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2011年 10月 31日

橋下大阪府知事の特集

伊丹の空港で新潮45を買いました。橋下大阪府知事の特集があったからです。
タイトルが「もっとも危険な政治家橋下徹研究」とありました。
途中で読むのをやめました。ここまで暴露的にある特定個人の出自を書くことが許されるのでしょうか。陰々滅々たる調子の記事で二つ目の記事で読み進めることができなくなりました。橋下氏への政策の批判はまったくなく、橋下氏の父親は博徒系のやくざだったとか、同和系の町で住んでいたとか、刺青をしている近親者がいるとか、こんな調子の繰り返しです。部落出自だからもっとも危険なのだという、ロジックなのでしょうか。橋下氏の子供時代や学生時代の振る舞いなど、悪い話のオンパレードでした。欧米なら、即刻この会社はつぶれるとわたくしは思いました。新潮はいいものもたくさん出版しているのになぜこんな雑誌を残しているのか。
ひどすぎるな、行き過ぎも甚だしい。
ほかに批判はできないのか、こう思いました。
これじゃ橋下氏は選挙で勝つだろうな、ここまでの記事がでるということはよほど優勢なのでしょうか。
なぜここまで叩けるのか、暴力団系、同和系の出自だからなのでしょうか。これを許すのは、日本社会の悪しき習慣としかいいようがありません。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-31 21:32
2011年 10月 30日

Tさんの手紙

日曜、雨の一日でした。
こんかいの受章では沢山の人からメールやお手紙を頂きました。
大津の家に来ていた手紙のなかで福井県在住のTさんからのお手紙の一部を紹介させてください。このかたはわたくしが血気さかんな30代半ばにちょくちょく研究室に顔をだしていたのでした。その後、手紙の交換はあるのですが、会った記憶がありません。とても議論好きで元気な人でした。

(前略)さて、このたびは文化勲章の受章、本当におめでとうございます。
文化功労者に選ばれたときから、きっとこの日がくると思っていましたが、実際にその発表を聞いたときは、わが事のように大変うれしく感じました。
先生のブログ[生きるすべ]を楽しく読ませていただいています。
結構、本質をついた辛辣な書きぶりの文章なので、読者としては、爽快で知的な快感を覚えますが、耳の痛い方もいるだろうとおもいます。
それでも先生の業績にたいして、分子生理学、分子遺伝学の分野で本邦初の授章ということですから、無論、先生の業績が素晴らしいことはいうまでもありませんが、今の日本中枢の懐の深さを感じてもいます。
わたくしが○○員のとき、先生に始めてお会いして、話したことで、今も、深く脳裏に残っている言葉があります。
それは、私が、先生に[先生の今の研究は何の役に立つのですか」と伺ったとき、[学問とは、すぐに役立つものではない。何かの目的のために学問があるのではなく、役に立つかもしれないし、たたないかもしれないけど、真理探究の研究それ自体に価値を見出して行っている」と、おっしゃっていました。
目先の功利主義を排する、この言葉は、その後の僕の思考と行動に深い影響があり、先生に生き方を教えて頂いた思いがいたします。
(中略)
最近のブログで興味があり面白かったのは次の内容でした。
原子力発電の事故に関連して、[東大工学部原子力工学科と理学部原子核」の比較、[児玉教授について」、[貧しさの美学]などでした。
福井県は、原発が14基もある原発集中県ですが、美しい国土を破壊する原発事故が起きても、まだ、財源を原発に頼ろうとする自治体があるのを見ると(略)浅はかさを感じます。先生がおっしゃるように、まずしくなったら、肉体労働を厭わないくらいの気概が必要です。原発による財源補助があっても、決してその自治体に新しい産業が興ることは無かったし、補助自体がまるでなにかの麻薬のようです。(中略)エネルギー革命は、石炭から石油に代わったときに、産炭地が切り捨てられたように、原発立地地域もその轍を踏まないとは限らないと思います。(以下略)

