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2010年 06月 30日

引き分けだけれども、上にいけない負け

地殻変動は起きませんでした。でもじわじわとこの試合の素晴らしい効果はでるでしょう。日本と世界のトップのサッカーに、それほどの差は無いように見えたでしょう。それどころか。
もちろんそう思ってから本当に追いつき追い越すのに時間がかかるのでしょうが。多くの少年たちはこの試合をみて世界に雄飛する自分を夢見るでしょう。あこがれの選手たちもはっきりしたでしょう。
引き分けなんだけれども、上の試合にいくチームを決めるためにPK戦をする。
その結果の敗北なので、引き分け、でももう上には行けない。この結果に気持ち折り合いつけるのは大変なのでしょう。
試合後の選手、そして監督のひとことひとことにしびれるような実感がありました。
松井が言ったように、恥じることはないので上を向いて日本に帰りたい、よい言葉でした。
いっぽうで、2時間以上聞いた、テレビ放映でのアナウンサーと解説者のことばにただのいちども感心したものはありませんでした。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-30 12:24
2010年 06月 29日

今晩、昨夜、それにコンボケーションの時の様子、女王陛下

よるはパラグアイ戦があります。睡眠が不足して、昼食のあとうとうとしてしまいました。
昨夜はF君の送別会でした。かれですから場所はとうぜんZでした。ラボに9年5か月在籍していたとのこと。そんな長かったですか。でもそんな感じぜんぜんありませんでした。
わたくしも学生さんがとれなくなってからは、それこそ終身雇用じゃないですが、いたい人には皆さんいてもらうような気持ちでした。出る人への色紙も書く人たちがほんと減ったので、色紙を持ってきたAさんも色紙もこれが最後かななんていってました。一人でも書きますけど。

ロンドンでのロイヤルソサエティのコンボケーション、まだ説明していませんでした。
写真が撮れないので、ノートに見取り図を書いておきました。

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ちょっと見づらいですが、ロイヤルフェスティバルホールの舞台全面を使っています。
わたくしは5列目の端E40でよく見えました。カタカナでエと書いてあるところに5枚大きな絵があって、ダーウイン、ボイル、チャールズ2世、ニュートン、それに植物分類学者でロイヤルソサエティのプレジデントを41年もやったというバンクスという人です。
絵の後ろに席があって、ロンドンフィルハーモニーの合唱団が40人に楽器をおもに金楽器をもった人たちが15人くらい座っていました。ファンファーレと国歌斉唱一曲のためです。スクリーンにはいろいろなロイヤルソサエティの説明などをするときに使われました。空中に浮かんだ二匹のいるかと一匹のマンボー(カメラ付きロボット)の影がよく映っていました。
ステージには沢山花がアレンジされていました。右がわ大テーブルはフェローのサイン式を置こうなうところで、今回は28才のウイリアム王子が署名され短い受諾演説をされてフェローとなりました。ソサエティ側がスピーチする機会はは二カ所ありました、おもにプレジデントがわりあい長く話されて、あと祝辞をされたインドの方がおりました。
ステージに座ったのは、後列の20人はおもに過去の役員のようです。
前列は王室関係のかた達です。女王陛下は中央で、ライトブルーの服に、同色の帽子、真珠の首飾り、黒い靴に黒いバッグを持たれていました。優雅ということばはこの人のためにある、という印象を持ちました。演説中のジョークで笑いがおこっても女王だけは笑わずに座っていました。なんと言いましょうか、これが英国王室の雰囲気かというので、ただ見ほれてしまいました。女王はこのセレモニーのあいだひと言もしゃべりませんでした。
左隣にプレジデント、さらに左にマーガレット王女でしょうか、その左にやはり上品な女性が座りましたが誰だってのでしょうか。
されにその左にフィリップ殿下が座られました。右側にはウイリアム王子以外は王室関係のかた達でしょうが誰かは分かりませんでした。
3時半に始まり、4時半に国家斉唱で閉会となりました。
そのあとレセプションとなりました。広大なロビーを使ってですが、シャンペンだけです。まれにちいさなカナッペをもったのが通過しましたが、知り合いはすくないのですがそれでも色んな人に会っておしゃべりして展示の方にいったらすごく部厚い人たちの群れ、なにかと思ったら女王が展示のところで気さくにいろいろ聞いてるところでした。
写真を撮ってよさそうで沢山の人が撮っているので、わたくしも一枚ぱちりと撮りました。
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50年にいっぺんの会で会の存続を確信して、さらに多数の人たちの姿をみて自分の生きていることも確認する。コンボケーションとはそういうもののようです。

