生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

mitsuhiro.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2016年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧


2016年 01月 31日

神道のもつ普遍性とご利益

わたくしは宗教には無頓着ですが、でも実際にはしばしば考えています。宗教的ではなくて好奇心いうか知的好奇心で宗教に関心があるのです。特に沖縄に来てから沖縄の宗教心の根っこみたいなものを理解したくおもっております。
わたくしは祈る心は持っているので宗教心はいちおうありますが、でも一方でたたりを怖れる気持ちは相当あるので自分の宗教心はまったく洗練されてないと自認してます。

それでつい先日購入した本を読んでいたら、日本の神社の中で一番数の多いのが八幡さん八幡神社なのだそうです。誰かの名前が付いているのが多いので、特に武将のが多い。これはもちろん武人を顕彰する意味合いもあるが案外たたりを怖れている面もあるらしい。天神さんは二番目に多いのだそうですがこれも菅原道真公のたたりを怖れたひとたちが建物を建てたのが始まりとか聞きます。
実在の人物を護る神社をつくるなど日本人の宗教心の柔軟さというか自由さを感じます。

この本では、だいたい神社というのは当初は建物は無かったし、なんにもないような大きな岩の前あたりで儀式祈祷などを行うのが本来の姿で、神道の心髄はなんにもないのだと、と書いてあります。
なんにもないというと妙に納得してしまいます。あまりあるくらいに内容のありすぎる仏教とは千年以上もうまっくいったのはそれが原因とか。これもうなづけます。

沖縄の宗教の原風景は本島南部のセイファーウタギだろうとおもうのですが、あれが本来の神社の原風景なら納得してしまいます。
こんごこの本が推薦する神社の原風景的なところも訪問したくなりました。
セイファーウタギは中世から近世にかけて盛んになったのですから新しいのですがでもスタイルは神社の原風景といわれると理屈抜きに納得したくなるのです。
沖縄では仏教の影響は非常に少なく見えます。ですから、沖縄と本土の岩石のあるところでの宗教的な齊場を色々おとずれると新しい発見があるような気もします。

ただわたくしは神道の神様は八百万の神様なのでたくさん、無数にあるので、それがキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の一神教とは根本的に異なると説明されてるところがあまり腑に落ちないのです。
それが定説なのかもしれませんが、わたくしは神道はユダヤ教やイスラム教とどこか似ていて、姿かたちが見えない神様とどうつきあうのか、という点で共通性があると。
イスラム教のモスクは巨大なところにいったのでわかりませんが、ユダヤ教のとても小さな教会シナゴーグなどは神社と雰囲気が似ているとおもいました。
見えない神様を気でかんじる神道は、なかなかいいものだと感じます。八幡神社のようにいろいろな過去の人物をおもいおこす場所もありますが、それも別に神様を思う上で邪魔になりませかし歴史を感じておもしろい。
いま京都で外国人に一番人気があるのが伏見大社とかききました。
外国人に親しまれる神社が増えることを願います。
神道にしたしみ岩石、巨岩信仰という人類のもっとも古い信仰心の元での共通性に気がつけば、日本の神道の普遍性に多くの人々が気がついてくれるはずで、そうなれば無数の日本中にある神社が世界の人々の関心の対象になるかもしれません。そのためにも外国人にもよくわかる伏見稲荷のような神社が増えるといいですね。

by yanagidamitsuhiro | 2016-01-31 21:16
2016年 01月 17日

21年前の大震災の記憶

きょうは淡路神戸大地震から21年目ということです。20年も前のある日のことを思い出せといわれて、この日だけというか鮮烈に記憶がよみがえります。
なんべんかこのブログでも書いたので、同じようなことを書くと思うのですが、でもわたくしの記憶はだんだん怪しくなるので、昔のブログ記事を読み返さずにあの日何があったのか書いて見たいです。

