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2011年 07月 31日

剛球の投手だった伊良部氏の自殺、イチロー選手の言葉

伊良部氏が米国に住んでいるというのは知りませんでしたし、自殺したのは大変な驚きでした。どういう原因があったのか。神経がたいへん細やかだったと。毎日新聞に興味深いイチロー選手の述懐が出ていました。
伊良部氏は、イチローにとって大リーグの投手を推し量る基準となっている。「こちらで球の速い投手はたくさんいますけど、比較する時に必ず頭に浮かぶのが伊良部さんの真っすぐ。伊良部さんの一番速い球というのが、大リーグで10年以上やっても物差しになる。それはずっと変わっていない」と明かした。イチローの頭から決して離れない伊良部氏の言葉がある。「(日本の)球宴で話した時に“バッターを殺したいくらい憎い”と。“頭に当てようが何しようが俺は抑えたい”と聞いた時に、ちょっと恐ろしい人だなと思いました」。野球にかけるこれほどの思いを聞いたことはなかった。「あの言葉は一生忘れない。命を懸けるのは打者側の俺たちだと思った」。プロとしての執念を叩き込まれた。

なかなかすごい言葉で、これをリアルに感じた選手はいるでしょう。それと同時に野球にかける命がけの凄さをも感じるでしょう。わたくしも感じます。
研究者の世界で敵意とか憎さみたいなものが研究能力の上昇にやくだつこともありうることですが、でもこの言葉にちかいものを聞いたことはありません。
なるほど投手と打者は平等のようだけど実は違うんだな、ということが分かりました。打者が投手にバッターを投げつけても距離が遠い。でも投手は例のビーンボールで頭を狙って投げても手が滑ったとか言い訳ができるかもしれません。
どうしてもなんとしても勝ちたければ、やってしまうぞ、俺は。とか伊良部選手なら言えたのだな。150キロを越える剛球投手だからこそ言えたセリフかもしれないな。こう思いました。

こういう命がけのセリフ、わたくしは好きです。
わたくしもそういうセリフおもいつきますが、でもいえません。リアルに感じることができないのです。
イチロー選手は、伊良部選手への深い思いから、かれの死後、死者への鎮魂のための言葉なのでしょう。伊良部が一生自分の能力にもだえ続けた選手だったことを知っているからでしょう。イチロー選手も案外そうなのかもしれません。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-31 16:32
2011年 07月 30日

琉球大学で高専生に講義をする

講演の場所は琉球大学の農学部でした。生命科学概論と銘打ってありました。
こちらから行くと自動車道の西原でおります。医学部病院にはこのあいだ行きましたが、その反対側にあります。土曜なので道路はがらがらに空いていました。
話す相手の多くは辺野古のそばにある高専の学生さんで、かれらはバスでまとまってきたようです。
年をきいたら多くは10代と聞いてこれはちょっとびっくり、でもそういう世代に講義をするのは本当に久しぶりです。京大だと教養の時期ですから。
居眠りをしているひとはいないようで、また聞いている学生さんは情報系でなくバイオ系が大半のようでわたくしの話すことはまあ知っていることでしょう。そういうことを味付けしてはなすのがわたくしのような人間の役割ですが、午後にあるバイオインフォーマティックスの講義につながっていくのでしょう。25人と聞いていたのですが、一般の人や関係者もかなり混じっていて、ちょうどいいくらいの人数でした。
質問も割合ありました。女子学生のほうが多かったかな。無理矢理聞き出した感もありますが、いい質問でした。
人材というのはどうやって見分けられるのか、という正直な質問もありました。

農学部の建物の周辺には雑草の生えている場所がありましたが、そこにハブに注意とあり、ヘビの絵も描いてありました。雑草を刈ればいいのにと思ったのですが、看板をつける方が手間がかからないかもしれません。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-30 23:00
2011年 07月 29日

児玉龍彦さんの火を吐く原発対策現状批判の熱弁

昨日東京のSさんから東大のアイソトープ総合センター長の児玉龍彦さんが国会で意見を述べられているぜひ聞かれたら、と国会のサイトを教えてもらったのですがどうしてもこの国会のサイトで見ることができなかったのですが、今日夜になっておりおりにわたくしのブログについて有益な意見を頂いているNさんから、やはり児玉龍彦さんが衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」において意見を述べられているとの連絡、さらにyou tube のサイトを教えて頂きました。
http://www.youtube.com/watch?v=DcDs4woeplI&feature=youtube_gdata_player