最後の部分、まったくその通りだと思いました。
原発集中は福井県というよりは若狭地域というほうがより正確で、福井北部は地場産業もいろいろあるのですが、南部の京都や滋賀と接する若狭は、原発が一番の産業なようです。
これから福井県が、福井県庁が若狭振興についてどういう方針をたてるのか、わたくしも多大な関心をもっています。
そういえば福井県立大の学長の下谷さんも同じ町内で勤務時によくあってよもやまばなしをしたものですが、最近会っていません。ぜひはなしを聞きたいなと思いました。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-30 18:08
2011年 10月 29日

快晴の比良、PYさん夫妻の来訪

すばらしい快晴でした。
早朝でしたが恩師にお礼の電話をしました。しばらくぶりでしたが、色々とお話ができました。お元気でなによりでした。
それから、比良のほうの家に行きました。
昼頃にカナダからのPYさんご夫妻が東京からはるばるこちらの家に来ました。
駅のそばにある禅寺によってみました。それから駅前のMで寿司を受け取って家に戻りました。
気のおけないかたたちですから、いろいろとお話をしました。だんだんはなしをしていると、ビックリするようなことが出てくるのでした。やはり人を知っているつもりでも、よもやまはなしをしていると知らなかったすごい側面が出てくるものなのでした。
非常に参考になるはなしが多かったのでした。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-29 21:58
2011年 10月 28日

京都と滋賀の空気、早大ソフトボール部・大嶋匠選手

今日昼からの便で週末も含めて関西に戻ります。
わたくしは今のところやはりおりおりに京都と滋賀の空気を吸わないと、ダメになるとはっきり分かっています。
もうすぐ吸えるとおもうとやはり元気がでます。
そちらに仕事もあるので気分転換もかねていけるのです。もしも3ヶ月くらい空気を吸えなくなるとどのような禁断症状になるか、試してないので分かりませんが、たぶん結構ひどくなるとおもいます。ただわたくしもしも那覇あたりの賑やかな場所での生活なら、禁断症状は起きないとかなり自信をもって言えます。

きのうのドラフト会議、早大ソフトボール部・大嶋匠選手が日ハムに選択されたとか。硬球をやったことがないとか。これはたいへん、おもしろい。すごくがっちりした体格の選手で、周囲もみな期待しているようです。ソフトボールはたぶんマイナーなスポーツなのでしょう。それがやったことのない硬球野球で頭角現したら、世間の野球やソフトボールを見る目が変わるでしょうね。
人間は案外簡単に違ったところに移ってもトップになれる、ということこの大嶋選手に実証してほしいものです。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-28 11:53
2011年 10月 27日

帰宅日、20代のわかもの、

昨夜ワークショップがおわり、みなさんきょうは帰宅、帰国の日です。沖縄は遠いので帰宅には丸一日とか、便がないとかで足止めもあるようです。また、これを機会にした、日本旅行の開始の人もおります。
できるだけ沢山のものをみて欲しいです。

今回はいろいろお祝いの言葉をもらいましたが、若い人たち、20代の人たちがたくさんやって来ていろいろはなしをできたのがわたくしにはうれしかったでした。
長いこと、20代の若者たちとくに学生さんとは講義もなければつきあいも無かったので、昔の現役教授時代を思いだしました。今の若者という表現はしたくありませんが、グローバル化のいま、話す相手が日本語を使っているからといって日本人とは限りません。アジアにかぎらず世界の若者はたくましくて進取の気性に富んでいます。日本を舞台に羽ばたく若者がいたら素晴らしいでしょう。

でもなかには西アジアからの若い研究者が話したいというので、話したのですが、よほど日本の科学は西洋に較べると劣るという先入観を刷り込まれているのでしょうか、目の前の素晴らしい発表が素直に受けとめられないようでした。刷り込み概念の弊害を強く感じました。
アジア諸国のみる日本の基礎科学への評価は、ある意味数十年遅れのものなのかもしれません。しかし、米国や欧州の研究者にもまだそういう観念に近いのの少数ながらありますのでしかたないかもしれません。

色んなことを話した中で、右肩あがりの科学の進展が日本でこれからもあるかについては、研究費の伸び悩みもあり、無理という点では一致しました。
それでどうするか、やはり国内での適切な競争があるといいのですが、日本語が大きな障壁となって日本の研究環境はぬるま湯になりがちです。つまり日本人だけの競争で安心だからです。
それじゃこの沖縄大学院はいいじゃないかと言えると良いのですが、そう簡単ではないのが情けない点です。やはりトップにたつ指導者というかリーダーが適切な表現ですが、それが人格、力量、将来の見通し、グローバル化への適合能力でよほどすぐれてないととんでもない結果になりがちなのです。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-27 10:37
2011年 10月 26日

