生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2005年 07月 23日

アスベストと悪性中皮腫 再考 Asbestos and mesothelioma

7月10日にアスベスト問題に触れましたが、この間毎日のように新聞とテレビがかなりのスペースと時間を割いて報じています。
最近の新聞記事を読んでどうもわたくしは分からなくなりました。つまり80%の悪性中皮腫はアスベストが原因という欧米などの論文などでの知識がどうも日本ではすんなり当てはまるのだろうか、という疑問です。日本病理学会の報告によると明確にアスベストによるのが原因だろうと断定できるケースは日本では非常にすくないようです(手元にデータがないのですが、数分の1程度)し、そうかもしれないケースを含めてもなかなか50%に達しないようです。アスベスト従事者の家族、アスベスト工場の近隣に住んだ人達を足してもとうてい80%には達しないようです。
そうなると、ごく日常的(校舎や家屋における)な微量のアスベストへの露出でもこの現在は不治の癌になる可能性があるのか、それとも日本ではアスベスト以外に悪性中皮腫を引き起こすような環境変異物質があるのか。前者が正しいとすると、日本人が欧米などの白人よりもアスベスト繊維に感受性が高い人達がいるのかもしれない。たとえばアルコールを代謝できないような人々は日本人などのモンゴロイドではありふれているが、白人や黒人では極めて希です。こういうケースで。また、アトビーなどはどうも日本では非常に頻度が高いようだが、それが環境的なのか日本人の遺伝性に起因するのか、そのあたりはよく分かっていないのではないようです。
いずれにせよ、原因がはっきりしないと言うか、自分は安全だと断定できないがゆえに、非常に怖いという社会的ムードが高まっています。
しかし、これまではこの病気にかかっていた人の数がそう多かったわけではなく、むしろこれから飛躍的に患者の数が増えるという指摘が恐怖感を増してることは間違いありません。
今朝のテレビを見ていたら、やはりスケープゴートに役所があげられていて、薬剤エイズ事件と同じだと指摘していた人もいました。しかし、アスベストに関してどの国も対応は非常に遅かったのです。1955年にアスベスト職業病としての癌が報告されてから、どの国も対応は非常に遅かったようです。その原因をぜひ知りたいのです。日本の役所を責める前に、世界でなぜこれほどまでに対応が遅かったのか、その経緯をぜひ知りたいと思います。
しかし、この悪性中皮腫という病気は非常に厄介な大変な問題だとわたくしには思えました。
薬剤にエイズウイルスが混入して事件と異なり、この悪性中皮腫を引き起こした原因がアスベストだと断定出来ない場合、患者はいったいどこにその原因を求められるのでしょう。アスベストが原因なのかそれ以外なのか、どちらにしても現在は困難な病気のことは間違いありませんが、しかし、原因がまったく分からない場合患者の心理は極めてつらいものになるでしょう。
そもそも多くの癌はその原因が断定できません。悪性中皮腫は例外的な癌になるわけだったのでしょう。かつて、煙突のすすを払う労働者がおおく睾丸の癌になりました、これはすすが癌原性があり、男性がすすの付いた手で便所などで睾丸に触ることに起因したのだと昔学んだ記憶があります。細かい燃えた後の塵や繊維が癌原性を持つことは古くから知られています。
その最大規模のものは喫煙であることはいうまでもありません。しかし、喫煙によって、特有な癌になるのでなく、肺ガンを始めとして非常に多くの癌が喫煙を原因としていると言われてますね。喫煙がなくなれば癌患者の3分の1が無くなるという予測もあります。日本では毎年30万人が癌で死ぬわけですから、この予測が正しいとすれば、20年間で200万人の人が喫煙が原因の癌で死ぬことになります。しかも喫煙は心筋梗塞や脳出血動脈硬化などの原因とも考えられてますから、その悪影響は桁違いだと思いたいのですが。
しかし、世の中はあきらかに喫煙よりもアスベストの方がはるかに怖いし、厳しく行政責任を問うべきだとと言う声が澎湃としてあがってきています。
それはこの悪性中皮腫という聞き慣れない特異な癌のイメージが恐怖感を増強しているのでしょうか。潜伏期が30年以上もあるからでしょうか。それともこの細かい繊維がわれわれの住むどこにでもあってその存在すら見えない分からない、もしかしたら自分はもうすでにこのアスベストを致死量肺に吸い込んでしまったのではないかという、ある意味で調べようもない体内の刻印に対する恐怖からでしょうか。さらに困ったことにはもしかしたら、アスベストに超感受性をゆうする人達がいる可能性があります。
不可解なのは、このような社会全体がこのアスベスト問題に集中してかかずり出した時にこの悪性中皮腫の専門医が出てこないことなのです。論文レベルではかなりの人が報告してますが、どなたも専門医としての意見をテレビなどで述べないのはなぜなのだろうか。わたくしが想像するに、たぶんこの病気は診断、原因、治療どれをとっても極めて難しいのではないでしょうか。でもだからこそ専門家の冷静にして客観的な意見を聞きたいものです。

今日の夜は近江舞子の湖岸で花火大会がありました。午後8時頃から始まり、一時間見事な花火を見ました。こんな素晴らしいのなら、見たい人達を招待すべきでした。

話し違いますが、やはりスイカ難しいです。自分の重さで落ちてしまうのがありました。シュロ紐で支えたのですが、やはり茎が傷ついて危ない状態です。
その対策で今日の午後は頭を悩ましました。なんとかネットのふくろを見つけて買ってきて明朝は被せてみます。

by yanagidamitsuhiro | 2005-07-23 22:12


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