生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

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2018年 05月 06日

たとえ、日本の科学技術の競争力が低下しても、変わらないものが

若手を対象のアンケートで8割が「日本の科学技術の競争力が低下した」と回答した、との日経記事を読みました。不安定な雇用や予算の制約で短期的な成果を求められることを疑問視する声が目立った。科学技術の土台が揺らいでいるとまとめています。
問題はそれでどうしたらいいのかです。残念ながら、現場でみていると、すぐ意見が分かれてしまう。問題意識は共通なのに、対策をどうするかで一緒になれない。

まず科学技術の競争力が低下したか、どうかです。競争力は実際にはまだまだあるが、しかし個人個人が十分に発揮する環境にいない。競争力をフルに発揮できる状況になってない。
そういう状態が長く続いている。それで、多くの研究者の不満が高まっている。
不満の高まりは非常なものであるが、行き場がないので、表からみると静かに見えるかもしれない。
しかし俯瞰的にみればおそろしいほどの損失がいまの日本で進行中であると、いう実感を持っています。
あの人も、この人も、そしてこの人も今が一番のいい時期なのに、将来の希望の代わりに、来年の雇用がなくなるのではないか、路頭に迷うのではないか、という強い不安に苛まされている。
なんでこんなことになったのか、これまで日本の科学技術の現場を常に調査して、これからどうなるという、客観的なマクロな予想を立てる能力が非常に脆弱と、いわざるを得ないのです。
いま起きていることはどういうことか。
客観的にみて、大学院で博士をとろうとする日本人の若者がどんどん減っている。そうならば大変な危機と思いたいが、どこの誰がそうおもうべきか、大学にいる教員の多くの実感であるが、それが産業界や国のレベルでの危機感につながってない。
なんとかなるという楽観的な考えがいまだ強いのかもしれない。

日本の大学はもう随分前からトップダウンになってきて、学長の権限は驚くほど強いと言われています。しかし、この日本の科学技術の土台が揺らいでいるという事実を最重要項目として徹底的に検証する作業はどこかでやっているのか?
残念ながらあまり希望の持てるニュースは聞こえてきません。
若者に聞かれたら、なんとかなるという楽観的な人生観を持っていたら、才能より情熱が大切、ダメで元々くらいの気持があったら、研究の世界にいらっしゃいと、いまのわたくしに言えるのはそれくらいです。
ただ最近わたくしは役に立つ研究もやりだして、特許とかそういうものにもはまり込んでしまっています。ですから、そういう実利的なものもたいへん面白いし、運がよければ大金持ちか資本家になれる(!)とすらいってみたいです。
研究のおもしろさは昔も今もなにも変わっていないのです。そこをわかってほしい。
つまらなくしているのはその時代の人間のせいだと。
特に指導者がつまらなければ、世の中はどんどんつまらなくなる。
しかし、かれらがいつまでものさ張っているわけでない。時代は変わる。
若い人達も、参加すれば至上の楽しさが味わえるかも、といいたいです。
でもダメなときは自分でけじめをつけましょうね。
この点はホントに昔も今もかわらない。





by yanagidamitsuhiro | 2018-05-06 11:51


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