地震の揺れがあって、2,3三回目でこれほどの大地震、自分の生涯で最大だなと思いました。慌てて目を開けてベッドの傍にある洋服ダンスが自分に向かって倒れてきたら足で止めようと身構えたものでした。家猫が布団の上で寝ていたのがあわててベッドから飛び降りてよろよろと部屋を出ようとしながら、おしっこと漏らしてそのあたりに散らしながらだったのが記憶に残ります。
その頃は階下からガチャン、ガチャンといやな音がして、なにかの壊れる音、実際には観音開きの食器ダンスが開いて大切にしてあったお皿や陶器の多くが割れてしましました。
震源地から遙か遠くの大津市坂本近くの町でもこうでした。
我に返るとすぐ電話がありました。学位論文を書いていたK君が研究室から、すこし割れたりしたものはあったが、研究室の被害はほとんど無いと。助教授のNさんからもK君からの情報でラボは大丈夫だと言うことでした。これでほっとして、我が家の問題とそもそもこの日に関空に出かけてフランスへいく旅程はどうなるのだという意識がよみがえりました。
わたくしその頃、ストラスブールにあるHFSPOという国際機関の研究グラントや奨学金の審査委員をしていたので、数日の会合のために行く予定でぎりぎりの日程ですから、いけるものなら行きたかったのでした。
そういうことが脳裏にありながら階下におりると、やはりガラスや陶器がかなり割れていました。この時、次男が家にいたはずですが、どうもあまり記憶がありません。二人の子供は京都市内に下宿していて、無事とのこと。ひとりは地震なんかあったの?という調子でした。
テレビをつけると、しばらくの間は報道は鈍くて、朝5時47分という早朝だったこともあり、なにがあったのか被害はどうなのだという疑問に直ちに答えていないように思いました。
地震による死者の多くが家屋の倒壊、その後の火災によるもので、なおかつ甚大な被害が狭いベルト状の地域で東西に長くあったことも原因して多数のひとびとが災害の酷い地域に集中して出かけたこともあり、救急の消防自動車や救急車の移動が困難を来したということを思い出します。火災もある程度時間が経ってから多数の地域で発生し、その頃になって高速道路の倒壊や、新幹線の停止などが段々判明しとんでもないウルトラ級の大地震大災害が起きつつあることが分かって来たのでした。人命が多数失われるという予測は当初どこまであったのか。そもそも知事や市長さんがどこにいるのか分からないという地域が相当あったようでした。
次々にわかる被害で、わたくしは自分はどうするべきか、関空の被害は?関空は機能しているのか?そもそも関空に大津から行けるのか、などと断続的に考えながら目の前のテレビ画面を見ていたものでした。朝何時頃にいろいろなことが分かって来たのか経緯は実際の時間と対応しませんが、でも朝早い時期に多数の家屋の倒壊、交通幹線のマヒ、甚大な被害があることは分かっていました。

結局この日はお昼頃にラボに着くことができて、その後関空は機能しているらしいという情報を得て、妻にスーツケースを大学まで持ってきてもらって、京阪線経由で関空に夕方着いたのですが、乗る飛行機は6時間遅れで出発しようとしててわたくしの目の前を離陸していきました。
結局泉佐野のホテルで一泊して、翌朝フランスに向かいました。
飛行機の窓から見た、広い地域で燃える神戸の姿と空高く見える多数の煙は忘れられません。
研究室の院生だったかもうポスドクだったかS君は実家が宝塚にあり、ご両親の様子を見るために車で出かけて正味8時間とか10時間かかって無事を確認したということを後で聞きました。多数のひとびとが肉親の安否情報を求めて必死に動いたものでした。電話も通じなかったら直接行くという方法しかないのでした。

c0075365_91376.jpg


c0075365_9124326.jpg


写真はその時に割れた備前焼を妻が時間をかけて復元したものです。

by yanagidamitsuhiro | 2016-01-17 09:14
2016年 01月 17日

至近距離での交流

2016年1月ももう半ばになってしまいました。最初はお正月休み、家族も集まってのんびり楽しくすごしました。沖縄にもどってからは、やたらに忙しい一週間でした。
昨日は大阪にでかけてセミナーで話をしてきました。伊丹空港からちかくて沖縄からいくには随分便利でした。空港を通るモノレールは阪大千里キャンパスに行くときに乗りますがその先にいくことはこれまでありませんでした。彩都と呼ばれる地区で研究所がいろいろあるらしいです。わたくしが訪問したのは厚生省所管の研究所でした。理事長のY先生は旧知ですし、今回呼んでくれたTさんはかつて研究室の仲間でした。研究交流も含めて、たいへん有意義な訪問でした。
講演後に若手の方の研究の話も聞いてそのあと遅くまで食べて飲んでの交流会がありました。
ことしはなるべく多く講演をしたいと思っています。
大阪空港についてはかつて反対運動も激しく撤去、廃止の活動も強烈でした。しかし今では大阪経済にとって最重要な施設の一つと誰もが思っているでしょう。関空、神戸と三つあるのは無駄という意見は随分強かったが今ではそんな意見はほとんど聞かれません。
30年か40年前に、外国から来た偉い先生が研究所が国際レベルで活躍するには大きな空港から1時間以内の場所でなければならない、と聞いた記憶があります。まったくその通りだとおもいます。
いくらネットでの交流が容易になって活発になったとはいえ、実際に顔を見て至近距離で話す効果とは比べものにならないと思いました。

by yanagidamitsuhiro | 2016-01-17 00:25