生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2014年 03月 30日

どこかが深いところでへんになった日本

耳が聞こえないのに素晴らしい作曲をするとかで人気のあった佐村河内氏(この人の名前憶えられなくていまネットで調べました)が「実は」ということでいっぺんに破綻した話が最近ありました。わたくしは疎くてこの方まったく知りませんでしたが、テレビでヒゲもじゃもじゃの人物が記者会見できれいさっぱり剃って出てきてその違いに驚きました。作曲の代役がいて極めて長期に世間を騙していたのですね。しかし、記者会見の盛り上がりのせいかその後あまり話題になりません。
元都知事の猪瀬直樹氏、当選時は最高得票だったのにもう都民の多くは思いだしたくないようで、最近罰金50万円で決着したようですが、もうしばらくすると誰も話題にしないかもしれません。猪瀬氏は記者会見をして謝罪を繰り返しておりました。オリンピック誘致の立役者だったはずですが5千万円のことでいっぺんに破綻して知事辞職という目に会いました。公民権も5年間失ったとのことです。
こういう話題をしたのは大騒ぎであったものも時がたつといまの日本(人もしくは報道)はすぐ急速に忘れると言いたいのではありません。
むしろ、なにか非常に深いところで日本は変なことになっているのではないか、と思うのです。
どこがどうかというと、難しいのですが、強いて言うと世間の人々はこういうひどいことになった人達を見て、自分ももしかしたらこんなになったらどうするだろう、大変だろうとか決して思わないみたいなのです。つまり出来事を不安の念でみない、自分に即して見ない、こういうことに感じます。というか、報道の姿勢が特殊な人達にしか起こらない出来事としているからかもしれません。
48年間死刑囚として閉じ込められていた袴田さんと同じことが自分にもしも起きたらと思う人達の数は多くないのでしょうか。日本人の想像力の欠如というよりはやはり報道の姿勢のほうにわたくしは不安を感じます。誰にでも起こりうるとまでは言えないにしても、非常に一般性が高くて恐怖心をもって聞くニュースのトップだったと思うのですが。もちろん裁判官が死刑囚をただちに釈放したこと自体は素晴らしいのですが。

それで、問題の理研のSTAP細胞事件です。
いろいろな人にいろいろな質問を受けます。なんでこんな事が起こるのかまったく理解出来ないという類の質問で、分かるように説明してほしいというものです。
実はこの事件、わたくしが感じるのは特殊なできごとではあるが沢山の普遍的というか一般的な要素を含んでいるし、いまの日本の生命科学研究現場の問題というか大きな変質を反映している様な気もします。
小保方さんの成功と破綻は、みていてとても怖い。わたくしのような老人ですら怖いのですから、若い人達はどれだけそう思っているのか、そこのところが分かりません。
わたくしは学会のジャーナルの編集長をしているのですが、この小保方事件が起きてから論文投稿が極端に減っています。論文投稿すること自体が漠然と怖い、そういう雰囲気はいま日本国内の同業の若者たちのあいだであるのかもしれません。
最近聞いたのでは、いまは研究費の申請の審査が行われている時期なので、睨まれたら大変ということで、この理研問題で現役の研究者が発言するのにもっとも難しい時期なのだそうです。

そうは言いながらも、理研は政府にも突かれているらしいので、一つの決着が発表されるだろうと見ています。
小保方さんがどうなるかは前回の時の中間のの報告をみればおよそ見当もつきます。
その後は素早く忘れる段階になるのでしょうか。わたくしは事情はしらないので発言はしにくいのですが、早稲田大での博士の学位はなんとか剥奪されないような流れだとすこしは救われるのですが。博士の学位をとるのは一般的にとても大変なので。
笹井さんのほうについての決着はどうなるのか分かりません。かれの肉声はもちろん、コメント一つ聞こえてきません。そういう状況なのですが研究責任という観点からも無言を貫徹するのは、印象が強すぎて[急速に忘れる」段階に入れないでしょう。でも理研はかれは何も言わないまま関わりは薄いという判断を示すかもしれません。
しかし、多くの研究室主宰者は笹井さんが何を言うかそれとも何を言わないで決着するのか、固唾を飲んで待っているはずです。

