生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2015年 08月 28日

須田桃子さんの講演、 残る疑問 誰が捏造したのか

昨日大学の講堂で研究安全に関する必須義務の説明会がありました。その後で小保方博士のSTAP事件をあつかったねつ造の科学者の著者でありまた毎日新聞の記者でもある須田桃子氏の講演会がありました。こちらは一般のかたも自由に聞けるようになっていました。わたくしは興味深く聞きましたが、須田氏の考えは著書を読んでますのでそれなりにわかっていましたので印象については清新な感はありませんでしたが、やはりこのかたは随分頑張ってやってきた人という印象を改めて持ちました。記者としてのアングルですから、研究者としての眼とは違いますが、多くの国民のこの問題についての知的欲求かなり満たしていることは事実です。

今日の毎日新聞には以下の写真にあるように、STAPもはや過去という見出しですが、もちろん過去のはずもなく理研もSTAP騒動の事後効果、悪影響を払拭すべく一生懸命努力しているはずです。しかしなかなか大変でしょう。

笹井氏の自殺や、小保方氏や理研の丹羽氏などによる検証や、委員会の検証などまだまだ生々しい記憶に残ることも多くて、また最近ではNHKスペシャル報道の検証など、どれも気軽に発言できないです。

須田氏の著者のタイトルは捏造の科学者というもので、表紙には3人の人物の写真がでていました。
しかしながら、誰が捏造をしたのか、ピンポイントはできません。
その後の検証実験からは誰かがしたことは間違いないようです。もはや過去か、というこの時点でも誰がしたのかをハッキリ名指しした信用できる報告はないようです。

この問題について今後さらに調査が進んで決定される機会はあるのでしょうか?
誰がという点では、将来的にも決まりそうもない、という意見が大勢のようです。
となると歴史に残る捏造事件といわれる割に根幹の誰が?というのは不明となるので、笹井さんの自死という大変に悲劇的な結末と合わせて日本の科学世界で起きた事件として結着がつかない事件として残るのかと思うと、この事件の背景も含めて、STAP問題はこれからも何度も何度も再訪問され咀嚼されて残るに違いないとおもいます。



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by yanagidamitsuhiro | 2015-08-28 23:46
2015年 08月 22日

肥満税のはなし

久しぶりに百万遍のZに昼食に訪れて中東からきている留学生の若者としゃべっていると、マスターも参加して先生、最近ブログさっぱり書きませんねと言われました。
やはり皆さんそう思われるのか、と。Twitterのほうも書いているのでそちらと頭の中がごっちゃになっていて、そこそこの頻度のつもりでいるのですが、そうではないのでしょうね。

ここに来ている若者達はみなたくましくて、日本語もうまいし母国語でない英語も上手にしゃべっています。日本人がそこに混ざっているといいのですが、実際にはあまりというかほとんどいないみたいです。
このたくましい多彩な若者達と談笑できる日本の若者は残念ながらまれにしかいないのでしょう。
最近こういうたぐいの話はよく聞きます。
京大の誇り高い霊長類系の研究若者達でも海外にそこそこなんべんも出かけているのに、どうしても日本人枠からは出るのが難しいようです。これはすこし年配の日本人の先生のお話。意味がなんとなくわかります。やはり派遣されて行っては目線がだいぶ高くなってしまって。
流浪者のように若い時代に地面の高さで海外で生活してないとなかなか混ざりにくいのでしょう。

話題を変えますと、わたくしroyal society of biologyという英国の学会のフェローをしてまして、おりおりに有益情報を教えてもらっています。
一番最近ので眼をひいたのは、肥満税というか糖尿病税なるものをつくったらどうかという新聞での評論でした。
英国でもこの10年で糖尿病(II型)の患者さんは二倍に増えてるとか。やはり肥満が一の原因とこの記事では決めつけてます。もう最近では肥満者をからかったり嘲笑したりするのはできませんから、自己管理ができない人には対策はもう税しかない、という議論。日本ではちょっと通用はしにくいでしょうが、英国の町ではいたずらしたら、罰金10ポンドとか100ポンドとか書いてあり、罰金とか税は抑止力のあるものとして社会で前向きに認知されているのでしょう。
それに英国ではタバコはもう値段が5倍くらい上がって肺がん抑制効果は相当でているとのこと。

だから、お砂糖の沢山入ったものには砂糖税をつけようというのが提案の骨子です。
これは英国ではそんな法律ができるかもしれないな、と思った次第。
国民ひとりあたりの砂糖消費量を減らせば、糖尿病以外の、肥満が原因のもろもろの病気の予防に役立つに違いありません。
さて反対するのはだれでしょうか。

写真はこの記事についていたもので、こういう体型をしていると英国ではついこの間まではからかいや嘲笑の対象だったとキャプションがついていました。今ではそれは犯罪に近いと認識されているのでしょう。
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by yanagidamitsuhiro | 2015-08-22 11:23
2015年 08月 09日

使命感をもつ人々

広島、長崎への原爆投下の日が過ぎ、もうすぐ敗戦の記念日ですが、ニュースを見ていると戦後70周年という記念の年の意義だけで無く、新しい意義が次々に出てきているような気がします。その最大の理由は沢山の人々が戦争体験を語り出したことに起因するのではないでしょうか。
沖縄での戦乱の体験者や被爆体験者達の証言も次々に新しい事実や体験をもたらしています。
年齢的には80歳代半ばを越している人々が大半ですが、証言内容はリアルでかつ強い意欲をこめてしゃべるために聞く側に強い印象が残ります。強い使命感をもっているにちがいありません。
長寿国家日本だからこその現象では無いでしょうか。今後90才代の人々は増えるでしょうから、これから10年くらい戦争の新しい証言者が沢山現れてくるでしょう。

沖縄戦や被爆体験者の証言は、平和志向反戦の証言として若い世代に伝わるインパクトは非常に大きいことはまちがいないです。一方で現今の東アジア情勢が平和志向と反戦だけでかたがつくほど単純で無いことは高校生でもわかるので、今年の夏は若い世代に沢山の豊かな考える材料を提供するとても良い年であると私はおもいます。

BBCニュースを見ていたら、原爆投下地として京都が有力な候補であったことが地図付きで乗っていました。米国首脳者たちは本気で日本人を皆殺しにちかくなっても致し方ないと思っていたらしいことは最近のいろいろな資料からハッキリしてきたようです。つまり日本人はとびきり好戦的な人種であるから日本に対して最終的に勝利をおさめるにはそのようなことがあるかもしれないという判断だということです。ポツダム宣言にある極めて残酷としかいいような戦争勝利に向けたシナリオからもうかがえます。
昭和天皇によるポツダム宣言受諾の経緯についても新しい証言が聞きたいですが、さすがに若年者は関わっていなかったので無理なのかもしれません。

写真はBBCにあった原爆投下予想地と京都に投下予想地点(○印のあたりか)

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by yanagidamitsuhiro | 2015-08-09 20:57