さっそく見ました。二回見ました。
児玉さんでなければ能力的にも発言できない重要な内容を多々含み、そのうえにあの温厚でいつもやさしい感じの紳士である児玉さんから想像できない火を吐くような熱弁で現状の原発事故に対する政府対応を批判しています。まさに魂からほとばしり出る熱弁で子供たちを守らなければならない、ことを訴えています。この救国の熱弁に政府はいかに対応するのか。
児玉さんは医師であり技術者でありさらに生命科学の基礎研究者でもあります。広範な知識と業績をあげた希有の人材であり、震災後になんども現地に出かけて調査と放射能の除染をおこなっており、日本広しといえども氏のような高度の内容を含む発言をできる人は他にいないでしょう。そのうえに氏が現地での経験から、全身全霊で訴えたこの政府対応の遅さ、稚拙さ、まずさについての意見陳述、ぜひとも見てください。
政府の真摯な対応を願いたいものです。
この意見陳述は、研究者の国会における勇気をもった発言としていつまでも記憶されるべきものです。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-29 23:25
2011年 07月 29日

孫たちの訪問、沖縄県人と理系の知識、

このあいだのオーストリア、バーデンの旅行で体重が増えたのですが、ここ数日気をつけていましたら元にもどりました。ただ歩く方はきょうあたりあまりの湿気にあきらめました。夜にでもあるきますか。

孫たち3人とかれらの母がやってきます。かれらのエネルギーに負けるので、楽しみですが、こわい。一番下のがこのあいだまでは受動的なたんなる赤ちゃんだったのが、いまは積極果敢なので何を壊されるか、なにかで怪我でもするのではないかと心配です。ただわたくしは仕事がありすぎて、共に過ごす時間が少ないのですが、たぶんそのほうが祖母も母も都合がいいはずです。この恩納村でかれらの床屋というか美容院はどこかとか電話で話していたので、結果が興味深い。わたくしは理髪の場所は知っていますが、入る気は無かったのでまず彼等を実験台に結果を見たいと思っています。

あしたは琉球大学まで出かけて講義です。高専生が主体で全部で25人程度出席とか。そんなら高専のあるたしか辺野古の近くに行ったほうがいいのにと思いました。
それで思いだしましたが、沖縄では歌や踊り、スポーツそれに法事などは活発ですが、それに教育の重要性は過剰なくらいに言われています。でも、科学とか理系はおよそ一般受けしないというのがわたくしの漠然とした印象です。まあそれで当然かな、ともおもいます。本土でも基本的にはそんなものでしょうか。教育の重要性はこれだけ言われているのに、なぜ理系の知識が面白がられないのか、もちろん少数は面白がるひとたちがいるのでしょうが、理由を理解したいと思っています。わかれば処方箋もみえてくるでしょう
参考ですが、新聞はふたつとも科学・技術欄はネットではありません。
沖縄県人は感情が過多なのかな、島の歴史は大切重要という歴史観が強いのかな。理系の知識はなんでもまず面白い、へーとか、もっとそのこと教えてと、いう類のものなので、基本的には軽い知識獲得としてスタートしてだんだんのめり込むのが妥当なのです。好奇心がすべての源泉なのですね。そのあたりの教育はどうおこなわれているのか。まあゴルフやサッカーでも理系の知識はあれば役にたつはずなので、まず役に立つわかると役にたつ、そんな知識からいくのがいいのかもしれません。
でもあしたのわたくしの講義プランは役立たずだけれども高尚なものですので何人が居眠りするかです。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-29 18:39
2011年 07月 28日