わたくしもこの出来事が、なにか新時代の日本の科学の状況をしめしているように感じますのでしつこく話題にしているのですがなんとか救いのある方向に向かっていくことを願っています。
いっぽうでこのような出来事をひきおこす予備軍の人達がじつは日本はいまや沢山いるのではないか、そういう不安もそこそこあるのですが。というか、もうそうなっているという意見も相当強くあるようです。小保方さんのケースは極端にドラマチックでしたが、他のはそれほどでもないので、報道もそれほどでない。実態は類似の出来事であふれているのでは、とまで大げさに聞こえるように言う人達がいることは事実です。

by yanagidamitsuhiro | 2014-03-30 22:20
2014年 03月 24日

気になることども

わたくしは実名をだして発言をしているもの以外はネット上での意見は気に止めないのですが、科学関係では意外に実名派が少ない。都合もあるので分かるのですが。実名の慶応大の吉村教授のSTAP細胞についての意見は読みました。専門的ですが分かりやすい。ホームページの写真を見たら、大昔に京大の生物物理の大西先生の研究室の大学院生だったときの少年に近い青年時の顔を思いだしました。その後会ってないような気もするのですが。
後、怖いもの見たさで週刊文春と新潮の記事も読みました。意見は述べません。

マレーシアの飛行機はいったいどうなったのか、一報を聞いたときにテロと反射的に思いましたが事実ははるかに不可解なミステリーのようです。巻きこまれた乗客とご家族に深甚なシンパシーを感じます。

ウクライナでの出来事もなかなか予測しがたい。この地がなんども戦乱の地になったという理由が分かります。国力的には米国とロシアはたぶん10:1くらいなのでしょうが、ことウクライナでの土俵のいくさになれば米国は力は出しがたいので、影響力は小さい。やはりいちばん影響力の大きなドイツあたりはいまは静かにしてます。欧州としてはロシアに武力行使の口実をいかに与えないか、そのあたり細心の注意を払っているのでしょうか。ともあれいまはだれも予測できないのでしょう。

日韓米とまもなく首脳会談があるようです。米国がなんとしても一緒にやろうという事らしい。北朝鮮問題というのですが、北朝鮮をどうしたいのか、オバマ政権の考えはさっぱり分かりません。また、日韓の仲直りですが、米国はどうしたいのか、おとしどころが分からない。テレビをみると、大統領夫人のミシェルさんがいま中国訪問だそうで、米国民は米中二大国のトップ夫人たちの外交にすっかり気をとられているようです。東アジアについて、一期目もオバマ政権のやることは??でしたが、二期目はまったく???でして、同盟国の日本から見れば米国は中国にうつつを抜かしているように見えるのですね。しかたがないのでしょうか。

大阪の橋本市長の再選が決まったといっても投票率は非常に低いので、これからたいしたことは何もできないのでしょう。市長さんは過激な手段か、市長のできる最大限の権力を行使しようとするのでしょうか。なにしろ都構想がさっぱり理解されないし受けないので、橋下氏もへたすると雪隠詰めのような状況になってしまう感があります。いったいいかなる突破の手を打つのか、そこだけ興味があります。

by yanagidamitsuhiro | 2014-03-24 00:03
2014年 03月 20日

台湾での学生達の立法院占拠事件

毎日新聞によると、
台湾:学生ら数百人が立法院議場を占拠して、中台協定に反対を訴えているとのことです。
台北市の台湾・立法院(国会)で18日、学生ら数百人が警官の警備網を破って突入し、議場を占拠した。台湾メディアによると、学生ら一般民衆による議場占拠は史上初めて。衝突で警官38人が負傷した。学生らは立法院で審議されている中台間でサービス分野の市場開放を目指す「サービス貿易協定」に反対している。台湾南部などから学生が駆けつけ、19日には議場内外の抗議学生らは1000人を超えた。学生らは同協定の撤回などを要求し、21日まで占拠を続ける構えだ。
中台は昨年6月、電子商取引や医療分野などでの市場開放を図る同協定に調印。馬英九政権は早期発効を目指しているが、野党・民進党などは「台湾の弱小産業が打撃を受ける」と強く反対。同協議については立法院の委員会で審議中だったが、与党・国民党側が17日に時間切れなどの理由で審議を打ち切る強硬姿勢を見せ、反発が強まっていた。