文化勲章とは、分子遺伝学、分子生理学、自分の学問の系譜

驚きました。
文化勲章とは。
事前に聞いてはいましたが、驚きに喜びが混ざるのにはだいぶ時間がかかりました。
身が堅くなるような感じです。
でも、この驚きを、これから生きるうえでの勇気に変えたいな、という考えが生まれてきて、それで落ち着きました。
昨日はですからほぼ平常に過ごせました。
ちょうど国際会議でもあり、沢山のひとたちから直接お祝いの言葉を頂きました。ありがたいことです。
メールも沢山いただきました。
わたくしは自分が学問上の少数派であることをまったくこわがったことはありませんでした。
意気込むうえでの条件にするくらいでした。
でも、さすがに70才にもなってまだ現場でやっているという少数派に属することについてはときたまつらい感じをもつことがあります。でも、こうやって評価して頂けるのなら、まだまだ頑張りたい、こういう気持ちです。というか、ますます頑張ろう、とはいえ年寄りですから、ほどのほどの自制は常に働きますが、いつまでできるか試し試しこれからも生きていこうと思っています。

沖縄大学院、いよいよ開学です。たいへんめでたいことです。
これまでは自制していましたが、自分の意見の発言もはっきりしていこうと思い定めています。首脳陣についての問題は大きくてしかも山積しているように見えます。大丈夫なのか、という感が先に立ちます。

このわたくしが選ばれた分野は、分子遺伝学、分子生理学ということでした。そのことの意義は実は昨日まで自分でもよく分かってないのでした。この分野での初の受勲ということを新聞でみて、初のという枕でなんか分かりました。わたくしには、この分野では分子遺伝学の富澤純一先生、分子生理学の江橋節郎先生がすぐに頭に浮かびます。わが国における創始者と言えるかもしえません。もしかしたら、木村資生先生もややずれるかもしれませんが、分子遺伝学の開祖のおひとりになるのかもしれません。でもこのような方々は開始者でもあったので、この分野での受章者ではなかったのかもしれない、と思ったのです。ですから、わたくしはこのような先生方の子供というか学問上の嫡子なのかもしれません。そうだとしたら、大変嬉しいです。日本には明治以来の西洋型学問の系譜があるのですが、分子遺伝学や分子生理学は新しい学問、わたくしが研究者になった時にはまだ名前として存在してませんでした。これらの先生方が苦心してあげた大きな成果にもとづいて生まれてきた言葉です。そういう風に考えると、ありがたいことです。嬉しく思えます。自分の学問の系譜を、教えてもらった感があります。

学問には国籍がありませんが、学者研究者はそれぞれの民族のidentityを持って生き続けるのですから、日本には日本の学問がある、その深さと広がりが増すように、また外からもそれがみえるように微力ですがまだ頑張りたいです。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-26 07:31
2011年 10月 25日

耳寄りなはなし、お金の切れ目が

きのうはブログを書くのが時間ぎりぎりでした。
きょうもまた朝から夕方までめいっぱい講演を聞かないといけません。それに夜はポスターです。きのうはポスターよりも歓談のほうに時間を割きました。それに、さっきからあさっての講演準備をしていました。
それで、会場に出かける前に、短くブログも書いておきたいと思います。
会場はわたくしのこの冨着の山際の家からは1時間以上はかかるので、途中まで歩いて、いまは妻がきているので、途中で車でひろってもらって会場に時間までに行くようにお願いしました。贅沢なことです。
きのう聞いた耳よりな話は、オックスフォード大学のある研究所では70代の後半のふたりの方がいまでも現役で研究に頑張っているとのことでした。英国は65才定年の原則はありますが、柔軟な国ですから、だんだん例外的にみとめるルールもできてきたのでしょう。
いまの日本、大学に残るのは至難のわざです。あたりまえですが、わたくしも69才までいられたのが奇蹟でしたが、研究費がなくなってジエンドでした。研究費がないのが縁の切れ目なのがいまの日本の大学ですが、これはある種の現象を起こしているようです。有力な先生方が定年まぎわに自分のお金でなんとか、という傾向をおこしています。わたくしもその一人だったのかな。色々聞こえてきます。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-25 07:41
2011年 10月 24日

