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2016年 11月 21日

港川人の釣り針について

週末に那覇に出て県立博物館で開催されていた「港川人の時代とその後」琉球弧をめぐる人類史の起源と展開を見てきました。感想はやや複雑で、というのは展示物が非常に多くて、教育的ではありましたが、焦点が定まりにくいのです。
目玉の展示物、2万年前の「釣り針」を楽しみにしていました。たしかにびっくりするような綺麗なものでじっと見ていますと、男性おふたりがそばに来て、これか、論争になるのも無理ないかな、というふうに話していました。どういう意味かと、聞きますとこれは人工物でなくて貝だか骨だか、自然物というものである可能性を主張する方もいるようなのです。
この展覧会は始まったばかりで、実物を見てからの意見ではないかと思います。
わたくしも見事なかたちではあるものの、針糸を通す穴があってもいい部分が折れているので惜しいなと思っていましたので、なるほどと思いました。穴があれば100%人工物でしょうが、穴がないのでまだ未確定というのが一つの取れる態度かもしれないと思いました。
いずれにせよ1.5万から2.5万年の大昔に港川やサキタリ洞には古代人がいたことは間違いないし、かれらが日々何かを食べていたことも確かなので、魚を釣るための道具があっても不思議はない。しかしこの目の前にある釣り針がそのために古代人が作ったのか利用したのかはもうすこし時が経たないと、確定しない、そういうふうに理解しました。
釣り針の写真はあとでペーストしておくことにします。

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下にネットにあった釣り針の写真と港川人の想像図を掲げておきます。

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by yanagidamitsuhiro | 2016-11-21 15:40
2016年 11月 17日

バナナ12キログラム

このあいだ京都の高校に行った時に「先生はブログにバナナのことしか書かないのですか?」と言われてしまいました。
その通りです。今のところ。
それで続きなのですが。今朝収穫した一本というのか、ひとかたまりは重さを量ったら12キロありました。非常に重い。
なんかかなりの充実感があります。
それだけですが。
妻は宅急便で子供達(孫達)に送ると張り切ってます。

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by yanagidamitsuhiro | 2016-11-17 11:38
2016年 11月 12日

京都市立 西京高校生たちと交流

昨日は京都市の御池西大路にある西京高校で講義をする機会がありました。2年ほど前に滋賀県の安曇川高校で講義をして以来、高校生に会う貴重な機会です。この西京高校には中学校も併設されているのだそうで、生徒の相当数は6年制になるようです。
ぜひやって欲しいという話をもってきたFさんの要望もあり、わたくしの研究内容よりはむしろいかにして自分が生命科学を研究するようになったかを主にはなしてみました。
周囲には高校生はひとりもいないので、まともにコミュニケーションできるかどうか、たいへ心もとなかったのですが、まあ無事に終われたことは以下の講演後の写真を見て頂ければおわかり出来るでしょうか。
講義で使用したスライドも2枚ほどだしておきましょうか。

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わたくしとしては今どきの高校生とはどんな若者達かなにか得るものはあるか、ということで講義の後の質問というか応答をたのしみにしてましたが、思いの外に率直な意見や感想を聞かれてほんとうに興味深く感じました。
仲間達が大勢いるなかで自分のなかにある真剣かつ率直な感想などはなかなか言えるものではありません。えらいなあ、と思いました。
彼らがいかにして生きるか真剣に考えていることがありありとわかって、もっといろいろ意見を交換したらわたくしにも非常に有意義だろうなと想えました。ほぼ2時間くらいの最近ではやったことのない長さだったので疲れて、終わりにしてもらいましたが。

短い交流でしたが、わたくしなどの世代とはなにか確実に違うという、印象も持ちました。
その場での印象ですがわたくしなどはやはり生きるということについて、雑にというか直感的かつおおざっぱにかんがえていて、男はなんとか、という博徒的な思考が色濃くありました。
今の若者にはそういうところは微塵もないことを強く感じました。彼らの方が今いきることに集中してこだわるのだろうな、と思った次第。わたくしなどは、これが駄目ならあれが、という調子でいた。
生きる目標にしつこくなったのは随分年をとってからです。

ともあれ無事に終わりました。この年でも高校生とまだまだ交流できそうでう。
西京高校のホームぺーじにいったら、赤崎先生の講演会もあったことを知りました。また本庶先生の京都賞の記事も載っており、親しい先生がたおふたりも既に関わっていることを知りました。
スーパーグローバルハイスクールということのようですが、人材を作るには学術の世界では30年くらいかかるというわたくしの持論からすればこれからもこのような良き校風を長く維持してもらいたいです。

もう一枚沢山の高校生をお見せしましょう。

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by yanagidamitsuhiro | 2016-11-12 16:14
2016年 11月 06日

