生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2005年 07月 26日

夏休み Summer holidays

今朝は台風の影響で湖西線は強風で電車が比良ー近江舞子間で運行中止、そのためにラボにくるのにいつもより時間がかかりました。でも現在はまったく風がありません。部屋の窓から見える木々の枝はまったく動いてません。天気図では台風の目は紀伊半島の南にあるので、夕刻に向けてまた強風があるのかもしれません。

MT君の論文はとうとう書き終わりました。あとは本人が図や投稿時のフォーマットを正しいものにすれば、投稿できる状態になったはずです。ところで、MS君の論文もどうもレビューアーに廻ったらしい。

それでこれからはポスドクのTY君の論文にかかります。大作なのでいかにコンパクト化して読みやすい作品にするかが努力のしどころか。内容的には書いてるうちに問題に気がつくかもしれないが、わたくしとしては大変やる気の湧いてくるデータが沢山あります。しかし、そういうときはかならず批判もきつく出ることが多いので、いかにしてなるほどと思わせうるのかストリーを細部にわたって考えなければならないのです。夏休みというか、時期的にはいいタイミングにデータが揃ってきました。

ところで、われわれのようなものには夏休みという休みは基本的にはまったくないのですが、このあたりなかなか世間には分かってもらえないようです。
大学ですか、夏休みたっぷりとれていいですね、といわれても今は否定しません、否定しても信じてくれないようですから。たしかに8月の大学構内は非常にがらんとしてます。K大では最近7月の末まで試験をやってるので学生はまだ構内で見かけますが、でも周辺の食べ物屋などはすいてきてます。

子供が家にまだ居る頃は夏休みを実感しましたし、数日はかならず家族旅行もしてましたが、いまはバスや地下鉄の時刻表が間引きされた夏休みタイプになって、ああ夏休みかと思う次第です。毎日あくせくラボに出てくるのもどうかな、とはおもいますが、仕事が次々にどこかから湧いてくるので、しかたありません。実際にはしかたありませんどころか、こうやって仕事があるのに、心からなにかに向かって感謝する次第です。

40代から50代にかけてはわれわれが夏休みもとらずに頑張っているおかげで、海外の連中とも互角にやれるのだなどと、思ってました。しかし、労働時間が多ければそれだけ優れた仕事が出るのですか、と正面切って若い人達に聞かれたら、そんなことはないと、当時でも答えたでしょう。でも、心の奥底では、向こうの連中は暇そうに見えても、実は年柄年中仕事のことを考えてるのだから、休暇にいってるからといって、安心したら大間違い、などと思ってしまったものです。

あそんでいても考えることはできますからね。
山登りに一週間行っていても、その間次ぎにやるべきき実験をずーっと考えていて、山登りのおわりに素晴らしいアイデアの実験を思いつければ、そのかんラボでしこしこと同じような実験を繰り返してる連中に、十分競合できますね。

しかしほんとうは、よく遊びよく学べタイプの人たちが、研究の世界では成功することは間違いありません。ポイントは遊んでいても学問を続けることは出来るからです。わたくしも係累がいない時代は、本当に、よく遊びよく学べタイプ型でした。

しかしわたくしのように院生主体でラボの規模をいっぺん大きくしてしまった研究者は、ある意味、研究の奴隷のようになってしまいます。自業自得ですが。
学位論文を出すためにはどんな院生の仕事もわたくしがすべて原著論文(英語のものでレフェリーがつくもの)を書いてきています。はっきり言って書きたくない、苦しいだけのもかつてありました。でもそれもすべてわたくしの自業自得ですから、そのつけが夏休みが無いという結果を招いているのですね。
きのう、きょうと外国の親しい友人は今日から二十日ラボに来ないとかなんとかメールを寄越してきます。そういうのを見ても羨ましいという感情を決しておこさないように自ら訓練してきました。しかし、そろそろ院生の博士論文を書くのも終わりに向かい、その数がはっきりしてきました。その後にやってくる研究生活があるのなら、わたくしも二十日間くらいの夏休みがとれることがあるかもしれません。
それとも一年中が休みになるのかもしれませんが。

by yanagidamitsuhiro | 2005-07-26 14:00


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