わたくしはまだ足も充分丈夫ですが参加されたFRSのかた達の中にはかなりの人が足が不自由のようでした。夫人が元気そうな場合が多いので男性は運転歴がながいとある時期急速に足が劣化することあるようです。
会が終わった後、わたくしが滞在したホテルの真ん前のスペイン料理店で7人で会食をしました。楽しい一日でした。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-29 15:07
2010年 06月 28日

日本人意識の地殻変動よ来たれ

昨夜の英独戦のサッカー見ました。
あのゴール誤審見ました。遺恨試合が続くとは誰が予想したでしょうか。
終わってすぐ寝たのですが、でもきょうは寝不足気味です。
アルゼンチン、メキシコ戦は見ませんでしたが、またまたかなりひどい誤審があったようです。ゴールとかオフサイドとか過ちがおきそうなのでもうすこし納得できる対策があるといいのですが。
日曜は雨が上がったので比良のほうの畑の雑草取りをできるだけやりました。まだ雑草沢山残っていますがでもまあだいぶ気持ちよくなりました。そのかわりすごく汗かいて疲れました。

さてあしたのパラグアイ戦世紀の一戦についての仮説です。わたくしのいい加減な仮説ですから決して信じないでください。
その具体的な仮説ですが、このパラグアイ戦の試合に勝つと日本人の意識に地殻変動がおきる、さらにその先もう一回勝つと決定的な変動が起きるというものです。

日本人は世界一流の国の民であるとずっとおもいたいが、戦争で負けて以来、いくら経済的に豊かになってもなかなかそうはおもえなかった。それが今回の一戦で勝つと、日本人は世界一流の国の民であるとしっかりおもえるようになる。自信がつく。アジアでも世界のどこにいっても自信がつく。
ただし条件があって、本田、松井、大久保、中沢、田中(闘莉王),川島が活躍して勝つこと。岡田監督の土壇場の方針変更がそのまま続行して,どんどん勝ってしまうというものです。なんだつまらん、という人も多いでしょうが、もうすこし聞いてください。
なぜそうなのか、岡田監督堅くて取っつき悪そうでいかにも日本人というかんじ、でもこの人の真剣さを疑う人はいないでしょう。等身大の日本人監督が土壇場で存在意義を示しだしている。
本田、松井、大久保、中沢、田中、川島どうみてもだれもが日本人的な若者たちです。日本人の男性として、どこにでもいる感じがありますね。中田ヒデのような異端児的ムードがありません。特に大久保とかはちょっと困りもんの若者、本田はたぐいまれな素質がありながらも大阪のお兄ちゃんという感じがある好青年ですね。松井、彼の風貌わたくし大好きです。中沢、文句なしの存在感とどうじに頼りになれる人、普通そうで実はすごい変人かも。逆に田中はブラジルから帰化してもっとも日本人の模範生とでも言える感性そして人柄。この人はたぶんすごく誤解されているような気がします。ゴールキーパーの川島、神がかりの成功者のように見えますが、感情をあらわにするのもとてもいい。こういういまの日本人から離れていない等身大の集団が世界の「格闘技」の人気でいちばんのスポーツの世界で頭角を現すことくらい影響の深いものは無いと思います。
野球と異なってサッカーは誰が見ても勝負が格闘にあることははっきりしています。
野茂やイチローの米国大リーグでの成功とはまったく次元の異なった成功がもう目の前まできているので、わたくしのような年寄りにはこの一戦で勝って欲しいな、日本人の意識の地殻変動が起きるのだけれども、と思いたくなるまあそんな寝言のような願望です。勝つと、もともと日本人は自分のやり方でやっていけば、サッカーでトップにいける素質があるんだ、というかつては考えられない、しかし勝ってしまえば、まああたりまえかもしれぬ信条を持てるようになるのです。
戦後の人々にあった自信喪失の暗い時期に、フジヤマの飛び魚の古橋選手、素粒子理論の湯川博士のノーベル賞くらい国民に希望と自信を与えたものはない、といいますがわたくしも子供ながらにそう思いました。間違いありません。
勝って欲しいし、勝てばまさに歴史的な一勝でしょう。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-28 13:47
2010年 06月 27日

