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2014年 05月 31日

どうなる博士取得者

わかい研究者たちはこれからどうなっちゃうのでしょうか?よく話題になるし、またよく聞かれる質問です。
わたくしは生物系というか生命科学系の人間なので物理や化学などの若い研究者の将来は日本でどうなっているのかわかりません。
生命系ではあまりかんばしい将来を考えるのは正直難しいでしょう。
研究者はだれだって好きこのんで苛烈な競争におかれるような環境を好むはずがありません。
だれもが落ち着いてやりたい研究をしたいと願うものです。それが3年、よくても5年で職が無くなり、次がみつかるかどうか分からなかったら不安だし毎日が楽しいはずがありません。
そういう分野にどうしても行きたいと願う若者が減るのは当然でしょう。

いったいなぜどうしてこのようなトレンド(流れ)の研究社会環境になったのでしょうか。誰かが意図して計画したわけでなくせいぜい「健全な競争のもとにおける生命科学の発展」を企図して研究者つまり学位取得者を増やす行政計画が立てられたわけです。
そのこと自体悪いはずがありません。
ただ、分からなかったのは日本社会全体として博士取得者を喜んで職場の中に入れようとする部分がほとんど増えなかったという経過というか結果により職にあぶれてしまった博士取得者が増えてしまったわけです。
どれぐらいあぶれているのか、正確な数は知りません。でも一人となれば弱いですから、声をあげることもなく静かに消えていったのかもしれません。しかしそれほどひどい統計数は実は出て来ないのかもしれません。みかけ就職率は悪くないかもしれません。
しかし満足しているかどうか、聞けば大多数のポスドクはかなり不満な環境にいると感じてるのでしょう。わたくしはそう感じています。
これがそうなら、とてもつらく感じる事実です。
先が明るくない、現状も楽しくない状況が30代半ばでもつづき、それが40代半ばになっても延々続いていたら、どう感じるでしょう。国家としても沢山の予算を使い、博士号取得者という貴重な人材を作ったはずなのに、まったくもったいないし、行政的失敗ともなります。
わたくしはいまや博士号所得者の一斉調査をするべきでし、しなければいけないと思うのです。
行政的に予算をだして、対面インタビューを含めしっかりした大規模な調査をするべきだとおもうのです。もしかしたら、もうしているのかもしれません。ただ学会などでなく、政府機関のようにより社会的要請を強く感じる行政機構にしっかり調査してもらいたいのです。
調査の結果もしっかり公表してほしい。
公表される内容を知ることが、これからの科学教育の行政の基礎となるに違いありません。

医学教育の結果である医師については社会的関心も高く、また医師達がつねに多数の一般国民と日常的に接しているのでとても分かりやすい。
しかし博士取得者は学校、大学、大学院、さらにポスドクと10代後半から30才まで長期にわたって学究的な生活をおくっていますが、時が経つにつれ、社会との接点が低くなっている傾向もあり,あまり社会に知られてない人々とも言えます。
まだ若いうちにぜひ社会にとって有為な職業人になれるような再トレーニングを行うことも含めて考えねばならない状況になっていると思います。
ひと言でいって、本人にとっても社会にとっても無為な生活をいつまでも続けるべきではないのです。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-31 18:26
2014年 05月 19日

わたくしの前歯

このあいだの下関での写真、嬉しそうなのはいいのですが、前歯が随分すけてますね。
一本歯が抜けたのではありません。子どもの頃から空いているのです。
ただ加齢ですこし拡がってるような気がします。
すきっ歯と子どもの頃にからかわれたり馬鹿にされましたが、生活には困りません。
食事もおいしく食べられます。
自分では平素忘れています。
このあいだ歯の治療をしたら、まだ歯が27本あるとのこと。
すごいもんです。信じられません。
さらに乳歯が一本、永久歯の下に隠れているのです。
X線撮らないと分かりませんが。
永久歯に生え替わることはまさかないでしょうね。

それにこのすきっ歯は死ぬまでこのままなのでしょうか。
歯を診てくれた方はどちらかが先に駄目になるかもと。
理由は下の歯とぶつかって段々弱くなってしまうかもと。

火事で焼死体になっても家族はすぐ分かるからいいこともあるとはおもっていましたが、いつかは抜けてしまうのかとおもうと、強い愛着がわきます。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-19 10:51
2014年 05月 18日