だれもが考えているようなこと

きょうは朝が研究所での会議、午後はうるま市にでかけていって県関係の研究所でうちあわせの会合があります。
それでいまのうちに書いておきましょう。

わたくしは誰もいってないことを書きたいといつもおもっているのですが、きょうはだれもが考えているようなことにしておきます。

最近の政治の鈍化というか退廃というかひしひしと困ったものだな、とおもいます。菅首相の貢献は、政治のありさまというか、事態がよろしくないということを国民全体に周知せしめている点にあるのでしょうか。
首相のかわりがいない、民主党もひどいがそのかわりがない、つまり自民党は政権から転落したら這い上がれないで、どんどんつまらない政党になっている(ように見える)。攻撃力もほとんど無い。民主党も弱くて、つまらないが自民党も負けず劣らず。どうしたもんだろう、と政治に関心をもっている国民の多くはそう思っているに違いありません。
大阪の橋下知事なんてひじょうに面白そうで元気もいいし希望をもてるかもしれません。でもまだまだ国政では未知数。名古屋の河村氏も面白いし、筋はとおっている。でも二三人政治家がいて日本はよくなるんでしょうか。
いま牢屋にはいっている鈴木宗男さんなんて元気がよくて面白いんだけれども、公民権停止期間は相当長いのでしょうね。臭い飯を食べた経歴のひとが首相になるのはとても面白いので、そういう点では首相候補かな。小沢氏も裁判の結果次第ではおれを首相にしろとか言い出すかもしれない。でもさすがに無理でしょう。ただ裁判判決でなにが言われるかでは、また世の中がひっくり返るようなことがあるかもしれません。
次世代の希望は、若い人、若い人というのですが誰が、と聞くとだれもなにも言いません。
津波被害からの復興、原発事故からの国家的対応うまくやれば何世紀にもわたって語り継がれる宰相になるだろうに、代わりの候補がいないというのは、というかまだ出てこないのは、政治の劣化きわまれりということなのでしょうか。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-28 12:00
2011年 07月 27日

ブログ忘れ、学習中の栽培、役立たない系が生き続ける道

昨夜、はっと気がついたら12時をまわってました。
締め切りにおくれて三度もメールでせかされていました。
時差もあるのでなんとか今日中に完成して、送れるようにとやっていたので、ブログのことをすっかり忘れていました。

沖縄に戻ったら、オクラは巨大化してカチカチで食べられません。まだ小さいのがあったのでそれを今朝食べられたら普通のオクラでした。
鉢植えのナスは実がおおきなのが3つなっていました。まだ食べていませんが普通に見えます。
トマトはまったくしょぼくれています。台風のこともあり家の裏というか風もあたらないが日当たりの悪いところにおいたからでしょうか。ナスも元気がないようにみえます。まだ沖縄での栽培は、学習中なのでわかりません。
ウリの種まいたのに、まったく発芽してないのでおかしいなと思ったら、ただ1つだけ発芽しているのが見えました。それが昨日ですが、ところが今朝みたらなんと完全に消えていました。例のアフリカマイマイかナメクジの仕業に違いありません。完食されてしまいました。対策を講じないと。クスリを買うか、それとも。

月末いろいろやらねばならないことがあり、せわしいことです。

ボストン、バーデンとたくさんの研究者と話しました。日本の研究者ともすこししゃべりました。
わかることはなかなか研究者の世の中、厳しい。研究者に向けられるまなざしが厳しいとでもいるのかな。わたくしが平素おもっていることとはドンドン違う世の中になってきているようです。

役立ち系と役立たない系の研究者でいえば後者はどんどん厳しくなっている。
わたくしは研究者の基本型は役立たない系と信じているのですが、やはりこの道は格段にきびしくなりつつある。この役立たないの道にいく人は相当にしぶとくないと。

役立ち系も決して楽観できません。本当に役立つのか、と正面切って聞かれてもちろんなどといえる研究者はごく少数ですか。役立ち系で面白ければいいじゃないか、というあたりが安心して研究費や職をキープできるかとおもうと、どうもそうでもない。役立ち系の一線の偉いさんから、お墨付きがでないとなかなか駄目らしい。役立ち系で偉いさんお墨付き系の研究者は日本だけの路線とおもっていたら、どうも世界中そんな風になりつつあるようです。
日本のERATOなんかはそういう点で世界の先駆的な、役立ち系プラス偉いさんお墨付き系の流れだったようです。
リーマンショックなんかは偉いさんお墨付き系が完全に崩壊したケースなのですが、それは金融や投機の世界なので、研究は違うと思われがちですが、しかし研究の相当部分は投機的なのですね。それをわきまえないと、しかたないことです。
いちかばちかこの実験やってみるか、なんてつぶやくことは研究者なら一度くらい経験しているでしょう。
それでこういう時代に翻弄される人々と同じように、いまの研究者は内容なんかはどうでもいいからともあれ有名ジャーナルに出そうと最大限努力します。自慢するひとはみなnatureに論文出したとかは言いますが、発表内容は言わないほうが多い。手っ取り早いのは内容よりはどこに出たかのようです。
最近おりおりに研究の話をする、Kさんの説明のしかたは、まずこれはNatureになん年に出ました、のまくらことばが必ずつきます。Natureの代わりにScience, Cellになることはありますが、他のジャーナルを言ったことがありません。頭の中がそう整理されているようです。しかし、Kさんばかりでなく、世界中の「まともな」ひとたちは大半そんな風になっているらしい。これはhigh profile journal系というよりもひとことセクシー系といってもいいのでしょう。役立たない系はこのセクシー系と結びつけば職も研究費も安泰です。でもなかなかセクシー系を連発するのは毎日すごいファッションで町を歩くようなものですからストレスもきつい。
役立ち系でセクシー系なら、言うまでもないでしょう。肩で風を切る、流行ったひとになります。
わたくしはいまさらセクシー系は無理なので、役立たない系をつづけるにはいかにするべきか腐心しています。いまは擬態系を志しています、しかし擬態系の内容は商売上の秘密でもあるのでここで書くわけにはいきません。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-27 11:49
2011年 07月 25日