タンパク質核酸酵素の休刊  早く来ないか電子書籍時代 

タンパク質核酸酵素というのは関係研究者なら誰でもが知っている雑誌です。今年の初めから休刊になっているそうです。研究の予算もとぼしくなりどんな研究室にも一冊購入していたのが困難になったのかもしれません。貧乏な学生が毎月気軽に買える値段でもありませんでした。医学系の類似の国内誌は続けているようなので、お金のまわり具合が関係していることは間違いがない。医学よりもより基礎的な生命科学系の雑誌が苦境に陥ってとうとう休刊、いまの日本の流れを反映しているので、たいへん残念です。
もうずいぶん前ですが自然という雑誌がありましたが、この良心的な雑誌も無くなりました。より自然史的な面も強調してわたくしは愛読していたいのですが。
どちらの雑誌にもわたくしは自分にとって意義のあったエッセーを書いています。
エッセーを書くと記憶があらたになるからです。書く側にも相当な意味があります。
このタンパク質核酸酵素に書いたものはこのブログの読者で読んだ人はいないかもしれませんので、pdfファイルを写真でとったものを掲げておきます。全部出すのは気がひけるので、最後まで読みたい人は、ネットで探してください。全部読めるはずです。
iPadなんていうものも全盛になって、こういうものが10円とかで読めれば色んな知識が入って本のように倉庫もいらないし、わたくしなら、この雑文をだれかが読んでくれるのなら著者としてはなんの権限も主張はしませんが。わたくしの出した本も多くは絶版ですから早くiPad時代がきてだれでも、たとえ10人の人が読むのでもいいですからどこでも誰でもわずかな経費で読めるようになって欲しいと思ってしまいます。



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by yanagidamitsuhiro | 2010-06-27 09:24
2010年 06月 25日

ロイヤルソサイエティの成り立ち

一日に2回目の投稿となりますが、いまロンドンのシティエアポートにいてフランクフルト行きを待っているのですが、無料のWiFiというのですかネットが使えるので書き足しておきます。

コンボケーションに記述をするまえに、そもそもこのロイヤルソサエティのことを書く必要があるのではないかと、コンボケーションの後で沢山の人々のあいだで見かけた10人ほどの尾身元大臣を中心とした日本人グループを見て思いました。たぶん学術振興会の理事長とか学術会議の会長さんとかもあの中にいたのでしょう。たぶん。

英国のロイヤルソサエティつまり王立協会は350年前に出来たというのですから、歴史が古いのは当然ですが、もうひとつの特徴は英国王のチャールズ二世が作りなさいということで、出来たというものでつまり日本的には勅許ということになるのでしょうか。昭和天皇も会員の一人であったということは知る人ぞ知るでしょう。会員になると会長というかプレジデントの前で部厚いノートに羽根ペンでサインをするのです。

日本からえらい人やえらくない人がぞろぞろいっても決して気がつかないと思われるのは、会員(FRS)は会費を払うのであって、無料でもなくまた年金をもらうのでもない、基本的に自腹を切って、場合によっては高額の寄附にも応じることによって成りたっていることです。名誉系の組織はこうあるべきという代表例です。国の丸抱えである学術会議や学士院とは根本的になりたちがちがうことに気がつかないといけません。

わたくしは外国人会員なので、会員と同様に羽根ペンによるサインの儀式をしてFormemRSなるものになるのですが、外国人に対する名誉的なものなので会費は払いません。だから会員の権利の行使である投票権はありません。そのあたりはEMBOの外国人会員も同様です。ただ、FRSやFormemRSの候補者の審査には書面で参加します。委員会から照会があり対応をしたことがあります。
毎年熾烈な競争があり審査は大変なようです。非常に政治的とうけとめる研究者が多いことも事実です。建て前と本音はどこの国でもあります。
わたくしは投票権はないものの、誰かを会員になってもらうべく個人的なキャンペーンをすることも可能です。また会合の企画もすることも可能で、これまでに一つやりました。

ロイヤルソサエティはなんのためにあるのか。上で言ったように、名誉系の組織とはいったものの個人的な名誉のエゴを満足させるためにあるのではありません。
国家が名誉をかけて力を発揮しなければならないものの代表が「科学」だという認識があるのですね。
そのことを英国民に広く理解してもらうためには、科学がどんなに深くて広い価値があるのか、うまずたゆまず努力しなければなりません。親しまれ、そして栄光の歴史も知ってもらわねばなりません。社会にたいする科学者の努力のための組織でもあり、一方で栄光の歴史を維持するためにみずからを奮い立たせるための組織なのです。軍事的な力とどこかで類似するものがあるのです。ワールドカップのサッカーでの戦いともどこか似ているでしょう。
コンボケーションの会場には、ダーウイン、ボイル、ニュートンとチャールズ2世の大きな肖像画がかけられ、われわれをにらみつけているような印象はわたくしのひがみでしょうか。