日本の生命科学の水準

朝から話を聞き出して、充実した一日を送りました。

いま家に戻ったところです。もう23時ですから、長い一日ででしたが、まったく長さを感じません。
発表の水準が高いからでしょうか。日本の研究の水準の高さをまたまた確認しました。
一つ一つをどうとかいうことはしませんが、なにしろ話が面白くてレベルが高いのですからいうこと無しです。
それらを聞くのに飛行機にも列車にものらずにいいのですから、申し訳ない感じです。
そのうえ雑談もおもしろくて、わたくしのように娑婆の世界が分からなくなった人間には懐かしい感があって来れも楽しいです。
お酒は一杯200円ですが、これで採算がとれるのなら、いいのですが。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-24 22:57
2011年 10月 23日

前夜のウオームアップ

週末の沖縄、天気快晴です。
きょうからワークショップの人たちが集まってきます。夜にギャザリングをします。みんなでおしゃべりして、あした朝から本格的に研究発表。どんな会合もウオームアップが大切、ひとびとの自発的にして自然な相互作用があるのです。このワークショップは伝統的にたいへんフレンドリーで、英語も日本語も交えてのわいわいがやがやができます。英語だけとかしばりはかけません。会場までは自宅から車で5分程度なので、こんかいは移動がたいへん楽です。

しかし日中は客人がなんにんかおいでになられてそれで、時間を取りました。もうそろそろでかけましょう。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-23 17:14
2011年 10月 22日

iPad2を買ってしまって、橋下氏の大阪府知事辞職

なにを隠しましょう、iPad2を買ってしまいました。このあいだの台湾でHさんにいいですよ、と言われてその気になってしまいました。
さて使おうと思ったら、意外に難しい。説明書なんかぺらっとした一枚の小さな紙があるだけです。
昨日は忙しかったので、研究室のE君に助けてもらいました。夕方から、家の晩飯も食べてもらって動くようになりました。文句なしの鮮明な画像でした。まだまだ習熟しなければならないのですが、スタートが可能になりました。とりあえずは本を読もうと言うことですが、案外雑誌の購読がいいのかもしれません。
橋下知事がいよいよ大阪市長選にでるということです。昨夜、深夜府知事を辞職したとのことです。
橋下嫌いが集結してこれからアンチキャンペーンが始まると見ています。
たぶん、穏当でまともな大阪市民はこんな危険な人物に投票なんてしませんよね、という類のキャンペーンと思われます。さらにいろいろあばき、あばこうとする報道が続くものと思います。
大阪市において既得権を侵される危険を感じている人たちは沢山いるし、特に教育関係、公務員関係は相当にアンチ橋下氏の勢力が強いはずです。
しかし、私見では(信用できませんが)、選挙は橋下氏が大差で勝つのではないか、と予想しましょうか。
僅差になるとしたら、アンチキャンペーンが思いのほか成功するとか、これから橋下氏の弱みがなにか暴露されるかでしょう。それに失言かもしれません。
わたくしの見るところ、この橋下氏の自己防御と他人への攻撃な素早さと適確さは驚くべきものです。政治的ボクサーというか、相手を倒す術は技術は相当なもので、場合によっては自分も相当な手傷をおうことをいとわない、肉を切られても、相手の骨を断てばいい(ちょっと使い方へんですね)という危険な肉弾戦もいやがらないみたいなのですね。
要するに、口がうまい、頭の回転は素晴らしく速いとみます。
マスコミでは、橋下氏の知名度と支持率が高いので、いちゃもんをつけるだけでも知名度が高まるので、そういう人たちも増えてきています。
でも、橋下氏を倒すのは容易ではない、気をつけないと、後でいろいろ復讐される可能性があるのです。橋下氏は立派なところもあるが、ここが問題でこの一点がかなりというか非常に危険とかいう論議がさかんになるのではないでしょうか。穏当なマスコミ関係者では。

by yanagidamitsuhiro | 2011-10-22 14:34