あのなでしこ沢選手の一瞬はそういうことだったのか

なでしこが優勝した日にあの一瞬の沢選手の運動による同点ゴールについて一時間のレクチャーを受けたいと書いたのですが、まさにその希望がさっきNHKの番組でかなえられました。
そうだったのか、深くうなずける、内容の濃い番組でした。あたりまえなのでしょう、ワールドカップの優勝への道を切り開いたあの一瞬がそんな簡単なはずでありません。

宮間選手の抜群の判断力によって、どこにコーナーキックを打つか、ニアにという作戦は若い司令塔の宮間選手がだしたもので、沢選手はそこに向かって走り込んでいったのでした。本人は何があったのか憶えていない、はっと気がついたらゴールに入っていた、ということなので、ほとんど本能的な反射運動であの球がゴールに突き刺さったのでした。途中米国の選手に球は当たっています。ボールの軌跡と選手一人ひとりの動きは見れば見るほど、あれが運命的なコーナーキックだったことが分かってきます。すごいドラマです。
そこにたどり着く試合の経過と過去へのフラッシュバック、番組はなかなかすぐれていました。総力をあげてつくったとおもわれます。
宮間選手は、PK.戦で日本が勝利したときに他の選手がみな歓喜して抱き合っているときに、ひとり米国のある選手のそばに近寄って何かを言ったようです。何かは分かりませんが、米国ではそのシーンがもっとも感動的な一瞬として報道されたとのことです。
宮間選手、司令塔としての完ぺきな冷静さを持ち、かつひじょうに心あたたかい人でありました。
このエピソードは、子供達の読む教科書にぜひ取り上げてほしいものです。
いつまでも憶えておきたいエピソードです。世界一にの勝者になった日本女性達が、もっていた心の高さというか、すばらしさをずっと記憶しておきたいものです。
これから彼女たちに何が起きるのかわかりませんが、なでしこ選手達が、特別な人たちではないのに、特別な人たちになったことが、日本人ばかりでなく海外のひとびとにもとてもよい影響がでることは間違いありません。
また米国の女子サッカー選手達も日本と同じように恵まれない環境下で精一杯頑張ってきた素晴らしい人たちであったことも分かってきました。これも素晴らしいことです。
2国のあいだでこれほどすばらしい出会いというか、死闘に近い、たたかい、かつてあったのでしょうか。しかもそこから友情がうまれるなんて、おもいだせません。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-25 23:17
2011年 07月 23日

アムステルダムのスキポール空港で

あと1時間以上、この空港で待ち合わせて関西空港に向かいます。
土曜日のこともあり家路を急ぐ旅行者で大混雑です。

新聞によるとノルウエーでの連続の惨劇。右翼系の若者の仕業ではないかとの記事です。
与党系の政治集会に、80人も整列させて銃で殺すなんて、そんなひどいことがこの平和な国でおこることが信じられません。
ノルウエーはヨーロッパで唯一ともいえる、黒字国と聞いています。石油がでるのでお金がたくさん余っているとか。
さぞノルウエーの人々は幸せかというと、そうでもないと彼等自身に聞いたことがあります。政府は国内に投資しないで国外の債券などに投資するばかりでいいことがなにも無いとか。リーマンショックの前でしたが、いまでも黒字国のことは間違いないようです。
政府のやりかたが気に入らない人がそのような手荒な手段にでるのでしょうか。虚無的な非常な怒りみたいなものがノルウエーでも一部にあるのでしょうか。
なにか宅間事件、付属池田小事件を思いだしました。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-23 19:35
2011年 07月 23日

