生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2015年 02月 27日

ブログ開始後10年

2005年の3月にこのブログを書き始めました。それから十年経ちました。
最初の書き初めは論文を沢山書かなけれいけないのに書けないいうぼやきでした。10年経っても同じようなことを書いている自分に苦笑いです。
この10年間いろんなことがありましたが、ここ1,2年はなかなか思うようには書けないな、という感想が先に立ちます。勝手なことを書いてだれかに迷惑をかけてはいけないとか、職務については非常に厳しいしばりを感じます。
のんきに気楽にというのは最初のうちだけだったかもしれません。
沖縄に住民票を移して4年が経とうとしています。頭よりも体のほうは慣れてしまったようで、この時期内地に戻ると寒さが身にしみます。
あたまのほうはまだなかなか沖縄人の意識にはほど遠いかもしれません。
辺野古や普天間を話題にしたいのですが、正直感じていることは書けません。たぶん自分はよく分かっていないのでまだまだ自制したほうがいいという判断を下ろしているのだとおもいます。
沖縄地元の人達の意見に耳を傾けるのがもっぱらです。
ことしは敗戦後70年、区切りの年です。日本人は終戦の年に戦争でどう死んでいったのか、やはり記事や報道が増えているので時間があればできるだけ読んだり見たりしています。
今朝はフィリピンのかたの記事をよみました。沖縄とフィリピン国は違うが戦争末期に人々が似たような経験をしたという点でよく似ていたのだと言うことを知りました。
このかたは戦争直後一人でもおおく日本人を殺したいと思ったそうです、それだけひどい目にあったのでした。その人が戦後何度も何度も日本にきて知日派のトップのようになって、そのかたの正直な意見で本当に日本の裏表をよく知っているとおもいました。

沖縄の人達は一段とより複雑な感情を持っています。敗戦の年、あと数ヶ月早く日本が降伏していたら、沖縄の人達の死のほとんどはなかったでのでした。昭和天皇に対する感じ方、内地の日本人の沖縄を見る目や感情、日本を祖国とするにはあまりに悲しく情けない、そういうもろもろの気持ちは分かったつもりです。それがもっと深く感じられればわたくしも沖縄の心が分かるようになるのでしょうが、まだまだです。
辺野古のこれからわたくしにはまったくの未知の世界です。このまま静かに新基地ができるともおもえません。
なにかをきっかけに世界の耳目を集めるような状況が生み出される可能性もないわけではないでしょう。
県民の相当多くが、内地に対するアピールはあきらめて世界に向かうべきだという意見に耳をかたむけだしていることは間違いありません。

by yanagidamitsuhiro | 2015-02-27 17:04
2015年 02月 11日

ミトコンドリアDNA異常の治療

最近書いたものでは一般の人達にミトコンドリアのはなしがわからないということです。
だいたい聞いたことがないとかどんなもの?あたりが多いようです。
手持ちの国語辞典では、ミトコンドリアは以下のように説明されています。

真核細胞内(人も含まれる)にあって,主に呼吸に関与する,棒状または粒状の細胞小器官。ADP と無機リン酸とから エネルギー源のATP を合成する酸化的リン酸化を行なっている。また,DNA RNA を含んで細胞質遺伝に関与し,細胞内で分裂増殖する。糸粒体。

ますます分からなくなるかもしれません。細胞にエネルギーを供給する大切なものです。筋肉や脳のエネルギーの源はグルコースを分解する解糖作用のある酵素によるATPエネルギーとミトコンドリア内での分解されたものの酸化的リン酸化過程で作られるATPエネルギーでまかなわれます。
ミトコンドリアにもDNAがあって、このDNAは親から子に伝わるのですが、人の生殖では母親から子につたわり、父親のミトコンドリアDNAは子には伝わらないのです。
それでこのミトコンドリア内のDNAの遺伝異常は母から子に伝わり、つまり母系でしかも遺伝でいうところの優性遺伝になってしまうのです。
ちょっとややこしい説明なのですが、ミトコンドリアの性質は沢山の遺伝子の支配下にあるのですが、遺伝子の大半は普通の染色体DNAにあって、ミトコンドリア内のDNAに支配されているのはごくごく少数です。でも、この少数のミトコンドリア内DNAの遺伝子異常をもってしまうごく少数の不運な人達がいるのです。
この人達をなんとか助けてあげたい、少なくとも次世代の人達は健康な一生を遅れるようにしてあげたい、こういうことで最近の報道にあったような、細胞質にある健全ミトコンドリアの卵細胞を頂いて、核移植を行う、これがあたらしい治療の骨子です。英国議会の下院は多数で通過したとのことです。
詳しいことはわかりませんが、原理的にはいけそうです。具体的な治療対象の病気がわかるといいのですが、報道では具体的な病気名は見つかりませんでした。
ミトコンドリア病は脳とか筋肉とかそういう類いの病気が多いのです。

わたくしことしはじめからミトコンドリア遺伝子の論文を書き出しているのですが、知識の絶対量がたりなくて、難渋jしています。勉強しながら、遅遅としながらも進んでいます沢山の種類の病気がありまた病気の多様性を知りおどろきかつ強い興味を感じています。

by yanagidamitsuhiro | 2015-02-11 11:41
2015年 02月 06日

30年前とよく似た気持ち

新年になってからも昨年の続きで忙しい日々が続いていましたが、やっとほっと息をつけるようになりました。
なんだか変な感じなのですが、いまから30年くらい前に京大でラボを始めてから数年経って成果が出始めた頃と研究をするうえでの心理状態が非常に似てきています。
去年の暮れに来年はどうなるか、自分に即していえば期待と不安と書きましたが、そんな感じです。
30年も経ってるのですからしっかり年齢は経過していますから、肉体的に大きな変化はあるはずです。
しかし気持ちのほうは年取っても意外に変わらないものです。なってみるとわかります。

一番の違いは、その時には30年後はあったのですが、今からはそれは無いので違いをよくよく考える必要はあります。でも逆にそれも楽しみが増す方向に働いています。
こんなに楽しんでしまってそれでいいのか、とも思うのですが、まあ許してもらいましょう。
経験の厚みで将来的な不安材料についての対処はいつもかんがえていますが。

昨日は一つ論文が通ったという知らせを受けました。
学位申請の基礎になるものですから、ほっとしました。
一緒にやって学位論文に到達した若者達の数が総計何人になるのか70人程度になるのですが、簡単だったのはやはりひとりもありませんでした。
若者のがんばりに接するとわたくしも元気がでます。

週末はすこしのんびりしてリフレッシュしたく思います。

by yanagidamitsuhiro | 2015-02-06 17:56