、グローバルであるがゆえに被害が甚大になったともいえます。人間の果てしない欲望がグローバル化と一緒になると災厄のようなものが地球規模でおきるからです。
ある地方でのみとどめられたはずの風土病のようなものが、人間の行き来のグローバル化で世界中での病気を生みだすと怖れられるわけです。
そもそもいちばんいけないのが、そんな簡単に世界じゅうのことが分かるはずがないのにネットなどのグローバル化でなんだか分かってきたかのような錯覚が起きてくるのです。
わたくしは外国のことはなかなかわからない、特に政治などは本当にわからない、という意見をもっているのですが、米国人を筆頭に世界の政治がよくわかる、そして民主主義こそ世界中にひろめるべきもの、というグローバル化の意見を言う人たちがおおいのですが、いいかげんそういう意見は引っ込めた方がいいと思うのです。
例えば、日本でなぜ共産党や公明党のようなものが長年にわたって一定の支持をえているのか、グローバル化的発想ではとうてい説明できないでしょう。共産党や公明党がいるんだから、いっぽうでそれとは考えをまったくことにする人たちがある程度いても当たり前で、こういうものをグローバル化的発想で無視したり一刀両断にしたらそんな地球にはぺんぺん草も生えなくなるでしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2008-12-22 16:16