捏造者の素顔

わたくしは数人ですが、いわゆる研究不正をした人たちを知っています。同一のラボではなかったのですが、でも折々に会って自分では親しい友人かもしくは学会での長年の仲間、そんな風に思っていました。もっと浅いつきあいの人たちもいました。
そうじて感じのよい人たちで周りのひとびともおおむねそう思っていたにちがいありません。
研究者としてはそれなりに目立っており、もしくはその分野では国内的には著名だったといってもいいでしょう。
なかには感じのあまり良くない人たちもいました。特にある人の場合には論文を読んだ瞬間からいやだな、と思いました。データがきれいすぎて、自然なデータの感じがしない。しかもどこかで聞いたストリー、なんと自分たちの作ってきたストリーによく似ているじゃないか、でもホントかな。そういう感じです。この場合は研究不正と確立してませんから、これ以上は書きにくいのですが。でも多くの研究者が自分の研究に極めて近いと、なんだか変だぞと思いだす論文はおりおりにあるものです。疑念はそこまで止まりの場合もあるし、学会であって話をしようとすると、避けられたりして,釈然としないことはあるものです。でも大半は疑念はそこまでです。不正を発見するのはなかなか大変でした。というか思い過ごしの場合も多々あるでしょう。
あるていど昔のはなしですから、いまのようなデジタル画像の改ざん操作とか既に存在するデータや記述のコピペとかでなく。データはまさに捏造つまり言葉は悪いのですが、でっち上げデータですから、今の時代とはだいぶ異なります。
そういう事で昔の話と聞いて欲しいのですが、そうじて研究不正者は感じがよい、研究社会のよき市民と思えたものです。
ですから、不正者の発見はおおむねラボ内で起きたものです。そういうことを聞いても「まさか」と思うのはつまり本人の「裏」を知りうる機会はラボ内や極めて近傍の人たちでないと無理なケースが多いのです。研究不正は粗暴犯でありませんし、その一点を除けば生活的に破綻してない場合が多いのです。
しかし、ラボ内でかなりそばにいれば、なんだか変だぞと思うような機会があるのです。
わたくしはそういうラボ内で同僚の不正を発見した人から話を聞いたことがあります。
すんでから随分時間が経っていたので、そのひとも冷静客観的に話してくれましたが、そのときは非常な葛藤があったことは間違いありません。
最初は「まさか、まさか、で始まり、この人はこういう人だったのかという驚愕と同時に底知れない恐ろしさというか人間そのものに対する恐怖を感じた」ということでした。本人に不正行為を知っていることを直接伝えても、まったく表情を変えずに言下に否定された時以降は、自分がもしかしたらまちがいだったのではないかと何度も何度も証拠をおもいおこし、反芻をしたと聞きます。
こんな事を書いたのも研究者の素顔が分かるのはラボ内だけです。当たり前のことです。
しかし、捏造者を発見してかれらの素顔に触れる機会があった研究者などはあくまでも少数でしょう。
だれもがラボ内の人々の素顔は知っているつもりです。しかし、その好感の持てる研究者が実は捏造者ではないか、と疑いを持ち出し、かつその証拠をみずからつかむにいたる研究者などかつては大変すくなかったものです。

研究のデジタル化と研究者の生活が非常に不安になり、研究不正は非常に増えたと聞きます。
不正自体が極めて粗雑になってきたこともあるのかもしれません。ある大学では文系学生のほぼ全部がコピペレポートの経験者とか聞いたことあります。
いまや研究の世界で、推定では二桁場合によっては三桁増えたと主張する人たちもいます。
わたくしには分かりません。
ただ現今の研究不正の大半が研究室外でネット上で発見されていることが特徴です。
論文自体からは、不正者の素顔はわからずに、不正の動かせない証拠が発見されるというケースが大半となりました。

それで多くの研究者や関係者は不正者の素顔をおもい浮かべることが難しいのです。経験もありません。
99%の日常生活は普通で1%の残りで研究不正をするようなひとたちは、隠れて飲酒をしたり違法な麻薬やドラッグに接するひとたちとどこか類似しているのかもしれません。場合によって習慣的でなく人生のある時期わずか数回接する程度のひとたちも含まれているのかもしれません。
捏造者の素顔は、人間の多様性そのものであるだろうと、想像します。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-18 11:46
2014年 05月 17日