これが記事の全部ですが、台湾の学生達の日本からはみえない動向があるようです。やはり中国との接近に不安を感じているのは間違いない。ゆっくり審議をすればそれでいいのでしょうか。特に南部の野党がつよい地方では不安感は非常に強いのかもしれません。
今後半世紀以上は未来のある学生達にとって現政府のやりかたが不安を通り越して危険に見える、こういうことではないか、と推測しました。
台湾は安全な国で政治的にも穏健で平和そのものの国にみえます。若者たちも真面目で穏和に見えていますが、やはり隣国との関係には潜在的に非常に神経質なのではないか。
特に中国と寄り深い関係になれば相対的に遅れている地域は不利になるかもしれない。
むしろ現状のように距離をおきつつゆっくりとしたテンポで経済交流を続けるほうがいいとおもっているのか、どうかそのあたりぜひ知りたいものです。
もちろんごく一部の学生のどうこうなのか、それとも広い草の根の支持があるのか。
今年は秋に台湾に行きますのでその時にいろいろ個人的に取材してみたいと思いました。
そしてそれまで、この学生達の動きがどうなるのか。

by yanagidamitsuhiro | 2014-03-20 15:48
2014年 03月 09日

おさまらないSTAP細胞作成手順のはなし

STAP細胞作成手順の公開でこれでおさまるかとおもったのですが、どうもそうはいかないようですね。前の発表論文との内容の整合性とか、手順がやはり不十分とか、とくにこれが極意とかいうものもないようで、専門家の中にはかなり不満を持つひとたちもいるらしいとの話を聞きました。
残念です。ただ、時間が解決するはずです。しかし、これから1年半もかかるとなるとかなり長い。
小保方さん、その後一度も公の場には出てきませんが、そろそろ出ていっぺん話したほうがいいのではないでしょうか。
研究者としてはいまはたしかに他のグループからの再現性有りとの発表もなく、苦境でしょうがでも正直にまさるものはないのですから、ぜひ報道の方の前で現状を説明して頂けるといいです。手順の説明も筆頭著者は小保方さんでした。
絶好調のときも不調のときもおなじように科学についてしゃべるという経験はなにものにも代えられないものでしょう。
きつい質問もあるかもしれませんが、でもまだ大方のみなさんは非常に同情的に聞いてくれるはずです。

by yanagidamitsuhiro | 2014-03-09 08:55
2014年 03月 05日

日経「理研STAP細胞の作製法公開」 論文への批判受け

今日の日経新聞によると、
理化学研究所は5日、小保方晴子研究ユニットリーダーらが開発した新型万能細胞(STAP細胞)の詳しい作製法を公開した。1月末の発表後、国内外の研究者が論文を基に作製を試みても「成功しない」との指摘が相次いでいることに対応した。成果の信ぴょう性について疑問視する声も出ており、別のグループが同じ結果を再現できるかが焦点になる。

事の成り行きを心配していた人間には、とりあえずよかった、です。
これでそれほど遠くない時期に追試に成功というグループが複数出てくることを期待します。

理研のホームページに行くとこの公開された詳細な方法の説明がダウンロードできます。
これで著者たちはひとまず要望に応えて、著者としての責任を果たしたました。
色々報道されていますが、これで方法の再現性が他の研究室でも証明されると信じます。

by yanagidamitsuhiro | 2014-03-05 21:58
2014年 03月 03日

気象庁、緊急地震速報出さず 沖縄の地震

これ、朝日のニュースタイトルです。
最後に、福島と混同とあります。いったいどういうことなのでしょう。ニュースは以下のように続きます。
 気象庁は3日、沖縄本島北西沖で同日午前5時過ぎに発生した地震で、基準に達しながらも緊急地震速報を出せなかった、と発表した。この地震で起きた地震波を数分前に福島県沖で発生した小さな地震によるものと速報システムが混同したためという。

そんな、アホな、というこんな簡単に混同するのだったらこれから何を信用するのか。どうして気象庁がなにも言わないのかひどいなあ、とずっと思っていた疑問は解けましたが。もしかしたら、知らぬふりをしようとしていたのではないかと邪推したくなります。福島と沖縄沖の地震を混同するなど想像を絶するエラーですが、時系列でもしか分類できないのでしょう。しかも数分の違いは同じものという程度の解像度なのでしょう。
ニュースはさらに以下に続きます。
 沖縄の地震は、沖縄県恩納村などで震度4を観測し、地震の規模示すマグニチュード(M)は6・6。速報発表基準はM3・5以上だった。昨年8月には2カ所での小さな揺れをシステムが一つの巨大地震と誤認し、「34都府県に震度4以上の揺れが襲う」と誤った緊急地震速報を発表するトラブルが起きている。

なるほど気象庁はこういうレベルの誤りをまだやるのか、なるほどと納得もしましたが呆れもしました。
沖縄県民は地震についても東京情報は頼りにならないと肝に銘ずべきなのでしょうか。

by yanagidamitsuhiro | 2014-03-03 22:37