科学は平和的な活動ですから、あくまで組織は国家が運営するのでなく、科学者が自主的に自腹を切るべきなのです。国の名誉をかけるのだ、といってもそれはむしろ国民の期待にこたえようとするものなのでしょう。そのために国王がぜひやりなさいと王室としての応援はする、しかし政府が顔を出すことはないのです。
日本に科学を広めるためのそんな組織はあるのでしょうか。残念ながらまったくないといわざるを得ません。
役人がぞろぞろ視察にきたってなんの足しにもならないのです。国の名誉をかけるのに、科学者がみずからやるのでなければ他の国の人たちはそのような活動をどう見るのでしょうか。
あくまで人類普遍のための価値のためにある科学ですが、科学者は国籍をもつわけですから愛国というか愛郷の精神は強く持つのも当たり前です。ロイヤルソサエティはそのあたり非常に上手にこれまで運営していると思います。普遍の価値のためにがんばる英国科学者の自助の組織を王立ということで運営する。巧みとしか言いようがありません。日本も国の成り立ちは似ているのですから、真似は出来るかもしれません。でもそれは、科学者がみずからやるのでなくては。
だから外国人の会員や昭和天皇の特別会員は科学のもつ人類普遍の価値を広めるためにも非常に重視されています。
平成天皇の科学者精神も英国ではよく知られていることです。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-25 16:03
2010年 06月 25日

長い長い一日の後に、日本快勝とは、英雄本田選手

ながい一日でした。
ロンドン大学にある、Yさんのラボを見に行来ました。早朝ですがもう人がラボにいました。学振の人が来たとか。どうもこのコンボケーションを見学に来たようです。そういえば学術会議の会長さんとか元大臣の尾身さんなんかもお見かけました。どういう理由で来てるのでしょうか。
9時にハントさんが迎えに来てくれて車で研究所につれていってもらいました。
10人と話して、自分の講演をして、あとJRさんの講演も聞きました。居眠りもしなかったですから、どれも皆面白かったのでしょう。
それでやはり夜は日本のサッカーがみたいということで、ロンドンに戻ってハントさんのお宅でおじょうさん達とかつてのラボメンバーのM君も一緒に試合を見ました。
ハントさんの作ったおいしい料理もご馳走になってしまいました。

なんと今回の旅行では一試合もみられないという予想とは違って全試合を観てしまいました。
そして3−1というスコアでデンマークに快勝とは。これで16強になって。
こんないい話が日本のサッカーにあるなんて思ったことはついぞありませんでした。
本田選手、かつての稲尾投手のように、ら神様、仏様とで表現したくなります。
あんまり興奮して血圧が心配になったくらいです。
彼を、英雄とよびたいです。
こういう若者が日本のサッカーにいたことを心の底から嬉しく思います。
彼が尊敬していると聞く、中田ヒデ選手をこの一勝で完全に抜いたでしょう。日本の人々の意識の中でですが。
次の試合が本当に楽しみです。帰国してからですが首を長くして待ちたいです。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-25 06:18
2010年 06月 24日

コンボケーション、感慨にふける、きょうのスケジュール

きのうのロイヤルソサエティのコンボケーション、沢山書きたいですが、時間が。
それにもうすぐきょう一日のスケジュールが始まります。慌ただしいのです。
しかし、ひと言だけ。
女王陛下のすぐ近くで、英国国歌を歌う、名誉のお相伴にあずかれました。歌いながら,50年前に高校生の時に学者になりたい、と願っていたが、この350年の歴史を誇るアカデミアの外国人会員として、こういう歌を歌えるという光栄が50年後にあるなど想像しただろうか、と感慨にふけりました。ロンドンフィルハーモニーとその合唱団がこの一曲だけのためにロイヤルフェスティバルホールに来ていました。

きょうはJohn Diffleyさんが所長をしているCancer Research UKに行きます。予定表をみると、10人のPIと個別に話をしなければなりません。昼頃に講演をして、夕方にはちょっときいてみたいJRさんの講演も同じ研究所内であります。忙しいことです。
それにこれから早朝ですが、Yさんの新設したロンドン大学の研究室を実地に見に行きます。盛り沢山です。

