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2013年 07月 31日

日本男子サッカーと半沢直樹

このあいだの日韓戦、見ました。勝ちっぷりは良かったので、長いイライラの後だったし痛快な思いをしました。
東京から来ていた娘夫婦と孫三人も家にいましたが、ついつい後半ずっとみてしまいました。
女子サッカーの負けっぷりが悪くてかなり消耗した後だったこともあり、この韓国戦の一勝はおおきかったでした。
知らなかったのですが、当日の韓国のスタジアムには巨大な横断幕がでていて、歴史云々の民族には未来がないとか書いてあったそうで、あれで負けたらなにをいわれたから分からないくらいですが、選手のやっている試合自体は別に遺恨的なムードはまったくないと思いました。観衆が熱くなっても選手は一生懸命グラウンドで戦っていたのでしょう。これでいいのでしょう。というか、韓国観衆が熱くなったら、日本観衆はぜひ冷静になってほしいです。そのためにも,今回の勝ちっぷりは本当に良かったでした。女子の負けは後味が悪く、後に残りそうです。連携がまったく出来ていなくて。なぜなのか、原因だれかに教えてほしい。

それでもう一つの話題、半沢直樹です。実はこの番組初回から二回見ました。三回目、サッカーのために見れませんでした。しかし、世の中ではこのドラマが視聴率でトップで、日韓戦のよりはるかに多かったとのこと。
わたくしのようにテレビドラマをまずまったく見ない人間がなぜ半沢直樹を見たいと思ったのか?
われながら不思議です。
でもこの堺雅人という俳優は、かれがNHKで塚原朴伝をやるというので、ちょっと見たのですが、忙しくて見れなかったのでした。それにもう一つ面白そうでなく。ただ、この俳優さんの表情が気に入りました。微笑みながら悪役も善役もできる珍しいな,と思っていたのでした。それで、半沢直樹初回みてちょっとはまりそうになったのでした。倍返しとかいうセリフ、ちょっと記憶に残りました。
こういう時代、こういう俳優さんが出てきて人気を博しているのですが、どうも人気はおじさんの間で高いのだそうです。
なるほど、今の時代の男性から見たヒーローなのかな。真摯だけれどもニヒルな表情がある。そのあたりが人気の原因と見ました。
サッカーのほうでは、柿谷選手どんな青年なのでしょう。10代の頃はちょっとぐれたらしい。面白そうな人物です。
真摯だけれどもニヒルだったら人気がおじさんの間で広まるのでしょうか。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-31 17:14
2013年 07月 25日

細かい話と聞いたことのない話

朝日新聞に、東大分生研から発表された大量の論文に捏造データがあったという記事がありました。他の新聞ではまだ出ていません。スクープというかたちになっています。論じたいのですがすこし時間をあけたいと思います。

そのかわりこのあいだ飛行機内で書いたブログはロイヤルベビー誕生でアップしなかったので、きょうはそれを出しておきます。
忙しいので、話題は沢山あるのですが、すこしずつです。

若い頃、つまり20年か30年か前ですが、長老の先生に学会の懇親会などで、君たちのはなしは細かいねえ、といわれて鼻白んだものです。そりゃそうですが、でも細かい話以外に持ち種がないので、しかたないでしょう、がまあ無言の返事だったわけです。
わたくしもその長老の年齢になって、やはり同じようなことを言いたくなる衝動に駆られることが最近は多いです。国内の会合でとみに多いです。

