生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2010年 05月 19日

口蹄疫災害を終わらせるために (追記を加えました)

口蹄疫災害で最大なのは最近では英国で2001年だかになんと1000万頭が殺処分とか。この時の英政府はかなり迅速に対応したのにそのような結果なのだそうです。台湾でも1997年に350万頭の殺処分をして壊滅的な打撃を受けたとのことです。行政がもたもたしたからだと、マスコミが責める相手を探そうとしていますが、それは完全な誤りでしょう。方向違いに国民を向けています。
宮崎大学には獣医学がありますので、ホームページを覗くと災害の現場にいってものすごく頑張っているのがわかります。疲れてへとへとになってるのではないでしょうか。
宮崎県の殺処分は11万頭、これ自体がすごい数ですが、でも台湾や英国のケースをみたらまだまだ安心できません。金銭的な損失ばかりでなく、関係者の心と体に対するダメージは深い。

ちょっと急いでですが、関係の記事やブログを見ると、どうもこの殺処分の効果、消毒など疑い出すとかならずしも効果がはっきりしないようです。殺処分をどんなに効率的にやっても結局膨大な殺処分をした英国のような惨憺たるケースがあるのです。
ワクチンが一番いいのではないか、という意見もあるようです。でも口蹄疫の種類は一種でないからワクチンが一種でいいかどうか分かりません。それにそもそも備蓄があるのかどうか。
日本は畜産国家であるということはわたくしでも知っています。
放牧されている牛の数は少なくても牛舎にたくさんいるし、もちろん膨大な数の豚も飼育されているのでしょう。彼等がいまや感染の危険にさらされているのです。政府の対策レベルの問題であることははっきりしています。
短期的にはこの殺処分と消毒をとことんやらざるを得ないのでしょう。そもそもがそういう防疫体制をとっていたのですから。でもそれがどこまで効果的か安心できないことも覚悟すべきでしょう。国防と同じ問題です。凶暴な近縁国家あればなにをやっても戦争になってしまいます(たとえです)。
早く対応すれば被害はずっと少なかったはずだと言い切れるのかどうか分かりません。今回の口蹄疫ウイルスがどれくらい感染性が高いのか、まずそれを知ることが大切でしょう。
長期的にはワクチンなども含めて、迅速の検査や対応ができるようにしないといけないのでしょう。今回もやはり検査は東京あたりの政府機関がやったそうです。宮崎大学のような立派な大学があるのですから、地方地方とのかけ声も出てるわけですから、もっと現場での正確な検査と迅速な対応が出来るように出来るといいのでしょうね。今回の経済的損失額を考えたら微々たるお金できちんとした対応が取れるはずです。
PubMedで最近の論文をすこし見ましたが、RealTimePCRでのこのウイルスRNA成分の定量はどうもそれほど確立してないかのような印象を持ちました。よくわかりません。

追記 投稿後気になって仕事休みの時間でもうすこし文献を漁ってみました。
疫学的には、
潜伏期間の長さ
病気の動物が感染性を維持している期間(数日)と体外に排出するウイルスの量(種によってものすごく異なる,豚が最多)
霧のような水性粒子に含まれての伝搬の問題
ウイルスが付着したものでの生存期間
動物死体のなかでのウイルスの生存期間
キャリアがどれくらいいるのか
感染可能な動物が一定地域にどれくらいの密度でいるのか。

こういうことが問題になるようです。消毒でなんでもウイルスが根絶されるわけではありません。
そもそもこのウイルスは7種類あることが確立しているようです。報道ではそのうちのどれなのかはっきりしません。
やはり被害国によって対応がかなり異なるようです。でも殺処分とワクチンが対応の大半のようです。
気候の違いも対策の違いを生むようです。温帯地域で湿度がたかいと空気拡散がかなり問題になるようです。
畜産家ばかりでなく、みんなが関心を持ち、正確な知識と冷静な判断での対応が大切でしょう。
政府まかせがいちばんいけません。
民間の知恵も前面に出すべきです。
インフルエンザの時のことを思いだします。

by yanagidamitsuhiro | 2010-05-19 12:59


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