なんとかDNA解析ができないものか

今朝の時事通信の報道で興味をそそられる記事をみました。

 メキシコ・ユカタン半島東部の水がたまった洞窟の底から1万3000~1万2000年前の少女の頭骨などの化石を発見したと、同国や米国などの研究チームが16日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 細胞に含まれる小器官ミトコンドリアのDNAを抽出して解析した結果、現代の北米先住民に多いタイプと判明。2万6000~1万8000年前に北東アジアから当時地続きのベーリング海を北米大陸に渡り、海岸沿いに南下した祖先の一人と考えられるという。
 化石の少女は死亡当時15~16歳で、身長約150センチと推定された。頭骨以外の骨格までほぼそろっているのは珍しいという。
 洞窟は石灰岩質の地下に大きく広がって水がたまっており、熟練したダイバーでないと入れない。近くでは動物の化石も多数見つかり、この洞窟は昔は落とし穴のような形になっていて人間や動物が落ちたと考えられるという。

沖縄本島南東部で見つかった港川人のほぼ完全といわれる人骨は1万8000年前といわれ、同様に石灰岩からなる洞窟から見つかっています。違いはこの記事ではDNA解析までしていることです。それでどのような人物であったかについて推定ができています。
港川人のみならず、最近また見つかったガンがラーの谷の人骨とか石垣島で見つかった骨すべて一万5千年前程度であります。ガンガラーの谷では骨以外に装飾品もみつかっています。
なんとかDNA解析ができないものでしょうか。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-17 08:46
2014年 05月 16日

人生初めての似顔絵を描いてもらう

したの写真、この写真を撮った20分前にはしらない人との握手です。無二の親友みたいですが、わたくしと同年の方です。下関の市場でしばらく一人になったときに似顔をかくおじさんをみたら、なんだか同輩みたいでなつかしく、何年うまれですか?と聞いたらなんとどんぴしゃり同年生まれでした。
それでついつい人生で初めて似顔絵なるものを描いてもらいました。
その後の、握手したときに次男が戻ってきてぱちりと写真一枚。
われながら実に楽しそうで、アップしたくなりました。

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by yanagidamitsuhiro | 2014-05-16 16:38
2014年 05月 16日

インド総選挙の結果など

インドの総選挙で野党の人民党が勝ったそうです。にわかにはこれからどうなるかわかりませんが長年の与党である国民会議派が完敗したそうなのでそちらに注目するのがいいのかもしれません。
人民党は伝統的なインドの価値を大事にするといいますが一方で左翼系とも連携してきているので、これから注目したいです。

そういえば最近イスラエルの首相が訪日していました。日本の報道も相当に時間をかけてインタビューをしていてわたくしもしばらく見ていました。イスラエルは米国の方針にすっかり失望して友国を探しているようです。日本はそれよりもイスラエルの科学技術、特に技術面でのポテンシャルに関心を持つようになったようです。それ自体は大変よいことだとおもいます。
小さな国ですが、情報の塊のような国です。日本とは本来相性がいいはずの国です。

集団的自衛のはなしですね。あまり触れたくないのは表向きの話はわかるし、それでいいとおもうのですが、でも運用でどうなるのか、そのあたりがわかりにくい。ただ、現在は中国との関係がどんどん悪くなっているので、政府のおもうとおりになりやすい状況のことは確かです。
こんごも益々悪化する可能性が大なのかもしれませんが、いっぽうでこれ以上悪化するのを止めることも大切でしょう。時代に流されずに日本独自の視点での解決策を持った上での、米国との集団的自衛に向かってほしいです。
中国は面子を非常に大切にするので,逆に言えばいま中国の面子はみかけ侵略的に見えること以外になにかあるのかどうか識者に教えてもらいたいです。ないのならしかたないのですが。そこまでパワーハングリーの国なのかとおもうとガッカリするのですが。

そういえば、昨日は大阪の中之島で地球環境についての会合に出席しました。久しぶりにいろいろと知恵と知識が脳みそのどこか平素使わないところに入ったので、どっと疲れて昨夜は実によく寝ました。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-16 16:29
2014年 05月 03日

追記 そろそろ

この小保方論文問題を巨視的にみる若手の研究者があまりいないらしいことにわたくしは強くいぶかしく持っています。話題になっている阪大や東大での論文捏造状況とはずいぶん性格が違うのです。