でもそれはまずい、かれらも返事もしにくいだろうし、嫌味にしか聞こえないでしょう。
それで自制心がはたらきますから、なにもいいません。むしろ「たいへんおもしろかった」、などと嫌われない長老になりたくて、そういうことにしています。ただまれに道を踏み外すこともあり、それを目撃したひともすこしいるでしょう。
じゃほんとうは、どう感想を述べたらいいのか。
たぶん、かつての長老もいまのわたくしも、「もうちょっと聞いたことのないおもしろい話を聞かせてよ」と言いたいのかもしれません。
細かいのではなくて、聞いたことのある,聞き飽きた話でない話、新鮮な話も聞きたい、こういうことでしょうか。
若いとき、つまり40代や50代の頃は「進歩」という考えにひたすら浸かっていましたので、このあいだの話、つまり一年前より、ほら、こんなに進みましたよ、と言いたいのです。
でも聞くほうはあんたの話は何度も聞いたよ、しょせん似ているじゃない、ちょっとくらい進歩しても、でもそんな話、たいしたことないし、小さい話じゃないですか、細かいはなしでしょ。結局そんな感想になってしまうのです。
聞いたことのない「おおっ」と思う斬新な話を聞かせてよ、こういうことです。
ながいこと科学の話を聞いていると、そうなるのでしょう。わたくしももう五〇年間絶え間なく、研究の話を聞いています。気持ちとして、目のさめるような話をききたいのです。
でも、長老と若手、まあ、ちぐはぐな関係になりがちなのですね。若手には目がさめるようでもなかなかそうはならないのです。
たぶん日本中でこんな風景が多いのでしょう。
ただ長老のいない40代や50代の指導層だけの大学や研究所では、なんの対立感もなく相も変わらずの「細かい話」がひたすら横行して、それを退屈におもわない「若手」がたくさん輩出してきているのでしょうね。
このあたりが、いまの日本の最大の問題かな。日本柔道界の問題と結構似ていますね。
ちょっと、ぞっとする話をしてみました。
たぶんぞっとしない人がおおいのでしょうが。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-25 11:19
2013年 07月 24日

ロイヤルベビーの誕生

英国で、ロイヤルベビーの誕生でした。英国は国を挙げての喜び、というニュースが駆け巡っています。
男の子、王位継承3位だそうです。なるほど。名前はまだきまってないとのこと。
日本人を驚かせたのはまず、お母さんがまだ出産後二日も経たないのに、病院の玄関前に出てきてにこにこして挨拶したこと。日本じゃまだ病院のベッドにいるのでは?
お父さんの王子も赤ちゃんをさっさと乳児用の手提げにいれて、記者団とちょっと談笑して、自分たちで運転してあっというまに帰宅したこと。
早い退院、王室の王位継承者2位が、3位の我が子を車にいれて出産後48時間も経たないのに、どこかたぶん夫人の実家に自分で運転して帰るとのこと、自家用車で運ぶ、これは日本的にはすごい驚きです。
たぶん英国でも驚きでしょう。貴族でない平民の実家でしばらく産後を過ごすなど、やはり例外的現象でしょうか。これは女王の許可がいったとの報道もなるほどと思わせます。
うーん、だいぶ日本は水をあけられたな、と思ったのはわたくし一人でしょうか。

面白いのはBBCの報道で、米国の主要マスコミ報道では、大きく報道するのはいいとして、将来のKing of Englandだという報道が多くて、これにはカチンとくるのは当然でしょうか。さっそく、スコットランド、ウエールズ、北アイルランドの王でもあり、ようするにUnited Kingdomの王様になるのだと、かみついています。もちろんそうでしょうが、でもまあそういう誤りも理解しやすいものです。

日本では、皇位継承者の1位である皇太子は当然として、2位、3位、4位の順序はあまり庶民の頭に焼きついていません。いちおう書いておくと、現在は皇太子が一位、秋篠宮が二位、秋篠宮の長男である悠仁(ひさひと)親王が三位です。四位は常陸宮です。五位は97才になられた三笠宮なのだそうです。
一位から三位まで今後の日本の天皇の順番と考えるべきなのですが、存外不動の順番と思っていない人達が多いのは,一時女性天皇の可能性が世間を賑わせたからかもしれません。
英国の祝賀ムードを見ていると、日本にもこういう祝賀ムードがほしいと思うのは少数派なのでしょうか。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-24 11:49
2013年 07月 18日