あした帰国の途につくのですから、きょうは疲れてもいいでしょう。
英国の研究はいろいろ困難もあるようですが、健全だなというのが感想です。日本のことはいいたくないです。
今晩は日本のサッカーがあるようですね。
ホストのTim Huntさんはおまえ晩飯よりサッカー観戦がいいのじゃないか、と言ってくれました。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-24 14:36
2010年 06月 23日

服装、Richard Valeeさんの講演、lounge suit

まだ今日午前に9人の発表があるのですが、失礼してロンドンに向かいます。
昨夜のバンケットはオールドカレッジの壮麗な建物の中央でありました。地味ではあるものの、それなりに皆さん着飾って沢山のテーブルに別れて座ります。メニューがヘルシーで野菜も多く、さっぱりして安心して食べられました。サービスも素晴らしい。ワインもかなりいい。最後にスペシャルなスコッチウイスキーが出てそれを楽し見ました。
皆さんはまだまだいるのですが、わたくしは10時半過ぎになったのでホテルに戻りました。朝4時と早かったですからね
今回の講演でわたくしがいちばんいいと思ったのはコロンビア大学のRichard Valeeさんのでした。いわゆる碩学のしみじみとした深いはなしと、最近発展した非常に新しい研究結果と渾然と一体化してわたくしとしてはAクラスに超をつけたいような素晴らしさでした。30分弱の講演があっというまに経ってもっともっと聞きたいと心から思いました。そのうえわたくしの個人的に長く抱いていた疑問もあとでValeeさんに直接聞いて氷解しました。この講演一つを聞いただけでもはるばる来た甲斐があったのでした。あとはJon Pinesさんの新しい技術から出た包括的な結果も注目に値します。
バンケットの時にポスター優秀賞が三つでましたが、うち二つが中国からの若者でした。若者はこういう学問の世界としては華やかな場で光があたることにより伸びていくのですね。
こういう華やかな場を、仕分けやコンプライアンスの恐怖からもはや作れなくなりつつある日本の学問の場は流れとしての転落を避けることはできないでしよう。この会は国際会議ですが、旅費と参加費は参加者がすべて自前で見つけて払って、オーガナイザーの任務はシンポジウムの会場運営費、休憩時のお茶菓子、それに昼夜の飲食代をEMBOや企業からの支援や寄附でまかなっているのです。集めたほとんどのお金が会場費と飲食になっていることは明らかです。消費される飲み物がおおいことです。

きょうはロンドンで午後にいよいよコンボケーションです。いったい、どんなものか楽しみです。次は50年後ですからもう二度と無い機会です。王族たぶん女王もでるのだから、特別な服を着ていかねば駄目と、きのうの夜だいぶからかわれました。そんな服は持ってきていません。借り着して特別な帽子をかぶらんといかんなどと、さんざんいわれました。冗談に違いありませんが、でもなんだか心配になって蝶ネクタイくらいはいるのかな、などと思いだした次第です。
そのあと招待状をよくよくみたら、lounge suitとあって安心しました。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-23 21:15
2010年 06月 22日

興味深々、ダウン症の原因、日本生命科学の沈滞、年齢差別、後ホテル3泊

きのうのプログラムの中で興味深々で聞けるものがいくつかありました。ダウン症が代表例ですが、いかに人間のの異数体が出現するかという長年にわたる詳細な研究の報告でした。いちばんの問題は高年出産で非常に事例が多いということです。研究者はおおく現場の一線にも立っているので、なんとかしないという気持ちも伝わって来ます。研究の成果は現在の染色体研究の先端とドッキングしてなるほどというモデルが提唱されてきました。わたくしもたまらず質問してしまいました。染色体操作でなく、もっと卵細胞のタンパク合成などを活性化して,間接的に染色体を強化したらいいのではないかという指摘をしました。わたくしはその気になるとほとんどすべての講演に口を出したくなる性質があるので、今回は年長者らしく、その性質を活性化しないでいたのですが、このあたりの話は想像力をかき立てました。ついつい質問をしたくなるようなのは他にもいくつかありましたが手が沢山上がっているので、別にわたくしがしなくてもと思うのは、ホントはいけないのでしょうね。わたくしの質問とかコメントがベストかもしれないのですから。

会合はあすの朝まであるのですが、明日は朝空港に向かってロンドンに行きます。
午後にロイヤルソサエティの集会、コンボケーションなるものが会って、それに参加します。50年に一回しか無いというのですから、貴重な体験です。30代でFRSにならないと人生で2回参加するのは難しい。わたくしの研究は幸い英国や欧州大陸では充分以上に評価されていて、わたくしもロイヤルソサエティの外国人会員を何年もしているので旧知の人も多く、楽しみにしています。ロイヤルフェスティバルホールであります。