このSTAP現象かSTAP細胞かはいい方次第ですが、論文発表の遙か前から理研は国際特許を取得するべく動いていたのです。だから研究は極秘に行われて、他の研究者の批判や検討の対象にもなりませんでした。論文著者は日米の大物がずらっと並んで、発表時には理研の総力結集の成果というかたちでした。
発表時の記者会見も大変なドラマとして行われたのでした。だからこそ国民レベルでのニュースにもなったのでした。

こんなすごいセレモニーをやったのは、小保方氏のペテン的データにだまされたのが原因でしょうか?理研は被害者なのでしょうか。
もちろん小保方氏の論文がすべてうそっぱちであるという仮定にもとずいての話しではありますが。
理研組織がこの小保方氏グループのの研究に深々と介入していたとみるほうが事実に近いでしょう。

わたくしはこれだけ言えば小保方さんのこの論文事件は、彼女もその一人であった、理研組織が作り上げたtものであるとみなすに、充分だと思うのです。でも、これがまったく通じない日本の若者が研究世界では非常に多くなり現状では多数派ではないかと思えるのです。

それでわたくしも疲れました。そろそろこの事件の議論は辞める時期にきたかな、と思いだしています。
なおあえていえば、わたくしこれでも非常に遠慮して書いています。ほんとはもっと切れ味するどく書きたいのですが、まあやはり遠慮して、2割くらいでやめています。
現状ではこの問題をとりあえず決着できるのは理研ですので、理研の結論を聞きたいです。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-03 01:21
2014年 05月 02日

フェアーな競争とフェアーな選択

連休中に大津に戻ってとおもい、いま那覇の空港にいます。畑の手入れもしてと楽しい計画をしています。
冬のあいだ頑張っていたいくつかの論文も煮詰まってきてin pressになってきたのも増えて気分はいいです。
気が晴れないのが編集をしているGtC誌の投稿数の激減の問題です。どこまで深刻になるのかもうすこし時間をかけてみなくては。消費税増税の買い控えというのはこんな感じなのかな。ともあれ論文投稿ヤーイと叫びたい感じ。だからといってレベルを値切ることは出来ませんし。

匿名のひとたちとの対話はやはりわたくしの場合不可能だと分かりました。あくまでもわたくしの場合ですが。
ツイートで名前をだして反論というか意見をいってくる中川さんにはなにか返事をしなくてはとおもっていました。ただ、小保方論文に甘くして放置したり許したりすれば、それはフェアーな競争感を著しく阻害するというような議論でしたでしょうか。ニュアンスはちょっと違うかもしれません。
わたくしはジョブを獲得するのにフェアーな競争というのはあり得ないとおもっていました。
ただ、公正フェアーな選択セレクションをすべきだとは思います。
研究者間の競争というのはどういうものなのでしょう。10人にひとり研究費もしくはジョブが得られるとして、その10人間に公平な競争をさせるというのは無理でしょう。でも選択過程が説明可能ならフェアーであるかどうかは議論出来ます。
ある人事をやるときに、研究分野をみたらその狭さ広さで競争の範囲がおのずと決まるし、年齢とか性別とかが記載されていれば、もうそれだけで選別方向は相当定まってしまいます。
小保方氏がいかなる有利な選択過程をへたかはぜひ検証してほしい。
彼女の論文に不正があるということに理研が決めるのならば、それに対応して事を進めればいいのでしょう。ただ、今となっては、彼女が全ての罪をかぶるのがある人達にとって一番のありがたい決着になるということは気にならないのでしょうかね。あれとこれは、分けて考えろといわれても、それこそが組織温存のときにでるかけ声のロジックですからね。
理研の判断を待つ以外に周りの出来ることはないでしょう。いまのところ。
小保方さんの処分が甘いと、それが公平な競争感を阻害するというロジックわたくしにはわかりません。甘いかきついかは、誰が決めるのでしょう。理研しか決めれないのです。
理研が調査して決める事ですから。判断がでてから皆さんお考えになったらどうでしょう。
わたくしはなんの決定権もない一人の人間の感想とか判断を言っているだけです。
ひとことで言えば、見かけ甘い処分のほうが将来の理研にはベターだろうというわたくしの今の感想は変わりません。しかし大した事ではありません。理研がノーといっても、所詮小保方さんはあちこちから引っ張られてどこかに職を得ていくでしょうし。

by yanagidamitsuhiro | 2014-05-02 17:04