2014年 01月 19日
きのう津堅島に行ってきました。 この島の存在に気がついたのは、沖縄に通い始めて研究所の近くのホテルにも厭きて、変わり種を探したときに浜比嘉島という本島とふたつの橋でつながった島にあるホテルに泊まったときのことです。 窓から見える遠くの平たい島がなんであるか、昼には漁船らしい小船が、夜にも沢山のイカ釣り漁船がいるので気がつきました。 遠くからは何の変哲もない島、だけれどもフェリーも近くからあるようでいつか行ってみたいと思っていました。 場所は勝連半島の南東にポッカリと浮いたようなところです。 ラボの女性達がいうにはいまはニンジン栽培で有名でキャロットアイランドというそうです。 勝連出身のTさんは行ったことがあるそうです。このあいだ彼女がいうには美人が多いとのこと、これはぜひ行きたいと思ったわけです。 勝連の端にある平敷屋という港から船が午前3便、午後2便ありますが、沖縄としては厳冬期ですから水泳客もおらず、物好きな旅行者しかいません。しかし島に用事がありそうな人も案外多そうでした。 約30分ののんびりした船旅。陸からみた景色とはことなり、勝連半島や中城湾の景色、新鮮です。天気も良くなってきて、浪が輝いて。 最近、離島めぐりを色々していますので、島に降り立つと瞬時にしていろいろわかります。 そもそもどうやって離島人は生計を立てているのか。最初の関心です。 本部港からいく伊江島に行ったときには,本島で勤務している人達が多そうという印象でした。ところがこの津堅島は勤務者が出入りするようなことはなく、島だけで生活を送っている人達が大半だろうと思わせました。港には漁船が多いもののなんともいえないのんびり感で満ちています。パーラーも開いたり閉まったりというのを警告されていましたが、やはり本日閉店とありました。 港のはずれにあるところで何かを食べさせてくれるという商店のおばさんの情報で行きますと、確かにありました。沖縄そば、チャーハンセット、チキンカツセットの三品がメニューでここで腹ごしらえをしつつおばさま三人から島の基本情報を教えてもらいました。 なるほど、ニンジン、イモ、もずく、それにイカ漁こんなところが島の経済を支えているようです。それに海水浴客がシーズンに。でも若者中心ですから島にお金を落とさないでしょう。 農漁業100%でしょう。モズク栽培は海でやる畑仕事だということが今回よく理解出来ました。 島の住人は昔から代々住んでいるそうです。立派な学校の建物がありました。明治にできた燈台の跡も。 住民は500人程度で高齢者が多いとか。たしかに2,3百軒はありそう。家並みはいろいろで豪邸もあります。しかしリゾート感覚は島の北部の離れたビーチまで行かないとありません。 肝心の美人伝説は、こちらが切り出す前におばさま三人が先に言ってくれました。 彼女達はお嫁さんで来たのでと笑いながらも、美人伝説は本当だと。 なにしろ、オーラがあるとか。島の若い女の子は外にでて戻ることはない。見逃されることがないとのこと、凄いものです。 しかし島内を歩いても若い女性に会うことはほとんど無く、科学者のはしくれとして、実証できましたとは言えません。ただほんの二三人みた高齢、若齢の女性から判断するといわゆる京美人的なかんじなのではないか。つまり鄙には希なという類の美人で、それに離島のエキゾチックな感じが足されて。これが空想をかなり交えた津堅島美人のイメージでした。 まだ書きたいことは沢山あるのですが、このあたりでやめておきます。またぜひ来たいです。 一緒に行った妻も同感のようで、次は孫たちと海水浴にと話題にしてました。 魂の島,久高島の雰囲気とは全然異なりますが、でも一脈相通じる部分もあります。 ただ、この島の住人は気さくだし、進取の気性もありそうだし、将来的には沖縄トップクラスのリゾート地になる可能性もあると思いました。 さらに妄想の続きとして言えば、この津堅島の美人伝説はたぶんこの島の男性が維持しているのだろう。つまり若い美人の娘がどんなに外部にとられても父親となる男性が残るかぎり父系遺伝としてのこるのではないか、こう願望をこめて言っておきましょう。 ところで最後になりましたが、津堅島じま、何でつけんと言うのか。 聞いた話では、中城あたりの若殿様が遠く海上にうかぶこの島をみて、いってみたい、いってみたいといったそうで、つけんとはそういう意味だそうです。 なるほどわたくしもそんな感じでこの島にやって来ました。この島のポッカリ浮かぶ感は、13000歩歩いた跡に、島を去るときもあまり否定されませんでした。
by yanagidamitsuhiro
| 2014-01-19 09:13
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