ブログ用のメールアドレスのほうにずいぶんいろいろな励ましや貴重なご意見をいただいております。本当はここに出したいのもあるのですが、やはり私信でもありますので。やめておきます。また忙しさにかまけて返信ができてないので心苦しく思っています。
日本の生命科学はごく一部を除いてかなり沈滞気味ではないか、という指摘とか、研究費も60才をこした応募者にはなるべく採択しないようにという暗黙の了解というのか指示が審査会レベルであるとかいう噂、そんなことも聞かせてもらっています。沈滞気味というのはそうかもしれません。年齢差別がこんなになるのですからそのようになっても不思議は無いでしょう。才能あるひとたちなら年齢など無関係に、人材の流動がおおきい米国が生命科学の世界のトップに君臨しているのも当たり前でしょう。逆に日本の生命科学などはどんどん指導者の年齢幅がせまくなってみずからやっている年齢差別で自分の首を締めているのかもしれません。
生物学などは牧野富太郎氏なども含めて高齢者の貴重な存在というのは昔から知られているのです。わたくしも自分でいうのもなんですが、年々「進化」してひじょうに貴重な人材化しているのに、ぜんぜんわたくしを利用しない地元の状況はひどいなと思っていますが。でも、もうどうでもいいことです。いまさらの話です。とりあえず帰国したら、博士の学位をとらねばならない人たちが複数いますので彼等がなんとかとれるように一心不乱で頑張りましょう。
こうやって英国あたりに来るとあたりまえがあたりまえに起こっているので、なんか安心して元気が出てきました。あと3泊ホテル、機中1泊です。残り少なくなった今回の旅行、多いに楽しみましょう。今日も会合のほうも合間をぬった個人的な議論、それに夜は晩餐会ですから、忙しいことです。昨夜は体力温存で日本料理にいってホテルに早く帰ってきて(といっても9時を過ぎていましたが)いろいろPCでの雑務をこなしました。

追記 朝食後はらごなしに目の前の急坂の階段をたくさん昇ると城の入口に着きました。まだ朝7時半で9時半まで中に入れないのですが、その代わり兵隊さんが大勢隊列を組んでいました。
みんな銃剣を持っているので、とくにその劍の部分が長く鋭く光っているのでちょっと怖い。
少数の観光客がポカンと口を空けて見ている中を、地の底から響くような大声が城の方から聞こえ、上官も怖い顔で目の前で怒鳴って、それでみんなすごいいきおいで隊列を組んで城の中に入っていきました。来るときのタクシーで運転手さんがスコットランド人は友好的だが戦闘も好きというか得意だといってたのを思いだしました。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-22 12:48
2010年 06月 21日

姪たちのしあわせ、食い初めの孫

家族からメールで姪の結婚式の写真が送られてきました。
わたくしの妹の娘です。元気いっぱいのジャーナリストです。
なかなか感じがよくてかっこいい男性が傍に立っている写真があって、ほんとすごい、よかったな、と思いました。写真に写った姪も輝いて見えました。
こんどの旅行が前から決まっていて、わたくしは披露宴にも出られず申し訳なくまた残念でした。
そういえば、妻の妹のほうの姪も結婚が決まったそうでめでたい。
娘のメールに食事がものすごくおいしいとありました。
二人の姪はどちらも元気がいいだけでなく、背丈の高さでは誰にも負けないくらいあるので、周囲は心配したのでしょうがこうやっていい男性たちをちゃんと見つけています。
もうひとつ妻の妹のほうの甥夫婦にもめでたいことがあるようです。
こういう平穏で幸せな時期がいつまでも続いて欲しいと願うばかりです。
そういえば最近ぜんぜん見かけない北海道の次男は肥満したという噂が流れていましたが、披露宴の写真でみるかぎりそういう徴候はなかった。
それから娘の次男のお食い初めなるものの写真が送られてきました。
巨大な鯛を前にした写真でした。結局、誰が食べたのか。
見れば見るほど温和というか温厚というか、わたくしのほうの家系には父がたはもちろん相対的に温厚な母方でもこんな温和な雰囲気のある人物はひとりも思いつきません。この孫の未来は楽しみです。どこかにわたくしの戦闘的な血がすこしは流れているはずなのですが。

by yanagidamitsuhiro | 2010-06-21 14:28