講演会 人の老化度を反映するメタボライト

ツイッターのほうで申し上げましたが、東大の分子細胞生物学研究所で11月15日にセミナーをします。
演題は以下の通りです。会場は研究所B棟301号と聞いております。要旨もその下に貼りました。
学会のなかでしゃべることはあってもセミナーというかたちではたぶん長いこと東大構内ではやってないと思います。
ご興味があるかたは、どうぞ.
世話人の先生に公開なので出席はどなたもOKです、と聞いております。

演題:  人の老化度を反映する血液メタボライト
 Individual variability in human blood metabolites: Identification of age-related differences

老化は特定の名前のついた病気ではないが、本人や家族さらに社会的にも大きな課題である。老化は本人を見た目でも比較的容易に判断出来るし、身体能力などの測定でもかなり正確に評価できる。しかし、血液検査のようなchemical biologyの方法で老化度を測定することは思いの外に困難である。ヒト血液メタボロームは、ヒトの体の状態を低分子メタボライトを通じて、定量的、化学的、包括的に反映しており、遺伝的、エピジェネティック、生活習慣といった複合的な要素によって影響を受けている。そうした側面が個々人の老化度を測定する上で有用な情報を含んでいると考えられる。
我々は、京都大学病院老年科の近藤博士のグループと共に、人の老化に関わる血液メタボライトの研究を行ってきた。特徴的な研究手法として、試料の‘新鮮さ’に主眼をおき、全血(Blood)、血漿(Plasma)、血球画分(RBC)を迅速低温処置することで、高い再現性を実現した。高速液体クロマログラフ質量分析(LC-MS)を用いて、健康な若年者(29±4歳, 15名)と高齢者(81±7歳, 15名)の血液メタボローム(非ターゲット)解析を実施した結果、同定した126化合物について統計学的な手法によりそれらの個人差の度合い(CV)を明らかにし、高齢者において低下あるいは増加する代謝物として14化合物を見出した。それらは腎臓・肝臓機能や筋肉維持、酸化還元に関わる代謝物であった。

発表論文: Chaleckis et al., Individual variability in human blood metabolites identifies age-related differences.  PNAS 113(16):4252-4259.

幹事:膜蛋白質解析研究分野
主催:東京大学分子細胞生物学研究所
後援:公益財団法人応用微生物学・分子細胞生物学研究奨励会

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by yanagidamitsuhiro | 2016-11-06 16:00
2016年 11月 01日

米国大統領選についての感想

11月に入りました。今月は米国の大統領選挙がある。
クリントン氏かトランプ氏か。常識的にはクリントン氏でしょうが、なかなか安全圏にはいらない。
土壇場でFBIがもう一度捜索を開始しているとのアナウンスもあり、投票予想はぎりぎりの差とか。

日本に限らず世界中の国々がどちらがなるかに相当な関心を持っているはずです。
わたくしはやはり米国初の女性大統領に強い抵抗感が米国の男性有権者にあるとおもっています。
クリントン氏は救国のヒロインとは決してみえません。
すでに夫と共にファーストレデイとして、ホワイトハウスに長年おりました。
その後現大統領の国務長官としても4年間もおり、十数年間にわたって米国政界のトップの人物であり、その間いろいろな出来事もあり、言葉は良くないですが、手垢が沢山ある方です。

新鮮さには乏しい。その方がこれから米国の命運を握るトップとして活躍する。うんざり感もあるし、女性の権力者への男性側からの恐怖心もあるにちがいありません。

しかし、ドイツ、英国もはや女性首相です。台湾にしても、ビルマにしてもいま危機にあるとはいえ韓国も女性トップ、世界の趨勢は女性の政治指導者をもつことに躊躇はありません。
そういうわけで、米国も結局僅差でもクリントン氏が当選と予想します。

それで世界のトレンドが確定する。今後は女性の後継者候補を持たない政治権力者の基盤が弱くなる時代がやってくるに違いありません。中国なんかもひどく男性優位的ですが、世界の大国としてそうもいかないでしょう。
わたくしは個人的にはクリントン氏が軍事的な問題をどうあつかうかに関心を抱いています。昔風な表現をするとタカ派かハト派なのかしりたいです。それからもうひとつ夫は完全に黒子としてやっていけるのだろうか、ということです。
トランプ氏が勝ったらみなさん困るでしょう。米国内政の混乱に基づいて、混沌の時代がやってくるに違いありません。
しばらくは米国人が自分の国の政治をどのようにするのか、見物します。

女性の政治トップ、そういう点、日本はひどく出遅れています。これからどうなるのか。まず東京都知事がおちついて行政に集中出来るような状況が生まれて欲しい。またハッキリとした味方がもうすこし増えるといいのですが。
彼女が穏当に成功すると、あとから続々と出てくるような期待感もあります。

by yanagidamitsuhiro | 2016-11-01 10:26