池上彰さん的存在、泉ピン子さん、代わりがいない

テレビでしばらく池上彰さんが司会する番組を見ていて、思いました。池上さんの代役はいまの日本いないな、という感想です。希有の人です。どうしてこのような希有の存在になったのか、そしてどうして誰も代役が出来ないのか。考えました。
やはりNHKの子供ニュースを長年やったユニークな経験がものをいっているのに違いありません。どういう役割だったのか、しらべるとお父さん役とありました。そうだったのか、わたくしも昔何度もみて国内、国際のニュースを実に面白そうに説明するのを聞いて感心してましたが、そうかお父さん役だったのか。子供にニュースを伝えるのを先生的でなく、もちろんNHKのニュース解説的でなく、お父さんがこどもに話す、たぶんそれを10年以上やった(とネットにはでてます)とあります。これが池上彰という人物にすごい経歴を与えたのでしょう。いまはその時につちかったわかりやすさ、単刀直入の説明、右顧左眄しない説明の立脚点、見事な特徴はすべて子供に説明したり質問に返事したりする過程で身につけたのだな、と分かりました。ところでいまNHKの子供ニュースの説明役は誰がやっているのでしょう。将来の重要じんぶつでしょうか。

それで思いだしました。泉ピン子さんウイークエンダーというB級の事件をおもしろおかしく報道する番組ででてきました。日本テレビで1975年から10年くらい続いたようです。わたくし当時三〇代ですが、ラボの若者たちに彼女のごくごく短時間である出来事を見事に説明する能力をぜひ身につけなさい、とよくいったものでした。泉ピン子さんの出世番組なことは間違いなく、彼女のえげつないというか、すごい単刀直入的説明に感心したものです。いまネットで見ると彼女のリポート中の放送コードスレスレのどぎつい発言が受けた、とあります。なるほど。
この番組はいまの出来事報道番組バラエティの始まりみたいなもので、出演者にはざこばとか、やすし、きよし、がいて司会には漫画家の加藤芳郎さんがにこにことしながら仕切っていたのをおもいだしました。
池上彰氏と泉ピン子さんぜんぜん違うとも思えますが、でもどちらも代わりがいないという気がします。池上氏のほうが現在では代役がいない感がつよいですが、泉ピン子さんも本領発揮すればすごい人でしょう。
そういえば樹木希林さんというかたも代役はいませんね。
こんなことを書いてきたのも、若い研究者にどうこれから研究をするかと聞かれたら、相手があまり自信満々でなければ、代わりのいない研究者になりなさいよ。世界であなたしかいないというか、代わりのいない研究者になりなさい、目指すべき人たちの例を今日は書いてみました。
この世界、みんな似たようなトレーニングを受けていますから、そこから出色と思われるには,相当の違いぶりを見せつけねばならぬし、そのための準備期間がほんとうに大切ですね。

準備期間は最低10年とわたくしはおもいます。その間に芸というか人間的な基盤を身につけることですね。はい。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-18 10:34
2013年 07月 14日

こんどの参議院選挙、なんのために

参議院選挙、やはり投票しないと、と思っています。でも今回の政治の議論は熱くなれないので、投票も気がのりません。でも重大問題がたくさんあるかのようにも見えます。

原発再稼働の問題。どうもなしくずし的に原発をひとつずつ稼働していこうというのが安倍内閣の方針のようです。もちろん安全基準のルールをみたしてからでしょうが。福島原発事故のあとに国中にあったノーモア原発の空気はうすくなり淀んでいるのでしょうか。原発絶対ダメという政党はあるのかないのかはっきりしません。尖鋭な対立軸になってないのは確かです。
消費税、増税の問題。国民感覚としてもいまの財政の破綻をみればなにかどうにかしなければならないとは誰も思うでしょう。なにがなんでも反対で無く、経済の様子をみながら穏当にやって欲しい、くらいでしょうか。しかし、この問題も対立軸には今回なってないようです。
TPPの参加問題。対立は、もっとはっきりしません。自民党のなかにも反対が強くあるようです。自由貿易という原則と国の事情、どう考えるか、単純な対立軸をいまの段階で作れるはずがありません。
そして、憲法問題。これがいちばん対立軸になりそうなので、野党もいろいろいっているようですが、でも漠然としていて明解な対立がなになのか誰もさっぱり分からないでしょう。
ただはっきりしてきたことは、改憲アレルギーは減ってきて、国民のおよそ3,4割は憲法九条も含めてなにかする時期がきていると思っているはずです。
ただ改憲しようすると、アジアばかりか世界中が日本の右傾化を問題にするはずで、すぐやろうとすれば、いいことはなにもないでしょう。いまは国内的な議論をする時期でいいのでしょう。わたくしは96条から変えるのは悪いとは思いません。
憲法のもっとありふれた部分ででも文章を変えたほうがいいと思われるところで、賛成が9割は見込めるような、改正案をひとつ作って、練習的に国民投票をやってみるのがいいと思うのですが。予行演習で、いろいろ学習出来るでしょう。