ベートーベン(再)、中国での研究費の流用

ベートーベンが2年いたというのは誤情報で二回にわたって滞在したということです。
大きな金属製のプレートには年と年のあいだにundと、そう書いてありました。

きのう新聞でみた中国学者が愛人を研究費で囲って巨額のお金を使っていることを夫人にばらされて警察に逮捕されたとかいう記事、早速在米の中国人の研究者に話しました。すぐネットで検索したようですが、どこにも書いてないと、不思議がっていました。いわゆるネットのカーテンで国外では読めないようになっているのかもしれません。彼とはその記事をみるまえに中国ではおそろしいほどの研究費の流用が横行しているとの話を聞いたばかりでした。その原因も詳細に聞きました。なるほど、なるほど、とうなずくばかりです。そんな状況が日本にだってあれば、分かったもんじゃないと思います。当局の一罰百戒の意味があるのでしょうか。この中国の学者のかたは著名だと聞いていますので、効果も甚大でしょう。

さてあと20分でこのホテルを発って空港に向かうのでここでやめておきます。
朝食もぬきます。その代わりにZのコーヒーとこのあいだ買ったトマトをひとつ食べます。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-23 13:28
2011年 07月 22日

ベートーベンの居たことのある洋館ホテル滞在、オーストリアの人たち、日本を考える

早いものでもう5泊しました。今晩泊まって明日帰国です。
この間、ベートーベンが第9を完成するために2年間も滞在したというビラに滞在しました。会場から徒歩5,6分です。
豪壮とかいうのではまったくなく、簡素なしかし非常に上品な中くらいの大きさの、いわゆる洋館です。4階建ての最上階の部屋にいます。冷蔵庫もエアコンもありません。しかし時期もいいのでなんの問題もありません。おりおりに窓をあけています。
ただポットがない。それで困って、電気屋を探して、18ユーロのポットを買ってきてお湯を沸かしています。
それでいまZのコーヒーを飲んでいます。朝4時ですからホテルサービスもありません。
しかしよく寝られます。静かです。
しかし従業員はとても感じが良く、控えめにしてかつフレンドリーでして、ホテルレセプションはわたくしにはこうあるべきという見本のように思います。ただこの距離感が日本の旅行者にはすこし遠いと感じられるかもしれません。
オーストリアのひとびとは打てば響くような人たちでなく、すこし時間をおいてまあ一拍子をおいての対応が多いので、わたくしにはゆっくり出来るのでいいのですが、同じような言葉をしゃべるドイツ人にはまだるっこしく感じるかもしれません。
人間関係、万事目が物をいうのですが、ちゃんと相手の目を見ていってくれますから、こちらが友好的なら相手もそうなるという、あたりまえのことが通用すると言う場所は世界ではだんだん減ってきているというのがわたくしの実感です。ここオーストリアの小都市ではまだちゃんとその友好さがあるということです。

この間の日本のニュースになあまり気になるものはありませんでした。
日本社会はなにごとも遅滞しているな、という印象です。
前に進む原動力の若者はそれほど期待できるのか、早々と隠居した団塊世代はこれから死ぬまで国家による福祉の享受者としていきていこうとするのか、どちらにももうしわけないけれども否定的な気持ちしか持てません。
日本語をしゃべってお辞儀をくりかえしている1.3億人の孤独民族は、どうやってこれからの英語主体のグローバル化した世界を生き抜いていこうとするのか。これにも否定的な感じしか持てません。
オーストリアはかつて世紀末の思想が発展したこともあるのですが、それでも大戦をくぐり抜けて、平和かつ静かな市民がいるのですから、日本もそういう否定的な面にもかかわらず、文明的、文化的にはこれからあんがいすごい時代がやってくるのではないか、そう思います。三度の食事ができて着るものがあって、熟睡できるねぐらがあっての話です。
いまの日本はそれが危なくなりました。震災以来日本人の心の安定感は無くなりました。
しかし、日本が他の諸国に較べて圧倒的に有利なのは、この豊かで素晴らしい自然の山河を持っていることだとおもいます。日本人民が地球上から消えても、この日本の自然に憧れる人々は世界中にいくらでもいますから、あっというまに諸国の人々がやって来てすむでしょう。もちろん原発の放射能を考慮に入れなければです。
日本人がいちばん反省すべき点は政治には関心があっても自分が参加しないでここまで来てしまったということです。政治家を馬鹿にしているうちに日本という国家はこんなになってしまったということです。
日本のベストの人々が政治を目指せるような社会でないといけないと思います。日本国民を誤った道に連れて行かないことを最低限の条件に、望むらくはわれわれが誇りにできる政治家がいて欲しい、こう強くおもいます。
なでしこのサッカー女子選手がわたくしたちに教えてくれたことは非常に大きい。彼女等の発祥の過去からこれまでの歴史を国の羅針盤にして欲しい、と思うのです。

by yanagidamitsuhiro | 2011-07-22 11:30