生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2017年 10月 21日

現場にいかないと、

昔、英国人の友人が日本に来て「開口一番、日本人はやはり日本でみると理解しやすい」「日本で会わないといけないのだな。母国でこそ日本人らしいのだ」。わたくしにとっては名言をはきました。
つまり英国のなかで旅行者やもしくは研究室の同僚としてつきあっても日本人は、なにかよくわからないことが色々ある。
それが日本にやってきて殆ど日本人ばかりの中で見ればあのちょっとした仕草や、表情の変化もろもろが理解出来る!
なぜならみんな同じようにしてるじゃないか。
食事風景、通勤風景、住宅地風景、どれをみても日本人はなるほど、こんな風に生活しているのだ、わかった、わかった、というこんな感じだったらしいです。
わたくしもインドに行ったときに似たような感想を持ちました。

昨日、京都の高校にでかけて授業風景を見せてもらいました。
ごく短時間ですが、今風の高校生はこんな感じなのだと理解しました。
男女共学ですから、男女半々くらいの高校生が座って発表したり聞いたりしているのを見ているだけでも興味深いのですが、通学中の高校生でなく授業中の高校生をみて、ふーん、とよくわからない衝撃をうけました。
未消化なので発言できませんが、やはり現場にいかないとわからないものだと思いました。
それともうひと言、高校生の顔つきはずいぶん変わったような気がしました。しかし、一般化してはいけないかな。


by yanagidamitsuhiro | 2017-10-21 21:17
2017年 10月 09日

比良湖岸での散歩をしながら考える

ここのところ忙しくて比良の方の家にいくことが減っていました。
それで日曜、妻と日中行ってきました。
家の外の世話をおりおりにお願いしているIさんも見えました。わたくしはなぜか家を複数もつことにまったく心理的負担がないのですが、これは妻のおかげも多大にあるのですが、Iさんの存在もまたとても大きいのです。
毎年樹木はどんどん大きくなってかつては草原のなかの家だったのがいまでは森の中の家にになってしまいました。もう2,3年したらこの風景をもっとさっぱりとせねばならないとかんじました。
朝は栗を拾いました、今年三回目の収穫です。けっこう時間がかかります。すこしサルたちにも収穫を分けている気配でした。
ケージの中の野菜も10月になってもまだ収穫がありました。

昼から湖岸に向かってあるいて、湖岸沿いに1時間以上散歩しました。
周辺道路は車でイッパイのところが多いようです。しかし、歩けば静かでかわらぬ一望の比良山と湖岸風景を楽しめます。
前日と明日は共同研究者との話あいをする必要があります。
慣れぬ分野なのでなかなか結論が下ろせないのですが、でも話あいのために読んだり考えたり、自分たちのもつデータを当てはめたりしているうちに遅遅とはしているものの着実に概念的な進歩があります。
進歩とは楽観的な解釈が良くないとか、まったく別な可能性もあるのではないか、そういう別の考えを考慮したりすることです、これがわたくしの考える研究中の「進歩」の大半です。
進歩があって論文を書くのを止めるというのも当然あります。
しかし、このケースは自明のように言われている説明は本当に正しいのかというレベルからスタートしているのでなかなか決着が難しい。
結局は、より慎重なコメントに止まるということになるのでしょう。
何日も使って読み込んだりまたいろいろ議論しても結局こうなることはよくあることなのです。

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by yanagidamitsuhiro | 2017-10-09 11:42
2017年 10月 02日

カタロニアの記憶

受験生の頃か大学入学すぐか、オーウエルの動物農場(Animal Farm)を原書で読みました。やさしい英語ですが読了した高揚感でしばらく自分の英語力でもこういう本を最初から終わりまで辞書を引き引きでも読めるとこれから英語原書をたくさん読もうとしたものでした。
次はサマセットモームの本でこれも読みやすそうに見えたからです。月と6ペンスだったか途中まで読んだものでした。
その次くらいにまたオーウエルのHomage to Cataloniaを読みました。自発的に読んだのか、教養の授業で読まされたのか、大昔のことなので記憶が定かでありません。
でもこの本はわたくしに甚大な影響を与えたらしく、大学の紛争と誰もがイデオロギーを語るのに夢中で、自分もその一人だったのに三日坊主でなく三ヶ月坊主ですっかりイデオロギー嫌いになってしまったのでした。それが、オーウエルの筆致というか行間に溢れる若さからくる政治情熱と、それをはるかにうわまわる人々への共感と愛情に心を揺さぶられたものです。
それから10年もたってスペイン1ヶ月旅行を企てたのもこの本の影響があったように感じます。実際にわたくしにとって人生でいちばん意義のある旅でした。
30才になるにはまだ間がすこしある時期で、自分の人生でいちばん不安感と高揚感が大きかった時期だと思います。

今朝の朝刊を見ると、カタロニアは独立するかもしれないとの報道です。
スペイン市民戦争の背景は何だったのか、ファシズムとへの闘いで義勇の戦士も沢山いたしオーウエルもその一人だったのでしょう。でもその一方で100年経ってもやまない地域間の争いだったとも言えるのでしょう。
カタロニア州独立について、今回はイデオロギーの言葉はあふれてなく、地域がぜひとも独立をしたい。
なぜか、根底に怒りと悲しみがあるに違いありません。
ですから、泥沼の争いでなく、できるなら平和裡にやってほしいと願うばかりです。
あのとき10日くらいぼやっと過ごしたイビサ島はカタロニアの一部なのでしょうか。スイスに戻ってイビサ島にいたと言ったら、お前はヒッピーだったのかと言われて目を白黒させたのを思い出します。

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by yanagidamitsuhiro | 2017-10-02 09:09