いずれにせよ、こうずらずら書いてもなにも興奮するような話題にならないので、こんどの選挙が低調だろうと再認識するだけとなりました。
候補を見ても話題になるようなタレントもスポーツ選手もいないし、いい機会の選挙かもしれません。
つまりのなんのために参議院があるのか?考える機会と。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-14 23:16
2013年 07月 11日

臨床研究と情報ギャップの不可解

以下はさっきみた、共同通信の配信記事です。
製薬会社ノバルティスファーマ(東京)が販売する降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)を使って京都府立医大の松原弘明元教授が実施した臨床研究について、データに問題がなかったかを検証している府立医大は11日、調査結果を公表し、論文に使われたとされる解析用データに、人為的な操作が見られたと発表した。
 臨床研究にはノ社の社員(当時)が関与。日本人の高血圧患者約3千人のデータから、ディオバンがほかの降圧剤より脳卒中や狭心症を減らせると結論づけたが、府立医大は調査の結果、「結論には誤りがあった可能性が高い」とした。

似たような記事がこれまでに何度も出ていて、全貌がさっぱり分かりません。関係論文はこの1つだけでなく、他にもあるようだし、関係研究機関もこの大学だけではなく、いくつかあるようだし、多数の研究者が関与しているとも聞いた記憶があります。しかもこの製薬会社社員の同一人物が3つの論文に著者として出てくるとも聞いています。かなり深刻な事件ですが、全貌が一挙に記事にならないので、なかなか分かりません。

このあいだスイスに行ったときにこの会社の方にあったので,日本の事件を知っていますか?と聞くと誰も知りませんでした。一人ではなく、割合大勢に聞きました。日本人のかたにも聞きました。でも誰も聞いてないとのことでした。
これは驚きでした。この情報ギャップはどうしてなのか。
なにか理由があるのか、それとも?
不可解です。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-11 23:35
2013年 07月 04日

一蓮托生はやめたほうが、活力をだすには

いつのまにか7月の4日にもなってしまいました。
いまチューリッヒの空港でもうすぐ帰国の便にのります。
今回長かったな、という感想がまずあります。
また、英国と欧州大陸(の一部ですが)ムードがずいぶん違うな、という考えもあります。

いまの日本、苦境を脱しつつあるという風におもって,こちらを見ると日本は、悪くない状態ではないかとおもえます。
ただ、ドイツの一人勝ち(その陰に隠れてスイスも勝ちまくって居るようにも見えますが)の欧州とくらべると、日本は韓国、中国の二国から毎日難詰されているので、調子は悪く感じがちです。
でも、欧州のムードと比べれば悪くないのでしょう。欧州というかEUは一蓮托生です。
英国はそうなっていないはずなので、かなりの離脱感はあるのでしょうか。

これからの日本はどうなるのかわかりませんが、この時代一蓮托生はやめた方がいいと強く思います。
そういう意味では、日本の活力はやはり内部対立、内部抗争に源泉があるのではないか、と最近とみにおもいます。
日本の国立大学や研究所も一蓮托生にされがちですが、そうならない道をさがすのがこの時代ベストなのでしょう。
具体的に書くと、怒る人がさいきんは沢山いるので詳しくは書けません。
首の皮一枚でつながっても本人は気がつかないようなところと、一蓮托生は本当に困りますね。

やはりいろんな路線と路線間の対立を明示というか、あからさまにすると、これからの日本の研究機関は活力が出るでしょうね。

by yanagidamitsuhiro | 2013-07-04 21:38